蛍の寿命が短い理由は退化して口がないから?蛍の一生を徹底解説

蛍と言えば、

『夏の風物詩』

と言われるほど、綺麗な景色を作ってくれる生き物ですよね。

ですが、この蛍は、

『寿命が極端に短い』

ことでも有名な生き物となっています。

ですが、蛍の寿命が短いことは知っていても、

『寿命が短い正確な理由』

については、あまり知られていないのが現状です。

そこで、今回は、

『蛍の寿命が極端に短い理由』

について紹介します。

蛍が好きな人は、参考にしてみてください。

成虫になってからの蛍の寿命は短い?


引用元:https://pixabay.com

蛍という生き物は、生まれてから約1年間の間、

『水中で生活する生き物』

とされています。

よく、地上で飛び回っている姿が、

『蛍の全て』

と思っている人もいますが、それは違うのです。

蛍が生まれると、

『成虫になるための栄養分』

を、体内に蓄え始めます。

栄養分となるものは、主に、

  • タニシなどの貝類
  • 土の中に生息している生き物

 

となり、それらを食べながら成長していくわけですね。

卵が孵化するまでが、

『約1ヶ月』

あり、その間は何もすることが出来ません。

その後、卵が孵化して幼虫になってからは、

『先程、紹介したような生活を約10か月』

行うことになります。

そして、いよいよ成虫になる時期が近付いた際には、

『約1ヶ月間、繭にこもってさなぎになる』

のです。

このような過程を経た後、いよいよ、

『誰もが知っている蛍の成虫』

となります。

ですが、成虫になっている期間は、

『約2週間』

しかないため、この間に繁殖活動を行っているというわけです。

寿命が短いと感じるのは、

『成虫の姿が短い』

からであって、蛍自体は、

『約1年間は生きている』

と覚えておきましょう。

蛍の寿命が短いのは何故?


引用元:https://pixabay.com

蛍の寿命が短いと感じるのは、

『成虫になっている期間が短いから』

と紹介しました。

では、次に、

『なぜ、成虫になっている期間が短いのか』

についても紹介していきます。

成虫になったら口がなく水しか飲めないから

蛍が成虫でいられる期間が短い理由の1つとして、

『口が退化して、水しか摂取することが出来ないから』

というものがあります。

幼虫の期間は、口がしっかりとついているため、

『生き物を食べて、栄養を摂取している』

のですが、成虫になると、これが出来なくなります。

その為、成虫となっている期間は、

『水を少量ずつ取り込むか、今まで蓄えてきた栄養を使うか』

でしか、活動に使うエネルギーを補給できないということになるのです。

最低限、活動に必要な水が確保できたとしても、

『栄養がほとんどない』

のであれば、体が弱って当然です。

また、この時期に行っている繁殖活動も、

『エネルギーを大幅に消費する』

ため、自分の命を削ることになるでしょう。

なぜ、こんな体の作りをしているかは分かりませんが、

『蛍が生き残るためには、命がけの行動を取らなければならない』

ということを、覚えておくと良いですよ。

退化して口がなくなった理由

蛍が成虫になると、

『退化して口がなくなる』

ということを紹介しました。

ですが、なぜ、

『成虫になると、口がなくなるのか』

については、あまり知られていないでしょう。

とは言っても、成虫になった蛍の口がなくなるのは、

『なくなるように進化した』

としか、説明が出来ないとも言われています。

蛍の成虫というのは、

『繁殖活動だけを目的とした姿』

です。

その為、

『他の事をやる必要性を感じていない』

ため、蛍の口はないと言われているのです。

ですが、これはあくまで、

『日本の蛍における生態』

であり、海外では少し違うとされています。

海外では、同じように蛍が成虫になると、日本より、

『若干、口の退化が少なくなっている』

ため、ある程度の期間は生き延びているようです。

同じような蛍でも、

『生活環境の違い』

で、異なる進化を遂げるということですね。

栄養素のある水を飲んだら長生きする可能性は?


