引っ越しや買い替えで冷蔵庫を新たに設置する場合、何をどうすればいいのか不安になりませんか?
使い方を間違えると、壊れてしまうんじゃないか……
決して安い家電ではないですから、買い直しは避けたいですよね。
そして日常的に使う家電ですから、設置後いつから使えるのか、というのも大事な問題です。
そこで今回は、
- 設置直後の冷蔵後はどれくらい待てば使えるようになるのか
- 設置したら使用前にまず何をするべきなのか
をまとめました。
目次
設置直後の冷蔵庫はどれくらいで使用できる?
設置後の冷蔵庫は早く中身を入れて使いたいものです。
しかし置いたからといって、すぐにコンセントを指して電源ONにすればいい、というわけでもないようです。
すぐにコンセントを入れてしまうと部品に負担を掛け、故障の原因になることもあります。
もっとも、最近の冷蔵庫の多くは設置後すぐにコンセントを入れて使い始めることができるようです。
(ただし古い型の冷蔵庫の場合、3時間ほど置かなければいけない場合もあります。冷却装置の液体を安定させるためです。)
メーカーによって違うため、代表的なメーカーの電源を入れていいタイミングを調べました。
冷蔵庫の電源をいれていいタイミング
日立(HITACHI)
設置後は10分以上時間を置いてからコンセントを入れてほしいとのことです。
理由はコンプレッサー保護のためです。
コンプレッサーは冷蔵庫の心臓部とも言えます。
コンプレッサーに異常が発生すると冷蔵庫が冷えなくなってしまいます。
三菱電機
設置後すぐにコンセントを入れていいとのことです。
ただし2000年頃以前の製品は、設置後3時間程度の待機時間が必要です。
東芝
5分以上待ってから、コンセントを入れるようにとのことです。
理由は圧縮機に無理が掛かり、故障の原因になるからです。
圧縮機とはコンプレッサーの別名です。
待つのは日立と同じ理由ですね。
パナソニック
縦向きに運搬したのであれば、設置後すぐにコンセントを入れることができます。
冷却機能の一つに液体を使っているため、横向きにしてしまったときは液体を安定させる時間が必要です。
シャープ
こちらも設置後すぐの電源ONが可能です。
メーカーによって電源を入れるタイミングが違う、ということが分かっていただけたと思います。
これが「日立と東芝の冷蔵庫コンプレッサーは他社より弱い」という理由なのか、「日立と東芝は慎重な対応をしている」と言えるのかは分かりません。
いずれにしても使い始めるまでの時間は最長でも10分程度のようです。
あまり待たずに使い始めることができますね。
またパナソニックは「縦向きに運搬したのであれば」という注意付きですが、これは他のメーカーでも言えることだと思います。
液体を内蔵している家電ですから、運搬時は縦向きにしてもらうよう依頼しましょう。
冷蔵庫が冷える時間
冷蔵庫の電源を入れたからといって、すぐに使えるようになるわけではありません。
庫内が冷えるのを待つ必要があります。
これが意外と時間がかかります。
ファミリー向けの冷蔵庫で考えると、冷蔵庫が冷える時間はだいたい4時間です。
しかし真夏日の暑い日だと24時間ほどもかかることも。
季節によって冷蔵庫の買い替えは検討した方がよさそうですね。
冷凍庫が冷える時間
冷蔵庫よりも冷凍庫の方が冷えるのに時間がかかります。
だいたい5時間から6時間と言われていますが、こちらも冷蔵庫同様、真夏日だと24時間ほどかかることもあります。
冷えが緩いとせっかくの食材が溶けてしまいますから、慌てずにしっかり冷えるのを待ちましょう。
氷ができるまでの時間
製氷にはさらに6時間から7時間を要します。
氷皿ではない、自動製氷の場合は初回の氷は捨てたほうがいいです。
納品までの間に付着した埃や汚れを含んで製氷されているからです。
