こんにちは!
法事やお盆、正月などで思い浮かべるのは「お供え」ですよね!
「お供えは何にしよう」「お供えはどのようなものがよいのだろうか」と思ったことはありませんか?
そもそも、当たり前のように各行事ではお供えをするものと思っていますが、お供えの意味やどのようなものが適しているのかご存知でしょうか?
さらに、お供えとしてお渡しする際の「のし」の意味をご存知でしょうか?
本日はいざという時に役に立つ
- お供えの一般的な意味や由来について
- 宗教別でふさわしいお供え物
- 日本の行事別でふさわしいお供え物
- お供えののしの意味や由来について
- 法事のお供えのお返しについて
のご紹介をして参ります。
今後、知っていて損はない内容となっておりますので、是非とも最後まで読んでみてください!
目次
お供えの一般的な意味や由来は?
お供えの一般的な意味は、
「祭壇にお供えをして故人の霊を慰めるもの」「神や仏、先祖や故人の霊など信仰・崇拝する対象に捧げるもの」であります。
日本では様々な行事によってお供えをする機会があります。
さらに、日本の税の起源とも言われております。
収穫をもたらしてくれた神に対して、次の収穫も無事にできるようにその収穫物の最初の物を捧げていたそうです。
様々なお供えにおいて共通していることは、
「今後もよい方向へ行きますように」と祈念することです!
宗教別でふさわしいお供え物
お供え物といえば「お菓子」というイメージを持つ方が多いと思います。
しかし、それは仏教が根強い日本に住む私たちだから持つイメージです。
実は、宗教によってお供えする品が違うのです。
ここで宗教別でご紹介いたします。
仏教
仏教では、一般的に仏壇に故人、先祖や仏様の供物として
「お香」「花」「灯明」「水」「飲食」
のいわゆる五供といわれるものを供えます。
また、葬儀では故人が好きだったものをお供えすることもあります。
キリスト教
キリスト教では、ミサと呼ばれる礼拝において、神への供物として
パンとぶどう酒
を供えます。また故人への供物としては、一般的に生け花を供えます。
神道
神道では、先祖をまつる神棚に神々や先祖、故人に対して
果物、お菓子、魚や野菜、餅など主に飲食物
を供えます。
また、葬儀では故人が好きだったものをお供えすることもあります。
キリスト教では「パン」「ぶどう酒」をお供えするというのには、少し衝撃を受けますよね!
宗教別の葬儀に対する考え方
お供えと深くつながりを持つのが故人への葬儀ですね。
ここでは、宗教別の葬儀の仕方をご紹介致します。
仏教
仏教のお葬式は、
故人を偲び、冥福を祈るものとされています。
故人があの世でよい報いを受けてもらうため、そして、残された遺族が故人への感謝の思いを新たに、自分自身を見つめ直す場でもあります。
仏教の葬式は、亡くなって七日目から七日ごとに七回行います。(初七日~四十九日)
その後は、一周忌、三回忌、七回忌と続きます。
一般的には、三十三回忌もしくは五十回忌をもって「弔い上げ」として、法事の締めくくりとしています。
【法事を営む日】
名前 | 日にち |
---|---|
初七日(しょなのか) | 命日も含めて7日目 |
二七日(ふたなのか) | 命日も含めて14日目 |
三七日(みなのか) | 命日も含めて21日目 |
四七日(よなのか) | 命日も含めて28日目 |
五七日・三十五日(いつなのか・さんじゅうごにち) | 命日も含めて35日目 |
六七日(むなのか) | 命日も含めて42日目 |
七七日・四十九日(なななのか・しじゅうくにち) | 命日も含めて49日目 |
百カ日(ひゃっかにち) | 命日も含めて100日目 |
一周忌 | 命日から満1年目 |
三回忌 | 命日から満2年目 |
七回忌 | 命日から満6年目 |
十三回忌 | 命日から満12年目 |
十七回忌 | 命日から満17年目 |
二十三回忌 | 命日から満22年目 |
二十七回忌 | 命日から満26年目 |
三十三回忌 | 命日から満32年目 |
三十七回忌 | 命日から満36年目 |
四十三回忌 | 命日から満42年目 |