引用元:https://pixabay.com

蛍の成虫は、水しか吸収できないと紹介しました。

その為、蓄えられた栄養が無くなれば、

『活動が停止して、寿命が来る』

のですが、水によっては寿命に変化があるとも言います。

どんな水を与えるのが良いかと言うと、

『栄養素のある水』

とされているようですね。

たまに、蛍を捕まえている人がいますが、その人たちは、

  • スイカ
  • ゼリー
  • 砂糖水
  • シロップ
  • 野菜ジュース

 

などを与えているようです。

これらは全て、

『普通の水より、栄養素が含まれている』

ものとなります。

その影響のせいか、蛍によっては、

『寿命が数日伸びる』

こともあるようなのです。

本当に、これらに含まれる栄養素が関係しているかは不明ですが、

『関連性はある』

と言えるかもしれませんね。

蛍の寿命は性別や種類によって違いはある?


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蛍が成虫になると、寿命が短いことを紹介していますが、

『性別や種類』

によって、違いがあるのかは、気になるところだと思います。

ここからは、

『性別や種類などで、寿命に違いが出るのか』

についても紹介していきます。

性別

まず、性別による寿命の違いですが、

『現時点では、違いが分からない』

ということが言えます。

蛍は、

  • オスが飛び回る
  • メスは葉っぱの上でおとなしくする

 

という特徴があります。

その為、エネルギーを使いやすいのは、

『オス』

のため、寿命が早く来る印象が持てるでしょう。

ですが、一方で、

『メスも、産卵でエネルギーを使う』

ため、あまりオスとエネルギー消費率は変わらないとも言えます。

このようなことから、

『性別による寿命の違いは、あまりない』

と言えるのかもしれません。

はっきりとしたことは分かりませんが、

『オスもメスも、だいだい同じ時期に消える』

ため、可能性はあると言えるでしょう。

種類

次に、種類別における寿命の違いですが、これも、

『あまり違いは出ない』

と言えるかもしれません。

日本でよく見られる蛍は、

  • ゲンジボタル
  • ヘイケボタル

 

とされています。

この2種類の蛍は、大きさこそ違うものの、

『成虫でいられる期間は、あまり変わらない』

とされているようです。

蛍の最も見られる時期が、

『どの種類も一括りにされている』

ことが、良い証拠となるでしょう。

また、先程紹介したように、

『環境の違いで、寿命が変わる』

ことも、海外の蛍と比較して、ある程度確認されています。

日本における、蛍の住む環境が、

『それほど違うとも思えないため』

種類で寿命が違うという可能性は、あまりないかもしれませんね。

ですが、蛍の種類は、確認されているだけでも、

『約40種類』

はいるとされています。

光るもの・光らないものなど、それなりに違いがあるため、

『種類による寿命の変化は、はっきりと分からない』

と言って良いかもしれませんね。

蛍の一生は?


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蛍について、紹介を続けてきましたが、改めて、

『蛍の一生』

について、しっかりと紹介しておきたいと思います。

蛍の一生を知れば、

『蛍がどのような過程を経て、私たちの前に現れているのか』

を、正しく理解できるでしょう。

産卵

蛍は、卵から産まれるため、まずは、

『産卵』

から、その一生が始まります。

産卵される卵は、

『1匹につき、約500~1000個』

と言われており、湿気の多い場所に産んでいます。

孵化

蛍が卵になっている時期は、

『約1ヶ月』

とされており、その間は動くことが出来ません。

ですが、孵化すると、

『すぐに水中で泳ぐ』

ようになるため、ここから本格的な生活が始まるのです。

幼虫

無事、孵化を終えて幼虫になった蛍は、

『約10ヶ月間』

水中で、栄養素を蓄え続けるのです。

成虫になったときの栄養素を生み出す、

『とても大切な期間』

となるので、積極的に捕食を続けるということですね。

さなぎ

幼虫の時期に十分な栄養を蓄えた蛍は、やがて、

『土のうを作り、さなぎへと変化する』

ようになります。

期間は、

『約1ヶ月間』

であり、成虫まであと少しとなるのです。

成虫

さなぎの期間を経て、いよいよ成虫になる時期が迫ってきました。

このとき、先に成虫になるのは、

『オス』

と言われています。

その後、一週間遅れくらいで、

『メスが成虫になる』

のです。

成虫になる時期は、性別で違いますが、

『寿命は、2週間程度で終わる』

ことに変わりはありません。

この期間に、繁殖活動を行い、

『再び、卵から来年に向けた新しい命が生まれていく』

ということですね。

なぜ蛍は光るの?


