寒くなると食べたくなるものと言えば、「おでん」ですよね。
寒さで体が冷えながら家に帰ってきた時、おでんが待っていたら、それだけで嬉しくなってしまいます。
そんな人気のおでんですが、一度にたくさん作りすぎてしまったこと、ありませんか?
おでんは調理法がシンプルですし鍋を使うので、せっかくなら…と、ついつい具ダネを入れ過ぎてしまいます。
結果、一度に食べきれず、鍋にたっぷり残ってしまう事も…。
そんな時でも、おでんの保存方法を知っていれば安心ですよね♬
というわけで、本記事では「おでんの保存方法」をご紹介しちゃいます。
それぞれの保存方法のやり方や賞味期限、注意点をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
おでんを保存する各方法
残ってしまったおでんを、次にいつ食べるのかは、場合により違いますよね。
あと少しであれば、次の日の朝や昼ご飯で食べてしまいますけど、残った量が多いと「毎日おでんになるのもなぁ」と、しばらく置きたくなったりします。
おでんを保存しておく方法は主に3つありますが、保存できる期間がそれぞれ違っていて、こんな風になっています。
●常温保存:約1日~3日
●冷蔵保存:約3日〜7日
●冷凍保存:約1ヶ月
保存可能な期間を超えると、傷んだり腐ったりしてしまいますので、保存方法を決める時には、どれくらいの期間保存するか考えておく必要がありますね。
どの保存方法にも注意点はあり
また、上の3つの保存方法の違いは、保存できる期間だけではありません。
保存する時の手順や道具が異なるんです。
忙しくて時間がなかったり、保存するための道具がなかったりすると、できないかもしれませんので、できれば事前に準備しておきたいですね。
また、それぞれの方法には注意点もあります。
保存に失敗しないよう、しっかりと気をつけておきましょう。
それぞれの詳しい手順や注意点は、下で詳しくご紹介しますね。
常温保存のやり方
保存期間:約1日~3日(気温により変化)
準備するもの:特になし
注意点:室温、加熱処理
まずは、常温保存のやり方です。
といっても常温保存ですから、特別な道具はなく、完成したおでんをそのまま保存する(置いておく)だけですね。
一番、簡単にできる方法ですが、だからこそ注意が必要です。
その注意点とは…、室温!
室温が低いと菌の増殖スピードが遅くすみますが、室温が高いと早く傷んでしまうんです。
冬であっても室温に注意
おでんを常温保存する室温の目安は以下の通りです。
5℃よりも低い → 保存期間は2日~3日
5℃よりも高い → 保存期間は1日~2日
ここで基準となっている「5℃」って、相当な寒さですよね。
東京なら冬の1月~2月の平均気温くらいですから、家の中のキッチンが常に5℃以下というのは、なかなかないはずです。
最近はキッチンとリビングがつながっている「対面キッチン」も増えています。
こういった家は、リビングの室温とキッチンの室温がほぼ同じになりますから、冬でも室温は高くなりますよね。
そう考えると、実際に常温で保存できる期間というのは、かなり短いという事が分かります。
おでんは冬に作る事が多いからこそ、「寒いし常温で保存でいいか」と油断しないでください。
室温が高くなるなら、常温保存は避けるか、できるだけ早めに食べましょう。
または、キッチンにこだわらず、室温が低くなる場所で保存するのがいいですね
ちなみに、夏の場合は、室温の関係上、常温保存は数時間が限界ですので、避けた方がいいでしょう。
定期的に加熱をしよう
常温保存時には、1日に数回、火にかけて加熱をするようにしてください。
これは、増殖する菌を殺す作業で、長く常温保存するなら絶対にやるべきです。
70℃以上の温度で一分以上加熱すれば、菌を殺すことができるので、面倒であってもがんばりましょう。
加熱を繰り返すと、当然ながら出汁が煮詰まっていきますので、必要に応じて味の調整をしてくださいね。
冷蔵保存のやり方
保存期間:約3日、(加熱処理ありなら)約7日
準備するもの:具材と汁をわける容器(なくてもよい)
注意点:粗熱をとる、3日以上なら加熱処理を行う
続いては、冷蔵保存のやり方です。
簡単で保存期間もある程度あるので、一番メジャーな方法だと思います。
やり方としては、おでんの粗熱をしっかり取ってから、冷蔵庫へと入れるだけ。
