静電気。
寒い季節がやってくると、色々なところで発生する悩みのタネです。
ドアのノブや、電車の手すり、物を受け取ろうと人に触れるとき、などなど。
一日に1度、場合によっては何度も、静電気でストレスを感じてしまいますよね。
中でも極めつけは、寝る時の毛布で起きる静電気です。
睡眠は一日の疲れを癒してくれる、大事な時間。
睡眠時の静電気を少しでも和らげるため、本記事では、「毛布の静電気の防止・除去の方法」をご紹介します。
毛布の静電気でお悩みの方は、ぜひ参考してみてください。
目次
静電気が起こる原因は?
まずは、静電気が起こる原因からご説明します。
地球上の全ての物質は「プラス電気」と「マイナス電気」の両方を帯びています。
この2つの電気は、普段は安定してバランスを保っているのですが、摩擦などの衝撃によって「マイナスの電気」が剥がれてしまう場合があるんですね。
そうなると「プラス電気」と「マイナス電気」のバランスが保たれていない状態になります。
この状態のことを「帯電状態」といいます。
帯電状態では、余った「プラス電気」が「マイナス電気」と結合しようとするんですが、結合する瞬間に電気の移動が発生し、バチッと「放電」が発生します。
この「放電」が静電気の原因なんですね。
毛布で静電気が発生しやすい要因は?
続いては、毛布で静電気が発生しやすい要因を一つずつみていきましょう。
体と毛布との擦れ
寝るときは、体全身が毛布と接するため摩擦しやすいです。
この摩擦により、体が帯電状態になり、静電気が発生してしまいます。
空気の乾燥
空気が湿っている状態だと静電気は逃げやすくなりますが、反対に乾燥している状態だと静電気は発生しやすくなります。
寝る部屋を暖房器具で温めていた場合、部屋の湿度が低くなり、より毛布に静電気が発生しやすくなります。
静電気が発生しやすい素材
静電気は素材により、帯電しやすさが決まっています。
「アクリル」や「ポリエステル」などの化学繊維を使用した毛布は帯電しやすいので、結果として静電気が起きやすくなります。
これらの素材でできた毛布の場合、素材自体が静電気が発生しやすい理由となってしまいます。
毛布の静電気の除去・防止対策1:柔軟剤・グリセリンを使って洗濯
ここからは、毛布の静電気を防ぐための方法をいくつか紹介していきたいと思います。
どれも、ご家庭で行える方法となっていますので、ぜひお試しください。
まず一つ目にご紹介する方法は、柔軟剤やグリセリンを使って毛布を洗濯する方法です。
ご自宅の洗濯機で毛布を洗える場合に限ってしまいますが、毛布全体の静電気を軽減する事ができます。
詳しいやり方を、それぞれまとめてみます。
柔軟剤を使う
まずは、「柔軟剤」を使った場合です。
なぜ柔軟剤を使うと静電気が軽減されるのでしょうか。
静電気は体と毛布がこすれるなど摩擦が原因で発生するため、柔軟剤を使用することで繊維の滑りがよくなり摩擦が軽減されるからです。
もしも、毛布を洗えない場合は、柔軟剤を水で薄めて霧吹きをかけるだけでも多少軽減されますよ。
グリセリンを使う
続いては、「グリセリン」を使う方法です。
「グリセリン」と聞くと、化学薬品のようなイメージがありませんか?
それは全く違います。
グリセリンは植物油から生成されたアルコールで、化粧品などにも使用されているため安心して使用してください。
使用方法は、洗濯の際に大さじ一杯程度のグリセリンを、柔軟剤の代わりに入れるだけ。
柔軟剤と同じように、繊維の摩擦を軽減してくれます。
グリセリンは、薬局や通販で購入することができますよ。
毛布の静電気の除去・防止対策2:静電気防止スプレーを使う
続いての方法は、「静電気防止スプレー」を使う事です。
「静電気防止スプレー」とは、読んで字の通り、吹きかける事で静電気を防止する事ができるスプレーです。
一般に販売もしており、まんべんなくスプレーすることで静電気を抑えてくれるアイテムです。
また、自分で作ることも可能ですよ。
自分で作る場合と購入する場合、それぞれご説明しますね。
手作りする場合
静電気防止スプレーの作り方をご紹介します。
【作り方】
〇用意するもの
・石鹸、リンス、トリートメント、柔軟剤など「界面活性剤」の含まれる液体またはグリセリン5滴
・水100ml
・スプレーボトル
➀スプレーボトルに水を入れて、界面活性剤の入っている液体を5滴入れる。
②よく振って完成。
※近くからスプレーをするとシミになる可能性があるため、少し離してスプレーするようにしてください。
柔軟剤などに含まれる「界面活性剤」は、繊維に付着することで静電気を逃がしてくれます。
さらに、潤滑油の役割もしてくれるため、繊維同士の摩擦を軽減してくれて静電気の発生を抑えます。
肌の弱い方は、グリセリンを使うのがおすすめですよ。
