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夏のリオオリンピックや蚊の活動でジカ熱が日本で感染・流行の可能性は?

      2016/03/03

最近、ブラジルなどの中南米を中心に、ジカ熱が大流行していますね。

そんな中、日本でも2015年から中南米でジカ熱が流行してから初となる日本国内での感染者が確認されました。

日本

ジカ熱の感染が確認されたのは、神奈川県川崎市に住む10代の男性です。

男性は先月2月20日まで家族とブラジルに滞在しており帰国後、発疹や発熱などの症状があったため24日に近くの病院にいったところ、ジカ熱の感染が確認されたとのことです。

今回の事例の感染経路が現在早急に調査されておりますが、厚生労働省や川崎市健康安全研究所は、現在日本はジカウイルスを媒体する蚊の活動時期ではないため、感染拡大の可能性は極めて低いとコメントしております。

とはいえ今回の川崎市の事例で「本当に日本ではジカ熱は感染・流行しないの?」と不安になられた方も多いと思います。

ジカ熱は症状自体は比較的軽く、高熱になることもあまりないのですが、妊娠時期の方が感染した場合、新生児が小頭症になるケースが多く報告されています。

小頭症とジカ熱の関連性については以下の記事をご参照ください。
妊娠時期のジカ熱は小頭症と関係有?その割合・確率や寿命などの症状も調査してみた

また感染症の流行といえば、2014年に同じく蚊の媒介が感染経路であるデング熱の大流行により、代々木公園が封鎖されたケースを思い出される方もいるのではないでしょうか。

ということで今回は日本で今後ジカ熱が流行する可能性は果たしてあるのか、ないのかということについて

  • 2014年の代々木公園周辺でのデング熱流行は何が原因だったのか
  • 過去に日本国内で起きたジカ熱感染者事例
  • アメリカ国内で起きているジカ熱感染者事例
  • 現時点では日本で流行する可能性は低い?
  • 夏のリオオリンピック付近で感染・流行する可能性有?

という観点から調査してみました。

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2014年の代々木公園周辺でのデング熱流行は何が原因だったのか

2014年は東京の代々木公園周辺でデング熱感染者が続出し、封鎖する自体にまでなりました。

ただ、2014年にデング熱があれだけ騒がれたのは、決して感染者が多かったからという理由ではありません。

以下は国立感染症研究所が出している日本の年度ごとのジカ熱感染者の推移です。

年度 輸入症例 国内症例
2010 244 0
2011 113 0
2012 220 0
2013 249 0
2014 179 162
2015 292 0

輸入症例とは、海外でデング熱に感染し日本で発症する場合のことで、
国内症例とは、日本で感染し、日本で発症する場合です。

ここで国内症例に注目して頂きたいのですが、2013年まではデング熱の国内症例は全く無かったんですね。

それが2014年によって国内症例によるデング熱感染者が大流行し、あれだけの騒ぎになったということです。

厚生労働省によると、2014年の国内症例でのデング熱感染者は代々木公園周辺だけで128名です。

ものすごい数ですね。

厚生労働省は、代々木公園の国内症例について

「日本人か外国人か不明だが、海外で感染した人が公園を訪れた際、複数の蚊に刺され、その蚊がほかの人を刺すことで感染が広がった可能性がある」

出典:www.ishamachi.com

としております。

デング熱もジカ熱も蚊の媒介が主な感染経路なのですが、、両方とも、媒体蚊はネッタイシマカとヒトスジシマカという蚊です。このうち日本に生息しているのはヒトスジシマカで日本のほとんどの地域(秋田県および岩手以南)に生息しています。

こちらがヒトスジシマカです。

ヒトスジシマカ

「蚊の媒介」による感染経路とは簡単に解説すると、以下のような手順です。

  1. ヒトスジシマカがデング熱のウイルスを持つ感染者の血を吸う
  2. そのヒトスジシマカがデング熱のウイルスが含まれた血液を体内に含む
  3. デング熱ウイルスを持ったヒトスジシマカが別の人の血を吸う
  4. 別の人にデング熱ウイルスの血液が注入される

そして、代々木公園ではこの蚊の媒介が多数発生したのではないかということです。

代々木公園が感染拡大の場所となった原因としては以下が挙げられます。

  • 蚊が繁殖しやすい水場が多い(蚊は水場に卵を産み付けます。)
  • 年間500万人以上が集まる観光スポット
  • 国際的なイベントやフェスがよく開催され、海外からの輸入感染者が多かった

