カマキリの孵化はどうなっているの?【生まれるのも産むのも大変な件について】

夏から秋にかけて、その姿を見かけることが多い虫に、

『カマキリ』

がいます。

カマキリと言えば、

『大きなカマを持った、昆虫界でも知名度が高い生き物』

といえるでしょう。

ですが、そんなカマキリの生き方は、

『かなり過酷な状況』

となっているのです。

特に、交尾から産卵・孵化・その後の流れは、

『人から見れば、かなり受け入れがたい内容』

です。

そこで、今回は、

『カマキリの孵化』

を、それまでの過程と、その後の流れに絡めて紹介します。

カマキリの生き様をみて、自分の人生を見直してみてください。

カマキリが卵を産むまでは、かなり壮絶

引用元:https://pixabay.com

まず、カマキリという生き物は、

『子孫を残すためだけに存在する』

ということを知っておくようにしましょう。

人からすれば、

『人生における生き方』

を模索することが出来ますが、そういった選択肢は、カマキリにはありません。

ただ、次の世代に命を繋ぐためだけに、

『産まれてから死ぬまでを捧げる』

ことになるのです。

メスはオスを栄養分としている

カマキリが子孫を残す際、

『オスは、メスに食べられる』

といった光景を目にすることがあるでしょう。

実際の映像がこちらになります。

このように、

『交尾中でもお構いなく、メスはオスを食べてしまう』

という現象が起きているのです。

これは、

『オスがメスにとっての栄養分』

として考えられているからです。

詳しくは、こちらでも紹介しているので、参考にしてみてください。

カマキリの交尾が命がけな理由を解説!【メスがオスを食べる本当の理由とは?】

オスは、メスに食べられることを良しとしている

カマキリのオスとメスは、共に、

『子孫を残すという理念だけを持って行動している』

ため、オスがメスに食べられるときも、オスの抵抗はほとんどありません。

食べられることが宿命だと感じているからこその行動であり、

『本能が理解している』

のです。

人の社会では考えられないことですが、

『住む世界が違えば、考え方も全く違う』

という良い見本と言えるでしょう。

オスが死んでも、交尾は出来る

カマキリの交尾の際、オスが食べられることに関して、

「食べられて死んだら、交尾なんて出来ないのではないか」

と考えている人も多くいます。

ですが、カマキリのオスは、

『たとえ死んでも、そのまま交尾を続けられる』

ようになっているのです。

この事実を、メスもよく理解しているため、

『交尾中、オスを食べることに躊躇しない』

と言えます。

こうした点も、

『カマキリが子孫を残すためだけに行動している』

ということを表しているのです。

カマキリの卵が孵化するまでの流れとは?