四十七回忌 | 命日から満46年目 |
五十回忌 | 命日から満49年目 |
百回忌 | 命日から満99年目 |
葬儀の際に、お供えするものとしては線香
キリスト教
キリスト教は仏教のように細かく決まった法事はなく、アバウトに行われることがあります。
仏教では、法事を行い「故人が死後苦しまないようにするため」「死別から立ち直るため」という意味合いがありますが、キリスト教において、「死」とは「神の元へ帰る」という考えで悲しいことではなく、むしろ喜ばしい事と考えるのです。
キリスト教の法事は「カトリック」と「プロテスタント」で異なります。
カトリックでは、
「追悼ミサ」という儀式があり、亡くなってから3日目、7日目、30日目に行われます。その際、教会に親族や知人友人を招きます。そして、1年後の命日に「死者祈念ミサ」を行い、それ以降は決まったミサはありません。10年後、20年後という節目にミサを行うこともあります。
追悼ミサは、教会で聖歌の斉唱や祈祷、聖書の朗読を行い、その後、教会や自宅で茶話会を行うことも多いです。
さらに、万霊節(オールソールズデイ)という11月2日「死者の日」に全ての死者のためのミサが行われます。
プロテスタントでは、
「記念集会」と呼ばれる儀式を行います。亡くなってから1カ月後の命日に牧師や親族、知人友人を自宅に招いて祈りを捧げます。礼拝の後は、茶話会を行います。
記念集会は、1年目、3年目、7年目の命日にも行いますが、それ以降は特に決まった集会はありません。
神道
神道では法事という言葉に代わるものがあります。
「霊祭(れいさい)」、「祖霊祭(それいさい)」といいます。
仏教でいう法事と同じ意味合いになります。
仏教のように亡くなってからのスケジュールがあります。
・翌日祭
亡くなってから二日目に行われる儀式。遺族だけで行われるのが一般的です。
・十日祭
亡くなってから十日目に行われる儀式。親族や友人を招き、神職による祭儀が行われます。
・二十日祭、三十日祭、四十日祭
亡くなってから二十日目、三十日目、四十日目に行われる儀式。遺族だけで行われるのが一般的ですが、現在は省略されることが多いです。
・五十日祭
亡くなってから五十日目に行われる儀式。仏教でいう「四十九日」にあたるものです。神棚や祖霊舎に貼ってある白紙を剥がす清祓いの儀式です。神道にとって五十日祭は重要視されており、盛大の行われます。
・百日祭
亡くなってから百日目に行われる儀式。遺族だけで行われるのが一般的ですが、現在は省略されることが多いです。
・式年祭
一年祭、三年祭、五年祭、十年祭といって、仏教でいう「一周忌」「三回忌」「七回忌」のように決まった年数で行われます。十年祭以降は十年刻みで行われ、百年祭まで行います。
また、仏教の法事はお寺で行うことが多いですが、神道の霊祭は自宅や祭場、お墓などで行うのが一般的です。
日本の行事別でふさわしいお供え物
いままでは宗教別の葬儀についてご説明してきましたが、日本では葬儀の他にお供え物をお渡しする行事がたくさんあります。
わかりやすいものでは、「お盆」「お彼岸」「正月」などがありますが、その時々にふさわしいお供え物はご存知でしょうか?
日本においての行事別の意味とお供え物をご紹介いたします!
命日・月命日
「命日」とは、故人の亡くなった月日を指します。「祥月命日」とも呼ばれています。
また、「月命日」は故人が亡くなった日にちのみを指す命日です。
命日は年に1度のみで、月命日は年に11回あるということになります。
お供え物は、一般的に「日持ちのするお菓子」や「花」が多いです。
こういった生花の商品が人気ですね。
お盆
お盆は、ご先祖様、故人供養する行事で、主にお墓参りなどにあたるものです。
8月15日前後の期間を指します。
お供え物は、先ほど紹介した「五供」(香(線香)、花、灯明、浄水、飲食)が本来のお供え物です。
あくまで故人を供養するものなので、故人が好きだった物を中心にお供えするとよいでしょう。
また、お盆に「なすやきゅうりに割り箸を刺して」置いてあるものを見かけたことはありませんか?
