男性は浴衣の着方で下着や肌着は必要?洋服用インナーで代用可?

男女ともに夏に着用する服装として人気な浴衣。

男性が綺麗に浴衣を着るとかっこいいですよね。

とはいえ、多くの男性が浴衣を着る際に非常に頭を悩ませているのが

浴衣の中に下着や肌着をつけるかつけるか

という問題。

肌着に関しては本当に賛否両論あります。

ですので、今回は

総合的に男性は浴衣の中に下着・肌着を着用すべきか

ということについてまとめてみました。

本記事では、

下着はパンツ(ブリーフやトランクス)
肌着は洋服でいうインナー

という意味合いででそれぞれ扱っています。

女性の方で浴衣に下着・肌着を着用すべきかどうか悩んでいる方は以下の記事をご参照ください。

女性の浴衣の着方で下着や肌着は必要?キャミやワンピで代用可能か

目次

男性のほとんどが浴衣に下着を着用している

疑問

まず男性が浴衣に着用する下着(ブリーフ、トランクス)ですが、これを着用するか否かという議論はあまり見られませんでした。

全体としてほぼ全ての男性が浴衣着用時に下着は着用しています。

もともと浴衣は入浴後、素肌の上に直接着る寝巻き用でした。

そのため「浴衣に下着をつけるなんて邪道だ!」という意見もありましたが、男女ともに現在は浴衣はもっぱら外出用です。

ですので、通常の洋服と同じ感覚で下着は着用するのが無難です。

ただ濃い色の下着は避け、浴衣から下着が透けて見えないように注意しましょう。

ですので、白の下着が無難なチョイスです。

 

男性が浴衣に肌着を着る賛成意見・反対意見

賛成・反対

続いて男性が肌着を着用する賛成意見・反対意見で代表的なものをまとめてみたいと思います。

賛成意見

・汗を吸い取ってくれてさらさらとした着心地を保てる
・汗ジミにより浴衣が汚れてしまうのを防げる
・浴衣の布地が肌の上ですべりにくくなり、着崩れしにくくなる

・上に着る肌着は胸元がはだけてしまった時に肌が見えてしまうのを防げる
・下に着る肌着は足元を開いてしまった時に大事な部分が見えてしまうのを防げる

反対意見

・肌着を着ることで涼しくなく、暑苦しくなってしまう
・肌着が浴衣の中から見えてしまうと格好悪い
・(何かで見えてしまう事情を考えて)着るとしても下だけで良い

 

いかがでしょう?

ぱっと見た印象だけでも賛成意見の方が多いですね。

肌着を着ることは、デメリットよりもメリットの方が多い事がわかります。

反対意見の多くは、どのようなものを肌着にするか、で解決できるという部分も大きいようです。

次の章で、もう少し具体的にそれぞれの賛成・反対意見を見ていきましょう。

 

総合的に男性は浴衣に肌着を着たほうが良い

それでは、ここからは浴衣に肌着を着ることに関して、賛成意見・肯定意見を掘り下げていきたいと思います。

賛成意見「肌着は汗を吸収する・汚れ防止」VS反対意見「肌着は暑苦しい」

賛成意見として一番多かったのが肌着は汗を吸収してくれるということと汗ジミにより浴衣が汚れてしまうのを防ぐという点です。

男性の浴衣は一枚帯が基本で涼しいデザインになっていますが、それでも夏に外出すると汗は当然かくと思います。

汗

肌着を着ないと浴衣が肌にひっついてしまいベタベタして着心地が悪いですし、せっかくの浴衣が汚れてしまうのは嫌ですよね。

反対意見として上がった「肌着を着ると暑苦しい」という点ですが、着物屋さんをしている男性のブログで参考になる記事が有りました。

以下そのブログの引用です。
(若だんなとは引用元のブログ運営者の方です。)

若だんなは、

この様に、上下ともに何か着てからきものを着るのですが、

何かを着ている方が涼しいアップ

というのが実感ですチョキ

汗を吸ってくれるという事が、

きものを着ている時の不快感を軽減してくれ、

結果として、

体感レベルでの涼しさに繋がっているのだと思いますニコニコ

出典:http://ameblo.jp

 

この方がおっしゃっている通り汗をかいてベタベタするよりは、汗を吸収する肌着を着る方が結局は涼しくなると個人的にも感じます。

賛成意見「肌着は肌の露出防止になる」VS反対意見「浴衣から肌着が見えてしまうと格好悪い」

続いて、賛成意見として肌着は男性の胸元や大事な部分を見えるのを防ぐという点です。

男性浴衣の着付けはおはしょりもないので女性より着付けは簡単ですが、上手に着ないとゆるくなってしまう傾向があり、胸元がはだけてしまう可能性があります。

甚平に関しては男性の胸元がはだけてしまうことに対して許せる方が多いのですが、浴衣の場合は「胸元が見えてしまうのはだらしない」という意見が目立ちます。

関連リンク:
男女ともに甚平の着方でインナーは必要?肌着として中や下に着るものの有無を調査

また男性は股下が分かれていない服装をきる機会は少ないので、無意識に足元をガバッと開き大事な部分が見えてしまう…なんてこともあるわけです。

最悪な事態ですね…。

不安

胸元がはだけてしまったり、大事な部分が見えてしまう可能性は、きちんと浴衣の着付けを行い、また浴衣の座り方を学べば防げることなのですが、通常年に数える程度しか着用機会のない浴衣ですからなかなか慣れないと思います。

