半田市(ごんぎつねの里)の彼岸花の2020年情報!見頃の時期は?

※現時点では2018年度の情報を掲載しています。
最新年度の情報がわかり次第更新いたしますね。

愛知県の半田市には、全国的に有名な彼岸花の名所があります。

「ごんぎつねの里」としても知られる「半田市矢勝川(やかちがわ)の堤防」です。

ここは秋になると、東西2キロに渡って堤防が彼岸花に覆われ、圧倒的な景色が広がります。

「ごんぎつねの里」という名称は、童話「ごんぎつね」を書いた新美南吉の生家が、すぐ近くにあることに由来しています。

そのため、彼岸花がピークを迎える頃に合わせ、矢勝川では「ごんの秋祭り」というイベントも開催されています。

本記事では、矢勝川の彼岸花の歴史や見頃、アクセス情報などに加え、「ごんの秋祭り」の開催内容などをご紹介します。

実際に行ってみた写真もたくさん紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

半田市矢勝川2018の彼岸花の歴史・基本情報

(↑矢勝川の堤防の始まり地点。ここからもう、彼岸花が咲いています)

まずは、矢勝川沿いの彼岸花についてご紹介しましょう。

最近ではテレビでも取り上げられる事が多く、すっかり有名になった「矢勝川の彼岸花」ですが、自然にこれほどの彼岸花が生えていた訳ではありません。

矢勝川に彼岸花が咲くことになったのには、理由があるのです。

 

矢勝川の彼岸花の歴史

矢勝川の彼岸花の歴史を知る上で、重要なのが児童文学作家の「新美南吉」です。

新美南吉は、この矢勝川の近くで生まれました。

彼の代表作といえば「ごんぎつね」ですね。

いたずらっ子のきつね「ごん」と「兵十」の、懐かしくも悲しい童話です。

この「ごんぎつね」は、愛知県半田市が舞台なのです。

そして、童話の中で兵十がうなぎを獲っている川こそが、「矢勝川」なんですね。

新美南吉は、自分の故郷である半田市の矢勝川や周辺の野山を舞台に「ごんぎつね」を書いたのです。

そして、新美南吉は29歳という若さでこの世を去りました。

時は過ぎて、1990年。

今も有名な児童文学作家として名を残す新美南吉。

子供の頃、新美南吉と一緒に遊んだこともある1人の男性が、ある決意を固めます。

『新美南吉がよく散歩をしていた矢勝川の堤防をキャンパスにして、彼岸花で真っ赤な風景を描く!』

そのアイデアに多くの人が賛同しました。

実は「ごんぎつね」にも、下のような文で、彼岸花は登場します。

『ひがん花が赤い布のように咲いている』

この光景を再現するかのように、彼岸花が矢勝川沿いに植えられていったのです。

その後、彼岸花は増え続け、今では300万本を超える数が堤防に咲き乱れるようになりました。

その入り口に立てば、彼岸花の絨毯が彼方まで伸びているかのような光景が広がっていますよ。

(↑北側堤防の入り口からの写真。全長2キロにわたって、彼岸花が咲き乱れます)

 

基本情報

もちろん「矢勝川の全ての堤防」に彼岸花が咲いている訳ではありませんので、お間違いのないようにしてくださいね。

『新美南吉記念館(愛知県半田市岩滑西町1-10-1)』の付近から、東に2キロの区間の堤防が、彼岸花の群生する場所です。

堤防は川の両岸にありますが、どちらの堤防にも彼岸花が咲いています。

この場所は彼岸花の名所ではありますが、基本的にはただの堤防なので、入場料や入場制限はありません。

誰でもいつでも立ち寄る事ができます!

後述の「ごんの秋まつり」期間以外でも入れますが、彼岸花の見頃を逃さないようにお気をつけください。

彼岸花の見頃に関する情報は、下の章でご紹介します。

また、矢勝川の彼岸花に関する問合せは、半田市観光協会(0569-32-3264)に連絡すると、丁寧に教えてくれますよ。

ごんの秋祭り2018の歴史・基本情報

(↑「ごんの秋祭り」の、のぼり。彼岸花が足元を彩っていますね)

矢勝川の彼岸花が咲く期間に合わせ、毎年「ごんの秋まつり」が開催されています。

ここからは、「ごんの秋まつり」についてご紹介しましょう。

 

歴史

1990年に矢勝川の堤防に彼岸花が植えられてから、その数は徐々に増えていき見事な景観が作られていきました。

やがて2008年に、彼岸花の咲く矢勝川や新美南吉記念館を中心とした地域で「童話の村秋まつり」というイベントが、正式にスタートしました。

その後、新美南吉生誕100周年を機に、「ごんの秋まつり」という親しみやすい名前に変更され、今も毎年行われています。

 