それを踏まえると、自動製氷の場合は氷が手に入るまで12時間ほどかかります。
冷蔵庫が使えるようになるまでの保管方法
新しい冷蔵庫の設置から庫内が十分に冷えるまで、今まで冷蔵庫に入っていた食材をどうするか考える必要があります。
一番いいのは冷蔵庫買い替え・引越しのタイミングに合わせて庫内の食材を使いきることでる。
しかし毎日自炊する人にとってはこれは結構難しいですね。
買い替えの場合は古い冷蔵庫を違う場所に動かして、新しい冷蔵庫が稼働できるまで食材を保管する、という方法もあります。
もしくは冷蔵庫が使えるようになるまでは発砲スチロールやクーラーボックスに食材を保管しておきましょう。
保冷剤を一緒に入れておくといいでしょう。冷蔵庫が使えるようになるまでの時間を計算して、適量を用意してください。
夏の場合は冷房を効かせた部屋に、食材を入れた発砲スチロール・クーラーボックスを置きましょう。
冷蔵庫を買い始めに行うべきこと
冷蔵庫の設置場所を掃除しよう
冷蔵庫を設置する前に、設置する場所を綺麗にしておきましょう。
冷蔵庫を置くとなかなか掃除ができないうえに、壁と冷蔵庫の間に誇りが溜まると冷蔵庫が放熱できなくなり、冷却不良の原因になります。
埃は綺麗に取り除いておきましょう。
アース線はいらない!
家電の設置とセットで思い浮かべるのはアース線の配線ではないでしょうか。
しかし最近の冷蔵庫はアース線対応不要です。
なぜなら冷蔵庫に絶縁対策が徹底されているからです。
家電のレベルが上がって漏電の心配もなくなりました。
家電によっては今でのアース線が必要ですが、冷蔵庫の場合は筐体が触れる部分が非金属のため、アース線は不要です。
動作確認&備品の確認をしよう
冷蔵庫がちゃんと冷えるかどうかはもちろん、庫内の電気が付くか等の動作も説明書を見ながら確認をしましょう。
同様に、備品が揃っているかどうかも確認しましょう。
代表的なのは製氷皿やソース等を入れるための小棚です。
冷蔵庫によって備品の内容は違いますから、説明書でご確認ください。
正しい温度設定をしましょう
庫内の温度は何度設定にしていますか?
それぞれ食材をおいしく保管できる適正温度があります。
温度調節つまみが一つしかない場合はには約5度~7度がいいでしょう。
詳細に設定できる場合は、冷蔵室は約3度~5度、チルド室は約0度、氷冷室は約-1度、パーシャル室は約-3度です。
また、季節によっても変わります。
夏は「強」、冬は「弱」です。
新しい冷蔵庫を使う前に内部洗浄は必要?
内部洗浄はせずとも使えます。
しかし、臭いや埃が気になる場合は固く絞ったタオルや、アルコール等で拭きましょう。
棚やタンクは取り外して中性洗剤で洗うと良いです。
新しい冷蔵庫の音は?
新しい冷蔵庫は古い冷蔵庫に比べ静かなはずです。
それなのに異音が大きい、気になるという場合はメーカーに問い合わせましょう。
すぐに問い合わせれば保証期間内として対応してもらえます。
冷蔵庫の故障でなくとも、置き場所等の問題で大きな音が出ることもあります。
不安定な場所に置くと、本体の振動が壁に伝わって音が大きく感じられることもあります。
冷蔵庫の上に物を置くのも音の原因の一つになるでしょう。
まとめ
以上、冷蔵庫の使い始めにまつわる留意点をまとめました。
疑問や不安は解決されましたでしょうか?
冷蔵庫設置の時系列にまとめると、
- 冷蔵庫設置前に設置場所の埃を取り除く
- 冷蔵庫設置後はメーカーによって電源を入れていいタイミングが異なる
- 電源を入れたら適切な庫内温度に設定する
- 庫内が冷えて使えるようになるまでは数時間かかる
ということです。
使い始めてみて異常を感じたらすぐにメーカーへ問い合わせましょう。
基本的には付属の取扱説明書に従って冷蔵庫をご利用ください。