ここは注意点でもあるのですが、粗熱を取らないで冷蔵庫へといきなり入れると、他の食材への影響も出ますし、冷蔵庫の負担にもなりますので、ちゃんと粗熱をとってくださいね。
粗熱をとるには、鍋のフタを開けて置いておくのが一般的です。
もしも急いで冷ましたいのなら、シンクやタライなどに鍋を置いて流水をあててあげれば、時短が可能です。
粗熱が取れれば、鍋ごと冷蔵庫に入れてあげても問題ありません。
具材と汁を分けて保存しても良い
冷蔵保存する際は、鍋から別容器に移して保存する事も可能です。
この時、「具材と汁を分けて保存する」方法もありますよ。
やり方は簡単で、容器を二つ以上用意し、一方には具材のみを取り出して入れ、他の容器に汁のみを入れて、それぞれ保存するだけです。
分ける容器はタッパーやジップロックなどの密閉できるものがオススメですね。
こうする事により、具材が汁に浸りっぱなしにならないので、味がしみ過ぎたり崩れたりするのを防ぐ事ができます。
でも、「味がシミシミの時間がたったおでんが好き」という人もいますので、お好みで使い分けてください。
長期保存なら一日一回の加熱処理をしよう
さて、最後に冷蔵保存の期間に関する注意点を覚えておきましょう。
冷蔵保存できる期間は、「1日1回加熱処理をするかどうか」により、以下のように変わってくるんです。
何もせず冷蔵した場合の保存期間:約3日
1日1回、加熱処理をした場合の保存期間:約7日
冷蔵しているものを加熱処理をするので時間がかかりますし、その後、冷蔵庫に戻す際には、また粗熱を取らなければなりません。
そう考えると面倒な処理ではありますが、何もしない場合と比べて保存期間は倍になります。
どれくらい冷蔵で保存するのかをあらかじめ考えて、3日より長くなるのであれば、加熱処理を忘れないようにしてくださいね。
冷凍保存のやり方
保存期間:約1ヶ月
準備するもの:ジップロックなどのフリーザーバッグ、タッパー
注意点:味や食感が変化し、美味しくなくなる可能性あり!
最後は、長期保存といえばこれ!という「冷凍保存」です。
おでんを冷凍保存すると、保存期間は約1ヶ月もちますので、最も長期保存をすることが可能となります。
でも冷凍保存って、食材によってできるものとできないものがありますし、おでんは大丈夫かな?と思いますよね。
その心配は当たっていて、それこそが冷凍保存の注意点なのです。
具材により味や食感が大きく変化してしまう
おでんを冷凍保存した後、解凍して食べてみると、味や食感がかなり変わってしまうんです。
その変化は具材によって異なり、冷凍により大きく変化する主なものは、以下があります。
卵 → 白身の部分がスカスカになってしまう
イモ類 → 全体にスカスカになってしまう
こんにゃく → 食感がゴムのようなものになってしまう
大根 → 柔らかくなり、場合によってはグズグズになってしまう
冷凍保存をするとしても、上の具材に関しては食べきるか、別の保存方法にして近日中に食べた方がいいでしょう。
その他の具材に関しても変化するものがあり、好みの分かれるところになるので注意が必要です。
冷凍保存のやり方
冷凍保存をする場合は、具材と汁を分けて保存します。
具材は、フリーザーバッグに具材同士が重ならないように入れ、空気を抜いて密閉してから冷凍しましょう。
汁は、一度こしてからタッパーなどの容器に入れて、冷凍します。
具材も汁も、少しずつ食べていくのであれば、一食ごとに小分けして冷凍した方が、手間はかかりますが後が断然楽ですよ。
解凍する時は、冷蔵庫に移せば半日程度で自然解凍されます。
時短したいのであれば、汁のみをレンジや鍋で解凍し、その後、具材を入れて汁ごと温める方法があります。
全ての保存方法に共通すること
最後に、どの保存方法にも通じる注意点などをご紹介します。
まず温め直す時ですが、具材に卵がある場合、電子レンジを使うのなら「卵の爆発」に注意しましょう。
また、おでんに限らず、料理は味付けが濃いほど、保存期間が長くなります。
もしも、調理するときに保存する予定まで考えているのなら、味付けを濃いめにして保存しやすくするのもありですね。
まとめ
今回は、おでんの保存方法についてまとめてみました。
美味しいおでんを正しく保存して、何日間も楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。