基本情報

2018年の「ごんの秋祭り」の基本情報をご紹介します。

<2018年 ごんの秋まつり>

●開催期間:平成30年9月20日(木曜日)〜平成29年10月4日(木曜日)

●開催場所:新美南吉記念館(半田市岩滑西町1-10-1)周辺、矢勝川の堤防

●問合せ先:半田市観光協会 電話番号:0569-32-3264

 

彼岸花の開花に合わせて日程を決めるのですが、2018年度の日程は上記で確定です。

来年度以降の日程は、確定後に半田市役所のホームページの「イベントカレンダー」にて公開されますので、チェックしてみてください。

 

半田市矢勝川2018の彼岸花の見頃時期

(↑南側堤防の斜面を見下ろして撮った写真。鮮やかな彼岸花で埋め尽くされています)

彼岸花の見頃は、例年9月の下旬前後になります。

矢勝川の彼岸花の開花情報は、以下の『新美南吉顕彰会』HPで公開されますので、チェックしてみてください。

 

情報の公開は、開花が始まる頃からの更新となります。

2018年は、9月20日頃から、開花情報の公開が始まりますよ!

 

近年の開花情報

参考までに、近年の開花状況をまとめておきます。

<2016年>

●咲き始め:9月2日

●一部見頃:9月18日

●5割見頃:9月24日

★全体見頃:9月28~30日

 

<2017年>

●咲き始め:9月13日

●一部見頃:9月19日

●5割見頃:9月23日

★全体見頃:9月27~29日

 

昨年と一昨年は、9月の最終週に全体的な見頃が来ていますね。

ただ、全ての場所の彼岸花が一斉に咲くわけではなく北側堤防の斜面と南側堤防の斜面とでも、見頃のピークが少し異なるようです。

また、「雨後の彼岸花」という言葉があるように、彼岸花は空気が乾燥しているときに雨が降ると、その後、一斉に開花する性質があります。

また、開花には気温も関係しており、猛暑が続くと開花が遅れることもあるようです。

こういった天候の影響で開花時期がずれる可能性もありますので、上記の『新美南吉顕彰会』ホームページで、今年の状況を随時チェックしてくださいね。

半田市矢勝川2018の彼岸花のアクセス・駐車場情報

(南側堤防の中間地点。堤防の下から、斜面を見上げた写真です)

ここからは、矢勝川へのアクセスを紹介します。

電車で行くなら、「名古屋駅」から50〜60分ほどで最寄り駅につきます。

車で行く場合でも、付近まで高速道路が走っており、インターチェンジも比較的近くにあります。

詳細は以下をご覧ください。

 

アクセス

電車で行く場合は、名古屋駅から名鉄「河和線」に乗り、最寄り駅の「半田口駅」で降ります。

ただし、半田口駅は「普通」しか止まりませんので、注意してください。

駅の出口から正面に進むと通りに出ますので、通りを北に向かって進むと、矢勝川に突き当たります。

その周辺がちょうど、彼岸花の堤防の始まりですよ。

車で行く場合は、名古屋高速や伊勢湾岸道から「知多半島道路」という高速道路に入ります。

「半田中央インターチェンジ」で降り、車で約5分で到着します。

ただし、土日は駐車場事情が異なりますので、下の駐車場情報を必ずご覧ください。

 

駐車場情報

矢勝川の側に、「新美南吉記念館」という建物があります。

「ごんの秋まつり」の期間中、平日はこの記念館の駐車場を利用できます。

残念ながら満車の場合、記念館付近や半田口駅周辺の民間有料駐車場を利用しましょう。

土日は、記念館の駐車場は障がい者専用となり、バスの発着場にもなりますので利用できません。

よって、記念館付近や半田口駅周辺の民間有料駐車場を利用することになります。

また、「アイプラザ半田」という建物の駐車場が無料で開放され、ここと矢勝川を結ぶ「半田無料周遊バス」が運行されます。

下で紹介する「赤レンガ建物」など、他の名所にも寄るバスなので、時間に余裕のある方、矢勝川以外の場所も見て回りたい方にはおススメですよ!

 

ごんの秋祭り2018の見どころ

ここからは、「ごんの秋まつり」の見どころを、ご紹介していきます。

開催期間の中で、開催日や時間が限定されているものもあるので、予定を合わせて行ってみてくださいね!