つまり、多数の媒介蚊×多数の来場者×海外からの輸入感染者という蚊にとって最高の感染場所だったわけですね。

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過去に日本国内で起きたジカ熱感染者事例(中南米での大流行以前)

2015年度からの中南米での大流行以後は今回の川崎の10代の男性が初めてです。

ですのでそれ以前の日本国内のジカ熱感染者の事例を調べてみました。

どうやら過去3件ほどジカ熱感染事例があったようですね。

これは2013年~2014年に起きており、いずれも海外から帰国後の感染が確認されております。

うち2人はフランス領ポリネシアで、残りの1人はタイで感染後、日本帰国後の発症となりますが、3人とも後遺症等はなく回復したとのことです。

3人とも海外で感染し日本で感染したということですから蚊による媒介感染は過去の事例からはなさそうですね。

 

アメリカ国内で起きているジカ熱感染者事例(中南米での大流行以後)

アメリカ

アメリカでは、中南米でのジカ熱の大流行後の2015年1月1日~2016年2月17日までに82例のジカ熱の輸入感染事例が報告されていますが、アメリカ国内で蚊を通じた感染した症例数はまだ報告されていません。

日本の25倍あるアメリカはもちろんジカ熱の媒体蚊であるヒトスジシマカも生息しています。

また日本は現在冬で蚊の活動季節ではありませんが、アメリカでは年間を通して暖かい地域もあり蚊が活動している地域もあるでしょう。

そんなアメリカで国内発症事例が報告されていないのですから日本は今のところ国内発症の可能性は低いと考えてよいのでしょうか?

 

現時点では日本で流行する可能性は低い?

媒介蚊のヒトスジシマカは5月中旬~10月下旬が活動期です。

そして通常、気温が15度以上になると吸血を始め、25度~30度の間まで上昇すると蚊は吸血活動を活発化します。
(しかも血を吸うのは、交尾後のメスのみという条件付き。蚊がちを吸うのって色々条件があったんですね)

ですので、この冬の季節は媒介蚊ヒトスジシマカによる流行は低いと思われます。

しかし、現時点までに蚊の媒介による感染以外に「ヒトからヒト」への性的接触や輸血による感染経路も何件か報告され始めています。

ですので、現時点で蚊による媒介はないとしても人による感染経路はあるので、警戒が必要ですね。

 

夏のリオオリンピック付近で感染・流行する可能性有?

そして、今回一番日本へのジカ熱流行の恐れとなるのがブラジルで開催されるリオオリンピックです。

現時点までにリオオリンピックは中止になる動きはなく、開催される予定です。

「ジカ熱流行によるリオオリンピックの中止はあり得るか」については以下の記事をご参照ください。
ジカ熱流行でブラジルのリオオリンピック開催中止や延期といった見直しはあり得るか?

ブラジル

リオオリンピックは今年2016年8月5日~21日までの7日間で行われます。

日本の真反対にあるブラジルで8月はちょうど冬にあたる季節です。

とはいえ、そこはブラジル。

ブラジルの8月の平均気温は約26度で最低気温は約19度なので、蚊が吸血活動を行える温度です。

リオオリンピックからの帰国により海外からの輸入感染者が増え、日本で流行、感染してしまう可能性があります。

2014年のデング熱の場合、「多数の媒介蚊×多数の来場者×海外からの輸入感染者」という条件により代々木公園で大流行しました。

デング熱の国内症例と異なるのは、予め海外からのリオオリンピック後のブラジルからの帰国者からの感染者の増加が予想できることと媒介蚊を減少させる試みを今から行えることですね。

 

まとめ

今回は過去のデング熱の事例からアメリカでの事例など色々調査してみましたが、流行する脅威となりそうなのは

  • ヒトからヒトへの感染
  • リオオリンピック後の輸入感染者の増加

逆に言えば、ここの2点を対策することができれば日本にジカ熱が流行する可能性を低くすることができるのではないでしょうか。

ジカ熱の感染経路の事例や感染時の症状や予防策についてはこちらの記事をご参照ください。
ジカ熱の感染経路や発疹、咳などの症状・予防対策・治療方法まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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