日本から飛行機で短時間で行ける国、台湾。
物価も安く、日本からの旅行で人気の国の一つですね。
そんな台湾ですが、日本と比べて暖かく、5月ごろから真夏のように暑いそうです。
そんな台湾にも雪は降るのでしょうか。
ここでは台湾で雪が降るのかを詳しく解説していきます。
目次
台湾で雪は降る?
沖縄より南にある台湾は常に常夏で雪が降らなそうなイメージですよね。
私も今年の5月くらいに台北にいったのですが、日本より気候が厚くてTシャツと短パンで充分でした。
ただ、九州と同じくらいの大きさの台湾でも北部・南部・西部・東部、さらには平地・山地と場所によって大きく気候が異なります。
この中でも北部や山地は冷え込み雪が降ることもあります。
また台湾には標高が3000m級の山が268座もあります。
その中でも富士山より高い山は3つ。
そういった台湾の山岳地帯は毎冬のように雪が降りますし、時には数十センチも雪が積もる場合があります。
台湾で雪が降った事例を紹介
台北・陽明山で積雪5cm
☃雪が降った陽明山に、台灣藍鵲(Táiwān lánquè・ヤマムスメ、台湾固有種台湾国鳥)を見付け!
台灣藍鵲 https://t.co/u4zZxE10yF
[爆卦]陽明山的藍鵲 https://t.co/OJkgoikKfF pic.twitter.com/lHjldcPWQP— Chou Hui-Chi (@SumiKeiki) January 24, 2016
2016年1月24日、強い寒気の影響で台湾は記録的な寒さに見舞われました。
その結果、台北郊外の国立公園陽明山では5cmの積雪となりました。
とはいえ、陽明山は標高が低いため、雪が降ってもそこまで積もる事はありません。
台湾の人たちも珍しい雪でむしろおおはしゃぎしていますね笑
台北市内の陽明山で降雪。
雪を一目見ようと人々が殺到。
台湾人大はしゃぎ。https://t.co/Bu59836PyQ pic.twitter.com/i80ZBkEUz4— 站在菖蒲花開土上 (@JinXuanWuLong) January 23, 2016
ちなみに2018年にも雪が降っています。
台湾台北にある陽明山国家公園で、雪を降り始めたから、今朝通行不能となり、警察も駐在することになりました。陽明山はあんまり雪を降らない低い山ですので、雪景色を見ると、すごく気になります…お恥ずかしい話ですが、私、本物の雪を見たことがないですけど。😭
写真:陽明山国家公園FB pic.twitter.com/C7qu7bAvlQ
— 天河藍@コスプレ in Taiwan (@catpianotw) February 5, 2018
台湾で最も雪が降る合歓山(ごうかんざん)
標高3422mと富士山と同じくらいの高さの合歓山ですが、台湾で一番雪が降りやすいといわれている山です。
冬の季節は雪化粧が見えることから「雪郷」と呼ばれることも。
日本統治時代にはスキー場もあったとのこと。
2018年には10cmを超える雪も観測されました。
合歓山で積雪10センチ 今季最深 週末は台北の山でも雪の可能性https://t.co/7ZyXaWThZ5 南投・花蓮県境にある合歓山(標高3417メートル)で1日午前9時までに10センチを超える積雪を観測。今季最深を記録。標高3845メートルの玉山北峰にある玉山観測所で観測された積雪量は同8時50分までで9センチ。 pic.twitter.com/M2gqypIrPj
— 台湾ニュース@中央社フォーカス台湾 (@focustaiwanjapa) February 1, 2018
2018年以外にも「雪郷」の名にふさわしく、たくさんの人に雪の観測がされています。
寒波に見舞われた17日早朝、南投県と花蓮県境にある合歓山では雪となりました。少なくとも2センチ積もったみたいですよ。
写真提供:読者さま pic.twitter.com/wpcfCqClHM— 中央社:フォーカス台湾日本語編集部 (@focustaiwanjpn) February 18, 2016
合歓山雪のシーズン始まる! pic.twitter.com/8k58kjji9I
— Aku Kei 祁居 惡 (@keiaku) January 14, 2014
2016年に東アジア一帯を襲った大寒波
「覇王寒流急凍台灣」って、文字だけですんごい寒いのが伝わる。
実際は冬の九州位なんだけど、暖房設備が充実してない&暑さをしのぐ構造(床タイル張りとか)の家だと、まー寒い。
ご老人とか体力ない方が亡くなるのもわかる。 pic.twitter.com/3NmO321d7F— oɐʎ( ‘ㅅ’ )<ㄧㄠㄉㄧㄢㄒㄧㄣ (@yao_dianxin55) February 13, 2017
2016年1月22日~25日ごろに日本を含む東アジア全体、インドシナ半島の一部、南アジア北部の一部を大寒波が襲い、多くの地域で記録的な低温と降雪を多くの国にもたらしました。
台湾はこの寒波で大打撃を受け、少なくとも85人が1月22日から24日の週末の間に、低体温症と心停止でなくなりました。
この大寒波の時に台湾でも降雪が観測されています。
この大寒波は台湾では「覇王寒流」や「帝王寒流」と呼ばれています。
五月雪と呼ばれる油桐花(アブラキリバナ)とは?
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名前の由来
台湾には「四月雪」や「五月雪」の愛称で親しまれている「油桐花」という花があります。
この花は大油桐(オオアブラギリ)という木に咲く花です。
この花が散るタイミングは枯れた後ではなく、真っ白い花が開花しているときなんです。
なので、この4月、5月に真っ白な花がひらひら舞う様子を雪に例えているですね。
画像を見てわかる通り、油桐花は非常にきれいで幻想的なので、台湾で非常に人気の花なんです。
油桐花は台湾の山間部に多い
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油桐花は台湾の山間部で集中しています。
山間部は当時、客家人(はっかじん)という民族が住んでいた地域です。
客家人は油桐花の種子から油がとれることに気づき、防水性があることから塗料や印刷インキ、油紙の材料として盛んに使われるようになりました。
客家人にとって、油桐花は生計を担う重要な経済作物の一つだったわけですね。
なので、油桐花が見られるスポットには「客家料理」等の客家文化を味わえる可能性があります。
客家料理は味付けが濃く、塩味も強めなものが多いのが特徴。
ご飯も進み、日本人の口にも合うといわれています。
油桐花が見られるスポット
土城桐花公園
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こちらは台北市の隣にある新北市(しんほくし)にある公園。
名前に桐花がついているだけに、油桐花が見られる場所として人気のスポット。
毎年4~5月になると、公園の周りの大油桐に白い花が満開に咲き、まるで雪のような景色で観光客を魅了しています。
まとめ
台湾では雪が降らないイメージでしたが、降る地域もあることが分かりましたね。
また、台湾でみられる五月雪と呼ばれる油桐花は台湾の各地で4~5月ごろに満開になり、その花の周辺でお祭りが開催されます。
日本でいう桜を見ながらの花見みたいなものですね。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。