 

彼岸花があふれる堤防

(↑南側堤防の斜面。田んぼの緑とのコントラストも美しいですよ)

なんと言っても、まずは「彼岸花が満開となる堤防」が見どころです。

東西2キロ、300万本以上の彼岸花が、堤防沿いの斜面を絨毯のように埋め尽くします

堤防を歩けば、彼岸花の斜面や見晴らしのいい光景に、日々の疲れが癒されますよ。

ちなみに、彼岸花が生えている中には、基本的に立ち入れません。

ですが、堤防の中に一部、彼岸花の群生地に下りていける小道がある部分もあります。

これは、私がひそかにおススメするスポットです。

その道を下りて、彼岸花の斜面の中に立った時の写真が、こちらです。

まさに、彼岸花に埋もれているような光景ですよね!

ただし、繰り返しになりますが、小道以外の場所で彼岸花の斜面には入れません。

良い写真を撮る事を目当てに群生地に踏み入り、彼岸花を踏み荒らすことは、絶対に止めましょう。

矢勝川の堤防は、ゆっくり歩いて30分ほどです。

ただ、途中で彼岸花を見たり写真をとったりしていると、意外と時間がすぎていたりします。

当然、往復する必要がありますので、後の予定がある場合は時間配分に注意してください。

また少ないですが、途中に石のベンチなど、休める場所があります。

人が多い時は、独占せず譲り合って使用したいですね。

 

変わり種の彼岸花や、田んぼアート

真っ赤な彼岸花が、絨毯のように広がる矢勝川の堤防ですが、中には「白い彼岸花」が咲いている場所もあります。

こちらが、実際に私が見た白い彼岸花の写真です。

赤い彼岸花に埋もれるように咲く白い彼岸花は、可憐で素敵ですよね。

また、矢勝川沿いの堤防に、田んぼアートが作られることもあります。

こちらは、2017年のものですが、彼岸花の赤との対比もあって、とってもきれいでしたよ!

 

彼岸花に包まれる花嫁行列

また、期間中に一度、堤防の道を花嫁行列が歩くイベントがあります。

今年の開催日は、9月23日(日)です。

14:30より、矢勝川のすぐ近くの「岩滑八幡社」にて挙式後、矢勝川堤防沿いを花嫁行列が歩きます。

白無垢の花嫁や傘が、彼岸花の中を進む様子は、他では見られない光景ですよ。

 

南吉童話街頭紙芝居屋さん

土日祝に行われるイベントで、自転車の紙芝居屋さんが南吉童話を聞かせてくれます。

今年はなんと1日に8回も、複数の場所で開催されます。

昔懐かしい自転車紙芝居を見られる絶好の機会ですよ。

小さなお子さんと一緒に行った時は、ぜひ一緒に見たいですね。

詳しい日程や場所は、半田市観光協会のHPをご覧ください。

 

その他、同時期開催のイベント

他にも、年ごとに異なるイベントや取り組みが行わる事もあります。

例えば、昨年は絵本朗読と音楽の演奏会が開催されました。

一昨年は、ヒガンバナのライトアップが行われ、夜の矢勝川の新しい一面を見ることができました。

今年は、同時期に開催している他のイベントが充実していますよ。

気になる方は、詳細を半田市観光協会のHPをご覧くださいね。

 

ごんの秋祭り以外の周辺情報

(こちらはイメージ写真で実際のものとは異なります)

引用元:https://www.photock.jp

彼岸花を見に半田市まで足を運んだのなら、せっかくなので周辺の観光名所にも立ち寄ってはいかがでしょうか。

矢勝川の周辺ですぐに行けるオススメのスポットを紹介します。

半田赤レンガ建物

明治時代にカブトビールの製造工場として作られた建物です。

明治のレンガ建造物としては日本でも5本の指に入る規模であり、国の登録有形文化財にも登録されている重厚な姿を残しています。

その歴史的価値だけでも見る意義がありますが、この建物には「戦争の記憶」も刻まれています。

建物北側の壁面には、太平洋戦争時、超低空の機銃掃射を受けた弾痕が残っており、戦争の傷跡を今でも伝えています。

ミツカンミュージアム

「味ぽん」で有名な「ミツカン」は、愛知県半田市で創業し、本社もここにあります。

「ミツカンミュージアム」では、ミツカンの酢づくりの歴史やこだわり、魅力などを伝えてくれます。

見てさわって楽しめる体験型施設なので、お子さんと一緒に行くと楽しめますよ。

國盛酒の文化館

大人でお酒が好きな方には、こちらの「酒の文化館」がオススメです。

中埜酒造の企業博物館で、日本酒の製造工程を学べるほか、日本酒の試飲などもできますよ。

 

まとめ

今日は彼岸花の名所である「矢勝川」と「ごんの秋まつり」の情報をまとめて見ました。

堤防を真っ赤に染める彼岸花は、一見の価値ありですよ。

名古屋駅から行くほかにも、セントレア(中部国際空港)からも遠くないので、ぜひ機会があれば行ってみてください。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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