引用元:https://pixabay.com

カマキリの交尾について紹介しました。

ここまでの内容で、

『カマキリの交尾が、かなり壮絶なもの』

ということが分かります。

ですが、カマキリの交尾と同じくらい、

『産卵から孵化、その後の流れ』

についても、かなり壮絶なものとなっているのです。

産卵時期

まず、カマキリの産卵時期ですが、

『10月~11月』

の秋頃となります。

産卵時の状況は、以下のようになります。

このように、カマキリの産卵時には、

『粘液を泡立てて、卵のうを形作る』

ようになっています。

卵を守る『卵のう』の能力

卵を産み付ける卵のうは、

『中に気泡がある』

ことから、外部からの衝撃を防ぐことに優れています。

また、

『断熱性が高い』

ため、寒い冬を越えるためには、卵のうが必須となるのです。

このとき、卵のうが出来てから、

『1ヵ月後くらいには、カマキリの幼虫が生まれている』

のですが、外が寒いため、そのまま卵のう内で冬眠しています。

カマキリ自体は、産まれても、

『冬を越せなければ意味がない』

ため、この点についても、卵のうは優秀な働きをしていると言えるでしょう。

産まれる時期

カマキリの産卵が終わり、寒い冬を越した後は、

『4月~5月ころ』

に、孵化が始まります。

実際に孵化する様子がこちらです。

ご覧のとおり、孵化したカマキリは、

『糸を伝って、下に集まる』

ようになります。

それから、少しずつカマキリの形になり、

『形が完全にカマキリとなれば、他の場所に行く』

ことになるのです。

ちなみに、カマキリが孵化する際、

『産まれる個体は、数百匹に及ぶ』

とされ、かなりの数です。

産まれた後

無事に孵化したカマキリは、

『脱皮を繰り返して、成虫になっていく』

のですが、その数は、あまり多くないとされています。

というのも、

『成虫になる過程で、大半が死滅してしまうから』

です。

死滅する原因としては、

  • 別の生き物に捕食される
  • 事故に遭う
  • 餌を取れなかった

など、様々な要因があるようです。

産まれても、

『厳しい自然の中で生き残るのは難しい』

ということですね。

ですが、そんな中でも、

『無事に成虫まで成長出来た個体』

は、再び交尾をして、卵を産むことになるのです。

こうして、来年には、

『新たなカマキリが誕生している』

という流れになります。

気候変動により、冬を越えられないことがある

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カマキリの孵化について紹介しました。

ここまでの内容を見ると、

『秋頃に産卵して、春頃に孵化する』

ということが分かるでしょう。

ですが、毎年同じ流れになるとは限らず、

『気候変動により、冬を越せない個体』

も出てくるのです。

産卵から、外に出られるようになるのは『約1ヵ月』あれば十分

先程も紹介しましたが、カマキリの卵は、

『産卵から1ヵ月もすれば、産まれてくることが可能』

となります。

そのため、外からは見えませんが、

『卵のう内では、すでにカマキリが産まれている』

ということなのです。

ですが、産まれる時期、外の環境は、

『寒い冬』

となっているため、カマキリは卵のう内で冬眠しています。

気温が高いと、冬が来る前に孵化してしまう

カマキリが寒い冬を越えるために、

『卵のう内で冬眠する』

というのは、生きて春を迎えるためには必須です。

ですが、近年の気候変動により、

『冬頃でも、あまり寒くならない』

ことが多くなっています。

そのため、中には、

『もう春が来ていると勘違いして、外に出てしまう』

といったことも起きているのです。

ですが、よく知られているように、

『多少遅れても、冬はしっかりと来る』

ため、寒い時期を避けることは出来ません。

これにより、早めに外へ出てしまったカマキリは、

『寒さに耐える術をなくして、死滅してしまう』

ということになります。

日本の気候は、一昔前と比べて、

『季節ごとで、ズレが生じている』

ため、今後も、こういった現象が起きる可能性は十分あると言えるでしょう。

カマキリが孵化するまでの経過を観察する方法

引用元:https://pixabay.com

カマキリの孵化について、紹介を続けてきました。

ですが、実際に、

『生でカマキリの孵化を目撃する』

ということは、なかなかありません。

そのため、映像だけで見ても、

『少しインパクトに欠ける』

と感じる人もいるでしょう。

そこで、次は、

『カマキリのが孵化するまでの経過を観察する方法』

についても紹介していきます。

卵のうがある部分を丸ごと持って帰る

カマキリの孵化を観察するには、まず、

『卵のうを見つける』

ことが重要になります。

卵のうは、

『木の枝や壁』

など、様々な場所に作られています。

そのため、まずは、

『カマキリがいそうな自然の中を探して、卵のうを探してみる』

ようにしましょう。

出来れば、

『持ち運びが出来る枝についた卵のう』

がおすすめです。

これならば、

『家に持ち帰って、そのまま観察することも容易い』

ため、ぜひ見つけてみてください。

別の方法として、

『カマキリのオスとメスを捕まえて、交尾させる』

という手もあります。

そして、枝を少し入れておけば、

『メスのカマキリが、その枝に卵のうを作る』

ため、探さなくても観察ができます。

どちらが良いかは、人それぞれだと思いますので、

『やってみたい方法を選ぶ』

ようにしてみてくださいね。

室内気温を一定に保っておく

カマキリの卵のうを確保できたら、次に、

『室内温度を一定に保っておく』

ようにしましょう。

