生き物は厳しい冬を乗り越えるために冬眠をするものが多くいます。
広く知られているものであれば熊は有名ですよね。
そんな冬眠をする生き物の中にカタツムリもいます。
あまり知られていませんが、カタツムリは冬眠をする生き物で飼う際は冬眠をするということを考えて飼う必要があります。
そこで今回はカタツムリの冬眠の仕組みや、冬眠の仕方などについて解説していきます。
目次
カタツムリは夏眠と冬眠をする
カタツムリの冬眠の様子は以下の動画で確認することができるので確認してみて下さい。
カタツムリは変温動物で自分で体温を調節することができません。
そのため寒くなってしまうと動くことができません。
このような理由で冬眠を行いますが、カタツムリは更に夏眠というものも行います。
カタツムリは寒さに弱いのはもちろんですが、直射日光や乾燥も嫌い雨が降らない夏の時期には外に出て活動を行いません。
このような理由でカタツムリは冬眠と夏眠を行います。
カタツムリはどうやって夏眠をするの?
カタツムリは夏眠を行いますが、その方法はどのようにして行うのでしょうか。
その時期や場所などを解説していきます。
時期
カタツムリが夏眠を行う時期としては、毎年決まっているわけではありませんが乾燥をする暑い時期。
したがって7月~8月にかけての時期はエピフラムと呼ばれる粘液を使って膜を張り水分の蒸発を防ぎます。
場所
場所は乾燥しないところで、日があたらないところで行います。
石の裏側や朽ち木の裏側などのじめじめとした場所で乾燥をしないように努めます。
気温
カタツムリは気温が高くなりすぎると体の水分が蒸発しすぎてしまい生きていくことができなくなってしまいます。
具体的に言うと30度以上になってしまうとカタツムリの体は特に日の当たる所だと元気に動くことができません。
近頃は温暖化で気温が上がっている傾向にあるのでカタツムリが夏眠に入る時期も早くなりがちです。
カタツムリはどうやって冬眠をするの?
カタツムリはどのようにして冬眠を行うのでしょうか。
その時期や場所について解説していきます。
時期
カタツムリが冬眠を行う時期は地域によっても異なってきますが大体10月から3月の間行います。
他の生物よりも早くに冬眠に入る傾向があります。
体が小さい生き物なのでその影響もありますね。
場所
冬眠をする時は出来るだけ乾燥をしない場所、温かい場所で冬眠を行います。
落ち葉の中や、朽ち木の裏側などで冬眠をすることが多くあります。
自然が多い所の落ち葉の下や朽ち木の裏側などを見てみるとたくさんカタツムリが冬眠をしていることがありますよ。
気温
カタツムリは15度以下になってしまうと食べたものを消化することができなくなってしまいます。
そのため15度を切る時期になると段々冬眠に入る準備を行いたくさん食べて溜めとくようになります。
10月から冬眠に入ってしまうというのもこの条件があるからですね。
飼っている時も、カタツムリは夏眠や冬眠をするの?
カタツムリを飼っている人は冬眠をするのかどうかということも気になりますよね。
カタツムリを飼う場合は夏眠哉冬眠中には枯れ葉を入れて霧吹きなどを加えて湿気をなくさないようにしましょう。
しかし、この夏眠や冬眠は室内で飼っていて室温が一定の場合は行いません。
もちろん夏眠や冬眠は周りの気温の変化のため仕方なく行っていることなので、周りの気温が変化することがなければ行う必要がありません。
夏眠や冬眠を行うとそのまま目覚めずに死んでしまうこともあるので、出来る限りは室温を一定にして夏眠と冬眠を行わないようにしましょう。
夏眠・冬眠時のペットのカタツムリの注意点は?
もし、外で飼っている場合や室内の中でも空調が効かないところで飼う場合は多くの注意点が必要になってきます。
ここではその注意点を解説していきます。
夏眠時
カタツムリを外で飼っていて日差しが凄い場合や、気温が高くなっている場合は夏眠を行います。
しかしこの夏眠は気温が上がりすぎて食欲が落ちてしまったことにあります。
虫かごの中というのは熱がこもりやすく夏眠を行っても対応することができなくなってしまう可能性も大いにあります。
そのため夏眠だからと言って放っておかないように風の通り道を作ってあげたりするようにしましょう。
そして、夏眠を行う際は日陰が必ず必要です。
虫かごの中に何も日陰になるようなものを置かないとカタツムリは夏眠をしても日に当たってしまい乾燥してしまいます。
また、カタツムリが乾燥していそうだからと言って夏眠中に霧吹きなどで吹きかけてしまうとカタツムリが膜を破って出てきますが、外の環境は変わらず夏の暑い時期です。
その時期に出てしまうとカタツムリは無理やり動いて体力を失ってしまうだけです。
最悪の場合命を落としてしまうこともあるので、夏眠をしているとわかったら余計なことはせずに放っておきましょう。
冬眠時
カタツムリは冬眠を10月くらいから行います。
その冬眠の前にはたくさんの餌を食べて冬に向けて体の中に蓄えようとします。
そのためまず注意として必要なのが、冬眠の準備のときにはしっかりと餌を多めにあげるということです。
餌を少なくあげすぎると、この冬眠の準備の時期に必要な栄養を蓄えることができなくなってしまいます。
また、カタツムリは自然の中では外敵に襲われないように落ち葉の下や石の下などに潜んで冬眠します。
そのため、その自然の状態に近づけるためにも虫かごの中の土や落ち葉を霧吹きなどで湿らせてあげましょう。
しっかりと湿らせないとカタツムリが冬眠の場所を見つけることができず最悪の場合死んでしまうことがあります。
冬眠中は餌の必要がなく、霧吹きも本当にたまにで大丈夫です。
夏眠・冬眠させない飼い方もあり
カタツムリの夏眠や冬眠はその後必ず元気に目覚めるとは限りませんん。
夏眠や冬眠から目覚めることができず死んでしまうことも珍しくはありません。
そのため家の中で飼っている場合は、夏眠や冬眠をさせないというのも一つの手段です。
夏眠や冬眠をさせないと死亡するリスクが減りますし、飼っているカタツムリが動いている姿を一年中見ることができます。
また、しっかりと動いている時であれば繁殖行動も行いますのでカタツムリんお赤ちゃんが欲しい方は生産効率を高めるためにも夏眠や冬眠をさせないことをおすすめします。
具体的な方法としては室温を15度以上、30度以下に保つことです。
カタツムリは15度以下になると食事の消化ができなくなり、冬眠の準備に入ります。
また、30度以上で日差しが強い状態も同じように夏眠の準備に入ってしまいます。
そこで室内の温度を一定に保ってあげて、乾燥しない状態を作ることができるとカタツムリは夏眠や冬眠を行いません。
人間が過ごしやすい温度の中でカタツムリを育てると自然に冬眠や夏眠を行うことはないのでそうしましょう。
まとめ
今回はカタツムリは冬眠をするのかどうかということについて解説してきました。
カタツムリは自然の中だと冬眠のほかにも夏眠をするほど、気温の変化には弱い生き物です。
そのためペットとして飼うときもしっかりと室内の温度を気を付けてあげて過ごしやすいようにしてあげましょう。
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。