年末になると、忘年会の予定もちらほら入ってきますね。
忘年会は、一年間の頑張りを互いにねぎらい、親交を深める貴重な場。
おいしい食事とお酒もあり、楽しく過ごしたいひとときですね。
そんな忘年会で、「挨拶、よろしくお願いします」と頼まれたら?
ただ楽しく飲んでいたいのに挨拶なんて緊張する!
一体何を話すべき??
そんなときのために、忘年会での挨拶の役目や、押さえておきたいポイントについて、今回は解説いたします。
終わりには、実際の挨拶として使える例文もご用意しました。
目次
忘年会の挨拶の基本
短く、大きく、元気よく
忘年会での挨拶の役目とは、第一に、参加者の気持ちを明るく盛り上げることです。
上手な挨拶のポイントは、次の3点です。
- 短く
- 大きく
- 元気よく
ならんだ食べ物や飲み物を前に、挨拶を聞いている参加者はみんな、早く飲んで食べたくて内心うずうずしています。
そんな時、長々とした挨拶はひんしゅくの元。
要点をおさえてすっきりまとめた挨拶で、気持ちよく乾杯に移りましょう。
また、一年間の総くくりとなる忘年会。
一年間色々あったけれど、終わりは明るく気持ちよくいきたいという気持ちは誰もが同じですよね。
そんな時、ぼそぼそこもった声の挨拶では、聞いているみんなの気持ちもしぼんで下を向いてしまいます。
ここは挨拶担当者が明るい忘年会のムードを作っていく気持ちで、大きな声で、元気の良い挨拶にしましょう。
話の内容も、反省や心残りなことは最小におさえて、できるだけ前向きな事柄を盛り込みたいものです。
短く・明るく・元気よくまとまった挨拶で、気持ちの良い忘年会にしましょう。
始めの挨拶
忘年会のスタートを切るのが、始めの挨拶です。
乾杯の前に場の雰囲気を盛り上げるという重要な役割になります。
忘年会の雰囲気を決めるものになりますので、元気よく短めにまとまった挨拶を心がけましょう。
まだお酒の入っていない皆の注目を浴びますし、上司の姿もあったりして緊張してしまいますが、深呼吸して肩の力を抜き、リラックスして自信をもって挨拶しましょう。
- 自己紹介
- 一年間のねぎらい
- 一年間の振り返り
- 改めてねぎらい
という構成にすると、まとまりのある挨拶になりますよ。
乾杯の挨拶
忘年会の主な目的は、一年間の労を互いにねぎらい、一年を締めくくることです。
乾杯前の挨拶は、この要点を押さえて手短かにまとめましょう。
乾杯は、参加者が待ちに待った瞬間でもあります。
待たせぬように、スマートな挨拶にしたいですね。
・始めの挨拶を別の人がした場合
他の人が始めの挨拶をすでにしており、自分は乾杯の音頭取りがメイン、という場合がありますね。
その場合、始めの挨拶をした人がすでに、一年間のねぎらい、振り返りや反省点、今後への抱負などを含んで話されていたはず。
乾杯の挨拶では内容が重複しないよう、振り返りなどはさらっとまとめて、「みなさん一年間頑張りました」という点を強調し、楽しくお酒を飲めるような一言で締めくくるようにしましょう。
・始めの挨拶と乾杯の挨拶を兼ねている場合
始めの挨拶と乾杯をまとめて任されているような場合もあります。
このような時は、一年間のねぎらい、反省、抱負をバランスよくまとめて挨拶をした上で、乾杯の掛け声の直前で改めてねぎらいの言葉を置いてから、元気に乾杯に移るような流れにしましょう。
乾杯の掛け声は、気持ちが盛り上がるように、元気よく、勢いよくしましょう。
締めの挨拶
締めの挨拶に求められるポイントは以下の2点です。
- 忘年会の楽しい雰囲気を崩さないなごやかさ
- ゆるんだ空気をちょうどよく引き締める、まさに「締め」の要素
この2点を同時におさえた、まとまりの良い挨拶にすることが肝心です。
楽しい忘年会だったと記憶に残してもらえるよう、気持ちの良い挨拶で最後を締めくくりましょう。