あれは「精霊馬」といって、なすを牛に、きゅうりを馬に見立てて作られる飾りです。
お盆の時期にあの世から戻ってくるご先祖様の御霊を運ぶ乗り物という意味合いがあります。
こちらが精霊馬の商品です。
お月見
お月見とは、旧暦の8月に空が最も澄み渡り、月が明るく美しいとされていたため、平安時代から観月の宴が開催し、江戸時代からは収穫祭として広く親しまれる行事です。
現在は、9月中旬~10月上旬の間に行われます。
お供え物は、「月見団子」「ススキ」「収穫した野菜や果物」です。
月見団子は、お米の粉で作り白くて丸い形は満月を意味するそうです。収穫への感謝を込めてお月様にお団子をお供えします。
ススキは、月の神様を招く依り代としてお供えします。また、昔は魔除けの力があるとされていたそうです。
収穫した野菜や果物は、お月様に収穫を感謝するためにお供えします。
お供えするイメージとしてはこんな感じですね。
お彼岸
お彼岸は、春と秋の年2回あります。意味・由来は、煩悩や悩みを越えて到達する悟りの境地への修行とされています。
「春分の日」「秋分の日」の前後3日間の期間になります。
お供え物は、「お菓子」「季節のフルーツ」「お線香」が一般的になります。
お盆と同様に、故人が好きだったものをお供えすることも多いです。
お菓子のお供えのイメージとしは下記商品のような感じですね。
正月
正月は、寝て過ごすための期間ではなくて「歳神様」をお迎えする行事です。
歳神様とは、1年の一番初めにやってきて、その年の作物が豊かになるように、家族が元気で過ごせるようにと約束してくれる神様です。
お供え物は、「鏡餅」が一般的ですよね!
餅は古くから「神様の食べ物」とされ、まるいのは人の魂をかたどっており、神様にお供えした鏡餅を食べると新たな生命力を授かるとされています。
鏡餅のイメージはこんな感じですね。
お供えののしの意味や由来は?
法事などでお供え物を送る際に、「のし紙」で包んでお渡ししますよね?
皆さんは、「のし」をご存知でしょうか?
のしとは、祝儀袋などの右上にある飾りのことをいいます。(上の画像がのしです)
由来は、「鮑(あわび)の肉を薄く削ぎ、干して生乾きになったら竹筒で押して伸ばし、水洗いして乾燥する行程を繰り返し」作ります。
黄色い棒状のものが鮑を伸ばしたものです。
古来より、鮑は長寿の象徴で縁起物としてお祝い事に欠かせないものでした。
現在では、黄色い紙で鮑を表し、丁寧に包んでおります。
基本的にのしはお祝い事で使用するため、お盆などで使用するものは「掛紙」といいます。
掛紙は、弔事用に水引が結び切りのものを使用してください。
また、表書きも「御供物」「御供」など書き方も異なります。
・お供えの封筒は不祝儀袋?お盆や法事などののし・表書きを解説
気になる方は上記記事をご参照下さい。
法事のお供えのお返しの意味は?
法事などでお供えをして頂いた方へ、遺族からお礼の意を込めてお返しすることです。
当たり前のように現在はお供えのお返しをしておりますが、本来は故人にお供えする物であるのでお返しをする必要はありません。
しかし、遺族からお礼をするためにお返しをする風習となっております。
法事のお供えのお返しにふさわしい物や相場は?
お供えのお返しとして、四十九日は「茶器」「タオル」など後に残るものが良いとされております。
しかし、後に残らない「お菓子」「お茶」「せっけん」などでも全く問題はありません。
最近は、カタログギフトなども人気になっております。
こちらから決まったものをお渡しするのではなく、受け取った方が自身で決める方が喜ばれるのでしょう!
相場に関しては、基本的には頂いた金額の3分の1程度と言われております。
ただ、当日はお供えしていただく額がわからないため一律2千円~5千円程度の品物を準備しておきましょう!
お返しでお困りの方に、楽天で人気の商品をご紹介します!
・スイーツギフト
法事のお供えのお菓子として定番なのはやはりこうしたスイーツセットですね。
日持ちするので、最も無難なお返しです。
・カタログギフト
法事へのお供えのお返しとして最近人気なのが、こうしたカタログギフト。
上記のカタログギフトは、なんと購入前に中身を確認することができます。
購入前にどんな商品があるのか事前にわかるのは安心ですよね。
お盆のお供えの相場はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「お供え」について盛りだくさんの内容でお送りいたしました。
日本の古くから伝わる風習でありますが、日本人の持つ「お・も・て・な・し」の精神を改めて深く理解できましたね!
日本人のこのような気持ちを持ち続け、守っていきたいものです。
お供えの封筒を知りたい方はこちら
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!