卵のう内の幼虫は、先程も紹介したように、

『産卵から一か月後には、誕生している』

のですが、外の気温が低い場合、冬眠してしまうのです。

実際、春頃に経過を見たいなら良いですが、

『なるべく早めに孵化する姿を見たいなら、室内を高めに設定する』

ことをおすすめします。

基準となる気温は、

『25度』

です。

この気温に設定しておけば、

『約20~30日後には、カマキリが孵化する』

ようになります。

これで、いち早く、孵化するカマキリの姿を確認することが出来るでしょう。

ですが、ここで注意する点として、

『孵化したカマキリは、しっかりと世話をすること』

となります。

最低でも、

『次の春までは、自宅で世話が出来る環境』

を整えておいてください。

カマキリに限らず、生き物の生態を知る上で、

『最低限の責任を取ることは、必ず行うべきこと』

だと言えます。

これだけは、しっかりと守るようにしましょう。

餌は、ショウジョウバエがおすすめ

カマキリが孵化した後、しばらくの間は、

『餌を上げる必要がある』

ため、その準備もしておいてください。

カマキリに与える餌は、

『小さい虫』

なら、幼虫の間は問題ないでしょう。

その中でも、比較的与えやすい餌としては、

『ショウジョウバエ』

があります。

市販でも通販でも販売されているものであり、大きさも小さいため、

『カマキリに与える最初の餌』

としては、かなり適しています。

それから、だんだんと大きくなるにつれて、

『体の大きさに見合った餌』

を見繕ってあげると良いでしょう。

基本的に、カマキリは、

『動くものを餌として認識する』

ため、餌には、カマキリが返り討ちに遭わない程度の虫を選んでみましょう。

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共食いには気を付ける

これは、ある程度避けられないかもしれませんが、

『カマキリ同士の共食い』

には気を付けておきましょう。

カマキリは、自分の栄養となるものは、

『同種であろうと食べる生き物』

です。

そのため、孵化が終わった後、

『出来るだけ、別々の場所に区分けする』

方が、共食いを減らすことができます。

また、餌を大量に用意しておき、

『共食いしなくても、栄養が取れる環境を作る』

ということも、忘れずに行っておきましょう。

カマキリのメスは、産卵するとすぐに死んでしまう

 

引用元:https://pixabay.com

カマキリの孵化やその後の観察方法について紹介しました。

無事、産卵まで漕ぎつけたカマキリは、

『子孫を残すための競争に勝った個体』

だと言えます。

ですが、カマキリの親は、

『オス・メスともに、その後はすぐに命運が尽きる』

ことになるのです。

子供の顔を見ることができないのが、カマキリの世界

カマキリの交尾は、先程も紹介したように、

『オスが食べられる』

という特徴があります。

また、食べられなかったとしても、

『すぐに別のメスとの交尾に臨む』

ため、自分の子供を見ることはほとんどありません。

そして、

『メスにとっても、同じことが言える』

のです。

メスは、産卵が終わると、

『体のエネルギーを、ほとんど使い果たした状態』

となります。

実際、メスが産卵した後の動きは、

『その場からほとんど動けなくなる』

ため、餌を取ることも難しくなるのです。

その結果、

『次第に衰弱していき、すぐに命を落とす』

ことになります。

このように、カマキリのオス・メスともに、

『わが子の顔を見ることなく、その生涯を終える』

のです。

人からすれば、かなり信じられないことですが、

『これこそ、カマキリが産まれてくる意味』

だということを、覚えておきましょう。

生き様を知れば、人生に役立つ

カマキリの生き様というのは、

『命を繋ぐことに、全てを賭けている』

ものとなります。

これは、比較的長い人生を送ることができる人間にとって、

『生きる意味があるのか』

という疑問を持たれることもあります。

ですが、ほとんどの生き物は、

『刹那的に生涯を過ごしている』

ことが多く、カマキリも、そのうちの1つなのです。

ですが、カマキリのような存在は、

『命を繋げるだけ、まだマシな部類』

とも言えます。

中には、すでに絶滅して、

『この世に存在すらできない生き物』

も、数多くいるのです。

そう考えると、人間の一生は、

『他の生き物に比べても、かなり恵まれている』

でしょう。

そうした観点から、カマキリを見ることが出来れば、

『人間に生まれてきたことの幸運』

を噛み締めることが出来ます。

命の使い方の一例として、

『カマキリの生き様を参考にする』

ことも、より良い人生を送る上で、役に立つかもしれませんね。

まとめ

『カマキリの孵化はどうなっているの?【生まれるのも産むのも大変な件について】』

いかがでしたか。

今回のまとめとしては、

『カマキリの孵化は、次の世代に繋げるためだけに行われるもの』

ということが言えます。

人のように、

『産まれてきただけで価値がある』

と考えられることは、かなり幸運なことです。

実際、カマキリのように、

『命を繋げることだけを前提とした生涯』

は、聞くだけで壮絶な印象を受けるでしょう。

さらに言うと、

『多くの命が産まれる中で、次の命を繋げられるのはごくわずか』

であり、自然界の厳しさを痛感させられるものとなっています。

こうした生き様は、

『これからの人生の糧ともなるもの』

なので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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