構成としては、
- 忘年会に参加してくれたことへの感謝
- 来年も頑張ろうという激励
- 改めて一年間のねぎらいの言葉
になります。
ここでも同じように、短く、大きな声で、挨拶して気持ちよい印象で会を終えたいですね。
忘年会の挨拶を面白くするポイント
「笑い」は乾杯前に
忘年会での挨拶は大きく分けて
- 始めの挨拶
- 乾杯の挨拶
- 締めの挨拶
があります。
始めの挨拶では、一年間のねぎらいと共に振り返りや反省している事柄を盛り込んだり、社会を取り巻く環境について言及することもあります。
わりとしっかりした挨拶になることが多いでしょう。
また、まだお酒も入っておらず、参加者は仕事の空気も引きずったままの状態です。
そんな状態に、いきなりノリノリの笑いを取るような挨拶は向きません。
始めの挨拶を面白く和やかにしたい場合は、場が和むようなくすっとした笑いを意識するようにしましょう。
また、締めの挨拶も、会の締めくくりとして、楽しいながらも引き締まった挨拶にすることが大事になります。
役員もいるような会社の忘年会では、飲んだ盛り上がりにまかせた大爆笑で終わるような挨拶は、あまりふさわしくないですよね。
ということで、場が大きく盛り上がるような笑いを狙った挨拶は、乾杯の挨拶で取り入れるのがベストです。
それでは、どのようなテクニック、ツボをおさえれば、面白い挨拶ができるのでしょうか。
ポイントを以下にまとめてみました。
・自分イジリ
「大役を仰せつかって、緊張でカミカミです」
「今日はこのメタボおなかのことも忘れて楽しもうと思っています」
こんな風に、自分をいじって面白く言ってみましょう。
「イジリ」は笑いを引き出す要素です。
芸人さんのトークなどでもたくさん出てくるイジリですが、「他人イジリ」と「自分イジリ」がありますね。
忘年会の挨拶で気を付けたいのは、誰かをいじるのではなく自分をいじったトークにすることです。
誰でも、自分をコケにされるのは嬉しいものではありません。
忘年会という大勢が集まる場で、自分をネタに笑いをとられたら、傷ついてしまいますよね。
挨拶では、「自分イジリ」で笑いをねらいましょう。
普段クールで冷静な人が自虐ネタで挨拶したりしたら、ギャップに笑いも倍増しますよ!
なりきる
「皆様お待ちかねの私の美声をお聞かせします」
「どうも、〇〇(社名)のブラピです」
など、別のキャラになりきった挨拶も、いつものキャラとかけ離れていればいるほど、笑いが取れますよ。
いつもまじめなキャラの人が、声を裏返させて話して緊張しまくりの演出をしても、大うけしそうですね。
少々レベルが高いですが、顔真似、声真似を取り入れた有名人ネタも盛り上がります。
流行ネタを入れる
誰もが知っている流行の芸人ネタなどは、わかりやすく笑いを引き出しやすいです。
- 若手から役員レベルまで、様々な年代が知っているネタにすること
- 余興などとかぶってしまわないよう事前に調査するか、さらっと取り入れる程度にすること
に注意しましょう。
大声でやりきる
大切なのは、「大声でやりきる」ということです。
もしかしたら話しながら「あれ、すべったかも」ということもあるかもしれません。
そこで話している本人がしょぼしょぼとなってしまっては、聞いている方も居心地が悪いばかりです。
多少すべりながらも大きな声でやりきっていれば、親切な誰かがヤジやツッコミで声援してくれるかもしれませんよ。
心配であれば、仲の良い同僚などに、事前にネタ合わせをさせてもらって、ツッコミをお願いしておいてもいいですね。
笑いを取る挨拶は、慣れた芸人さんでもなければ、だれでも緊張して多少ぎこちないのは当然です。
恥ずかしがらずに堂々と話せば、きっと聞き手はうけてくれますよ!