グリセリンには界面活性剤は含まれてませんが、似たような働きをしてくれるので静電気を防止してくれます。
スプレーボトルは、100ml用のボトルを1個から通販でも購入できます。
購入する場合
静電気防止スプレーですが、もちろん既成製品が売られています。
こちらは、薬局や通販で購入ができる「静電気防止スプレー」です。
毛布の静電気の除去・防止対策3:加湿をする
続いての静電気対策は、「加湿をする」ことです。
静電気の原因の一つは、「乾燥」です。
冬は寒いため、暖房器具を使用する事が多いですが、多くの暖房器具は空気を乾燥させてしまうので、静電気が発生しやすい環境となっていってしまいます。
これを防ぐため、加湿器を利用するなどして、部屋を加湿しましょう。
冬の乾燥はお肌にも悪影響を与える為、お肌対策のためにも加湿器は役に立ちますよ。
加湿器がないという方は、濡れたタオルを部屋に干すだけでも加湿になりますので試してみてください。
例えば、こちらの加湿器は部屋のインテリアとしてもおしゃれでオススメです。。
毛布の静電気の除去・防止対策4:肌の保湿をする
乾燥肌も、静電気の原因の一つです。
そのため、肌の保湿を心掛けることで静電気を抑えてくれます。
また、静電気は肌に悪い影響を与えますので、そういった意味でも肌のケアは行いたいですね。
保湿クリームはこちらがおすすめ。
毛布の静電気の除去・防止対策5:寝具の組み合わせを変える
冒頭でご紹介した通り、電気は「プラス電気」と「マイナス電気」に分かれています。
そして、素材によりプラスの電気を帯びやすいもの、マイナスの電気を帯びやすいものに分かれています。
プラス同士・マイナス同士の素材はこすれても静電気が発生しにくいのですが、プラス電気とマイナス電気の素材がこすれると静電気が発生しやすくなります。
毛布は、接している他の寝具、そして寝ている人の衣服とこすれますよね。
つまり、毛布の素材と服の素材、寝具の素材を、同じ系統の電気を帯びるものに合わせる事で、静電気を発生しにくくできるのです。
同じ系統の電気を帯びる素材を見つけるには、下の表を参考にしてみてください。
上にいくほどプラスの電気を帯びやすく、下にいくほどマイナスの電気を帯びやすい素材になります。
寝具や服の組み合わせを考える時、この表の上下に離れた素材同士ではなく、どちらかに近い素材でまとめてみましょう。
<プラスの電気を帯びやすい>
ナイロン
ウール
絹
レーヨン
綿(そもそも帯電しにくい)
麻(そもそも帯電しにくい)
アセテート
ポリエステル
アクリル
<マイナスの電気を帯びやすい>
毛布の静電気の除去防止対策6:毛布の素材を変える
毛布の素材には大きく分けて、「天然繊維」と「化学繊維」を使ったものがあります。
天然繊維の素材とは、「麻」「綿」「シルク」などになります。
天然繊維は帯電しずらく、こすれても静電気の発生が少ないので、毛布による静電気を防止する意味ではおすすめの素材ですね。
静電気が起こりにくい寝具・毛布の紹介
最後に静電気が起こりにくい寝具・毛布をご紹介いたします。
・プレミアムマイクロファイバー毛布・敷きパッド
静電気防止加工がされた、上質な毛布・敷きパッドセットです。
繊維がとても細いプレミアムマイクロファイバーは、肌触りがなめらかで触っただけで違いが分かります。
さらに、繊維の密度も濃いため温かさも逃がしません。
一見薄手に見えますが、繊維の密度が濃いためボリューム感もあり、寒い冬でも心地よく使えます。
カラーバリエーションも豊富なので、部屋の雰囲気に合った毛布・敷きパッドが見つかるでしょう。
・スーパーマイクロフリースカバー(掛け布団、敷シーツ、枕の3点セット)
掛布団・敷きパッド・枕の3点セットのカバー全てに静電気防止の加工をしているため、身体だけでなく髪の毛への静電気も軽減してくれます。
布団をそのまま変えるのは大変ですが、カバーを変えるだけなので楽ですね。
スーパーマイクロフリースは繊維が細く、なめらかな肌触りで心地よく睡眠をとることができます。
さらに、スーパーマイクロフリースは軽いため、布団の重みを感じることがありません。
・あたたかさをためこむ4層毛布
静電気防止加工をしているため、冬の嫌な静電気が軽減されます。
4層構造の毛布になっているため、見た目からボリュームが違います。
温かさを逃がさない構造になっているため、布団いらずです。
カラーバリエーションは3色あり、どれも光沢のある上質な毛布となっています。
ご自宅の雰囲気に合った色を選ベますので、部屋のコーディネートがしやすくなりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
毛布で発生する静電気を軽減して、冬の快適な睡眠を手に入れたいですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。