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蛍は、

『ぼんやりと光るのが綺麗』

な生き物だと言えるでしょう。

ですが、そもそも、

『なぜ、蛍は光るのか』

については、あまり知られていません。

ここからは、蛍が光っている理由について紹介します。

蛍は生まれてから死ぬまで光り続けている

蛍が光っている姿を見る機会は、

『成虫になっている間』

という人が多いと思います。

これは、蛍をちゃんと見られる時期が、

『同じく、成虫になっている間だけ』

だということも、関係しているでしょう。

ですが、実際のところ、

『蛍は、一生が終わるまで光り続けている生き物』

なのです。

蛍の卵を見れば分かりますが、

『うっすらと光っている』

ことを確認することが出来ます。

また、幼虫になっている間でも、やはり、

『光が消えることはない』

のです。

もちろん、この状態は、

『さなぎから成虫になるときも同じ』

であり、常に光り続ける能力が、蛍には備わっているとされています。

幼虫やさなぎが光る理由

蛍が光っているのは、

『人が見れば、綺麗だと感じる』

と思います。

ですが、蛍からしてみれば、

『光るということは、命を守ることに繋がっている』

のです。

蛍は、外敵に襲われた際、

『体から、特殊な臭いを発している』

と言われています。

この臭いのおかげで、

『蛍を狙った生き物が、寄り付かなくなる』

のです。

また、臭いを出すと同時に、

『警戒信号として、光も出している』

と言われてもいます。

蛍の光は、ただ光っているだけでなく、

『襲ってくる相手に、警戒信号を送るための光』

でもあり、臭いと併用して、自分の身を守っているということですね。

このような理由から、

『蛍は、ただ漠然と光っているだけではない』

ということを、覚えておくと良いでしょう。

成虫が光る理由

蛍にとって、最も重要な期間である成虫は、

『誰もが知っているような蛍の光』

を出しています。

一生光るという特徴がある蛍なので、成虫でも光るのは当たり前なのですが、

『成虫には、光る意味が複数含まれている』

のです。

成虫が光る理由は、

  • 外敵から身を守るため
  • 求愛行動のため

 

というものがあります。

外敵から身を守ることは、先程も紹介しましたが、

『求愛行動』

ということは、あまり知られていない事実です。

オスとメスが、お互いに光を出すことで、

『相手との繁殖活動に役立てている』

だけなので、人に見せるためではないということですね。

蛍にとって、光るという行為は、

『一生を通じて、必要不可欠なもの』

なのです。

どうやって蛍は光るの?


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なぜ、蛍が光るのかを紹介してきました。

蛍が光るのは、

『自分が生きて、種を繋いでいくために必要なこと』

だというのが、よく分かりますね。

ですが、ここでも疑問に思うのが、

『どうやって蛍は光っているのか』

ということではないでしょうか。

ここからは、

『蛍が光るために必要な物質』

について紹介していきます。

蛍が光るのは、光るための物質が含まれているから

蛍が光るのは、

『腹部に発行器があるから』

だと言われています。

発行器では、蛍が光るために出している、

  • ルシフェリン
  • ルシフェリーゼ
  • ATP

 

という物質が生み出されているのです。

発酵物質の元になっているのがルシフェリンであり、残りの2つは、

『酸化を促すルシフェリーゼ、光るエネルギーになるATP』

と考えてもらえば大丈夫です。

これら3つの物質が反応し合って、初めて、

『蛍は光を発することができる』

というわけですね。

蛍によっては、さらに光ることも出来る

蛍が光る原理について紹介しました。

ですが、蛍には、発行器の他にも、

『反射層』

というものが存在しているのです。

先程の物質だけでも、十分、光ることが出来るのですが、

『反射層があれば、光をさらに強められる』

と言われています。

あれだけの強い光を、蛍が出せるのも、

『発行器と反射層のおかげ』

ということですね。

まとめ

『蛍の寿命が短い理由は退化して口がないから?蛍の一生を徹底解説 』、いかがでしたか。

今回のまとめとしては、

『蛍の寿命は、短いわけではない』

ということが言えます。

確かに、人間からすれば、

『蛍の寿命は短いと感じる』

かもしれません。

ですが、蛍にとっては当たり前のことであり、おそらく、

『感じる時間の流れも、人とは違ったものになっている』

でしょう。

子孫繁栄のため、その命を余すことなく燃やすのが、

『蛍の習性であり、宿命』

なので、それを理解した上で、蛍を見てはいかがでしょうか。

 

それでは最後まで読んで下さりありがとうございました。

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