無理しない
笑いのポイントについてご説明しましたが、どうしても笑わせないといけない、面白い挨拶にしなければいけない、というわけではありません。
参加者が気持ちよく乾杯できて、楽しいムードになればOKなのです。
笑いを狙って無理しすぎるよりは、穏やかな感じの良い挨拶が良いとも言えます。
笑いは余興にまかせて挨拶はきっちりするというのもメリハリがあっていいですよ。
リラックスして、無理せず挨拶してくださいね。
忘年会の挨拶の例文集
ここからは、実際に使える忘年会の挨拶の例文をまとめてご紹介いたします。
参考になさってくださいね。
始めの挨拶
(例文1・シンプルな挨拶)
挨拶をさせていただきます〇〇課の〇〇です。
本日は忘年会にご参加下さりありがとうございました。
今年一年間、皆様本当にお疲れ様でした。
本日は、一年間の疲れをいやし、来年に向けて英気を養ってください。
皆様本当に一年間お疲れさまでした。
(例文2・振り返り・抱負を含めた挨拶)
皆様本日はお集まりいただきありがとうございました。
振り返るとこの一年、あっという間だったように感じます。
〇月には〇〇があり、〇月には〇〇というイベントもありました。
来年はさらに、〇〇も控えており、当社にとって重要な年となりそうです。
今日は一年の疲れをいやし、また年末年始のお休みでしっかり英気を養い、また来年も皆で頑張っていけたらと思います。
今年は一年間、本当にお疲れ様でした。
(例文3・新入社員の挨拶)
今年入社しました〇〇課の〇〇です。
入社してから今まで、本当にあっという間でした。
先輩たちにとても親切にご指導いただいたおかげで、何もできないながらここまで来ることができました。
本当にありがとうございました。
一日でも早く戦力になれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。
これからもご指導どうぞよろしくお願いします。
※新入社員が挨拶する場合、自分の気持ちにフォーカスした挨拶にすると、フレッシュさが出て好印象ですよ。
乾杯の挨拶
(例文1)
乾杯の音頭を取らせていただく〇〇の〇〇です。
今年一年間、皆様本当にお疲れ様でした。
来年のさらなる飛躍を願って、乾杯をしたいと思います。
皆様グラスの準備は良いでしょうか?
では、乾杯!
(例文2・笑わせる挨拶)
今年も皆様お疲れ様でした。
私個人としては、今年一番の思い出は、ボーナスを〇〇(アイドル)のコンサートとグッズに全て捧げたことです。
来年も〇〇への愛を貫きます!
それでは、ご唱和お願いいたします。
乾杯!
締めの挨拶
(例文1)
本日は、お忙しい中お集りいただきありがとうございました。
皆様のおかげで、楽しい忘年会にすることができました。
今後の当社のますますの発展を願いつつ、締めの言葉とさせていただきます。
今年一年間、本当にありがとうございました。
それでは、一本(三本)締めでお願いしたいと思います。
※例文に出てくる「一本(三本)締め」については、以下のの記事で詳しく解説しています。
ぜひご一読ください。
新年会の締めの挨拶の仕方と例文は?一本締め等の手締めや中締めも解説
(例文2・幹事が行う挨拶)
楽しんでまいりました忘年会も、残念ながらお開きの時間となりました。
一旦ここで、場を締めさせていただきたいと思います。
今年一年間、皆様本当にお疲れさまでした。
なお、二次会はカラオケ〇〇を予約しておりますので、余力のある方はぜひご参加いただければと思います。
それでは本日は、どうもありがとうございました。
※幹事が締めの挨拶をする場合、二次会の流れなどの連絡事項もしっかり伝えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
忘年会の挨拶担当、緊張してしまいますが、「短く・大きく・元気よく」をおさえて自信をもって話せばきっとうまくいきますよ!
話す方も聞く方も気持ちの良い挨拶にして、今年の忘年会も楽しみましょう!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。