ですので、そういった肌の露出を防止するためにも肌着は必要ですね。

浴衣の下から肌着が見えてしまうと「粋」ではなく格好悪いという意見ですが、これは和装用の肌着や少し深めのVネックなどを着れば防ぐことができますのでそこまで気にしなくてよいでしょう。

賛成意見「肌着をつける事で着崩れしにくくなる」

引用元:https://www.irasutoya.com

上の「肌の露出防止になる」の理由と関連しますが、「着崩れ」に関して肌着を着る理由としてあげているケースもありました。

男性の浴衣姿は、ゆったりと楽に見えることも多いですが、襟元や帯をしっかりと締めて、ビシッと着こなしたい!という人もいます。

そんな場合、肌着を身につけることで、着崩れしにくくする事が出来るので、これも肌着をつける賛成意見の一つとなるようです。

浴衣の記事と肌はお互いにスルスル滑るので、浴衣を着て外出していると、どうしても少しずつズレたり乱れたしてしまいます。

胸元がはだけるほどではないとしても、見た目として着崩れてきた浴衣が嫌だ、という場合は気になってしまいますよね。

しかし、肌着をつける事で、肌着の布と浴衣の布が摩擦で滑りにくくなるので、着崩れしにくくなります。

例えばデートで男女がお互いに浴衣を着る場合、多くの女性は気合を入れて浴衣姿をバッチリと決めてきます。

そんな女性とのデートで、男性側の浴衣がだらけてしまうと、一緒に歩くのが申し訳なくなりますよね。

そんな時に肌着を身につけて、浴衣をビシッと着こなしてあげれば、女性からも喜んでもらえるかもしれませんね。

もちろんこの場合、浴衣の見た目としての完成度を気にするわけですから、中につける肌着の選択にも注意し、襟元が見えたりするものは避けましょう。

男性の和装用肌着がおすすめだが、洋服用のインナーでも代用可能

では浴衣の中にはどういった肌着がよいのかという点ですが、男性用の和装用肌着がきちんと売ってあります。

こちらは、男性の上下セットの和装用下着。

 

 

通販などではこのように上下セットで販売されていることが多いです。

こうした和装用肌着の場合、男性が上に着るのはたいてい肌襦袢といわれるもので通気性がよく汗をしっかりと吸収し、肌触りが良いのが特徴です。

そして下に着る肌着として定番としては上記の商品のように薄い生地のステテコです。

こうした和装用の肌着を着用するのが機能面から考えるとやはりおすすめですね。

洗えば何度でも使えるので一枚持っていて損はないですが、上の肌着はスーツなどの下に着る洋服用インナーでも代用は可能です。

代用可能がどうか選ぶ基準としては以下の2点です。

・襟元から肌着が見えないような深めのデザイン
・肌着が透けないような色

深めのVネック・YシャツであればOKでしょう。

しかし下の肌着は、ステテコ以外適するものは少ないです。

上記でも述べましたが、下に肌着を着ずにブリーフなどの白い下着のみだと万が一脚を開いてしまった時は不安ですよね。

下記の商品のようにステテコ単品で買うこともできますので、是非一枚持っておくことをおすすめしますよ。

 

まとめ

今回は男性は浴衣の下に下着や肌着をつけるべきかということについてかいてみました。

まとめると、

・ブリーフ、トランクスなどの下着は洋服と同じ感覚で着用すべき
・肌着に関してもメリットの方が多いので着用した方が良い
→汗を吸収する・汗ジミ防止・肌の露出を防ぐ
・おすすめは男性の和装用肌着だが、洋服用のインナーでも代用可(ただし下の肌着で代用できるものは少ない)

ということになりますね。

賛否両論ありますが、肌着を着るメリット・デメリットを比較検討してみると

男性は下着も肌着も着たほうが総合的に良い

という結果になりました。

男性で浴衣の下着・肌着を着用するかどうかという悩みが本記事で解消されると幸いです。

しかしどうしても肌着を着ると暑いという方は甚平を検討してみるのもありですよ。

甚平着用時の下着・肌着着用の必要性に関する記事はこちら

男女ともに甚平の着方でインナーは必要?肌着として中や下に着るものの有無を調査

男性の甚平のかっこいい着方・着こなし方に関する記事はこちら

男性のメンズ用甚平のかっこいい着方・着こなし方

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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