子どもの誕生日の話をしていると、「早生まれ」という言葉を耳にすることがありますよね。
早生まれの逆の言葉は「遅生まれ」になりますが、これらの意味をちゃんと説明できますか?
改めて聞かれると、少し自信がなくなってしまいますよね。
それもそのはず、早生まれも遅生まれも意味がわかりにくく、二つの境い目に関しては、特に「どっちなの!?」となりがちです。
そこで、本記事では、「早生まれ」と「遅生まれ」の意味の違いを、わかりやすく解説したいと思います。
また、意味の違いだけでなく、それぞれのメリットやデメリットもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「早生まれ」と「遅生まれ」の意味
「早生まれ」と「遅生まれ」のどちらにあたるのかは、生まれた「誕生日」によって決まります。
もっと言ってしまえば、「何月に生まれたか」で、どちらなのか、ほぼ決まるんです!
何月がどちらにあてはまるかは、こうなっています。
早生まれの人:1月1日生まれ ~ 4月1日生まれ
遅生まれの人:4月2日生まれ ~ 12月31日生まれ
いかがでしょうか。
もっと分かりやすくまとめるなら、
「1月~3月」生まれの人が「早生まれ」
「4月~12月」生まれの人は、ほぼ「遅生まれ」
という事になります。
こうしてまとめると、とっても単純な話なんですよね。
ただし、4月1日生まれだけは特別なので、後で解説しますね。
年度の「学年」の中で考えるからややこしい
上のようにまとめると、全然難しくない話なのに、どうして「早生まれ・遅生まれ」がややこしく感じるのでしょうか。
その理由は、早生まれ・遅生まれを、「学年」の中で考えてしまうからです。
学校の学年は、4月から始まり3月に終わる「年度」で区切られます。
自分の学年も、この年度で決まりますから、一つの学年に「4月生まれ」の子どもから「3月生まれ」の子供までいるわけですね。
すると学年の中で考えると、「4月生まれ」が一番早くて、「1月~3月生まれ」は、同じ学年の中では遅くなっちゃいます。
遅いはずの「1月~3月生まれ」が「早生まれ」…あれ?
言葉と意味が逆転してしまって、ややこしく感じるのです。
これは、「学年」の中で考えてしまっている部分が間違いの原因。
「早生まれ・遅生まれ」は、一年の中で早い時期(1月1日~4月1日)に生まれたか、遅い時期(4月1日~12月31日)に生まれたか、で考えることを忘れないでください。
同じ年に生まれても学年が変わるということ
これで、早生まれ・遅生まれの意味はわかりました。
要するに、同じ年に生まれた子供の中でも、学年が変わってしまうよ、ということなんです。
早い時期(1月1日~4月1日)に生まれた子供は、一つ上の学年になる。
これが「早生まれ」。
遅い時期(4月2日~12月31日)に生まれた子供は、早生まれの一つ下の学年になる。
これが「遅生まれ」。
これだけのことです。
しかし、これだけのことが、様々なメリットやデメリットを引き起こしますので、次の章でしっかり説明しますね。
4月1日生まれは早生まれに入る
さて、最後に「4月1日生まれ」について、説明しなければなりません。
他の誕生日は、全て「何月に生まれたか」で早生まれかどうかを判断できますが、たった一つ「4月1日」だけは違います。
この特別な日に生まれた人は「早生まれ」です!
4月生まれの場合、2日から後に生まれた人は遅生まれになりますが、4月1日だけは例外で、早生まれになるのです。
なぜ、こんな中途半端なことになっているのかというと、法律で決められている年齢の考え方が原因なんですね。
簡単に説明すると、法律上、人は誕生日の当日に年を取るのではなく、誕生日の前日の最後に年を取る事になっているんです。
つまり、4月1日生まれの人は、前日の3月31日には一つ年齢が上がっているので、1月~3月生まれの人と同じく「早生まれ」に分類される、という訳です。
うーん、法律上のルールとはいえ、こんな中途半端なことになっているのは、なんだか馬鹿らしくも思えます。
すっぱり「4月生まれ以降が遅生まれ!」とか決められれば、わかりやすいんですけどね。
早生まれの特徴
それでは、ここからは、それぞれの特徴をご紹介していきましょう。
もう一度おさらいすると、
一つの学年の中で、「遅生まれ」の人は「4月2日~12月」生まれの人です。
一方、次の年の「1月~3月(4月1日含む)」生まれの人が「早生まれ」です。
例えば「遅生まれで4月誕生日の子ども」と「早生まれで3月誕生日の子ども」を比べてみましょう。
この二人の間に、実に1年近くの期間があることに気がつきましたか?
同じ学年でありながら、ほぼ1歳の違いがあるんです!
これが様々なメリット・デメリットを生みますので、まずは「早生まれ」の場合からご紹介しましょう。
早生まれのメリット
早生まれの最大のメリットは、同学年の人と比べて「長く若くいられる」という事でしょう。
同学年の中では誕生日が来るのが遅いので、年を取るのが遅くなります。
これは、特に大人になって年齢が気になりだした頃に、嬉しいメリットになります。
特に、三十路を超える時など、年齢がぐっとこたえるタイミングでは、同学年の人の悲鳴を、少し余裕をもって聞くことができます。
といっても、年を重ねることが嫌ではない人や、早く年を取りたい人にとってはメリットではないかもしれません。
また、職場の定年が誕生日と定められている場合、遅生まれの人の方が長く働くことができます。
少しでも長く現役の条件で賃金を稼げるという点で、これもメリットと言えるでしょう。
早生まれのデメリット
早生まれは、デメリットもいくつかあります。
まず、小学生~高校生の頃に、遅生まれの子と比べて、体力・学力の面での差が出やすくなります。
これは、生まれてからの時間が一年近く違うことを考えると、当然のように出てくる差ですので、決して子供が悪い訳ではありません。
しかし、子供が直面する現実でもあるので、親としては悩むところです。
体が成長しきる頃には、このデメリットは目立ちにくくなるので、それまでの辛抱となりますね。
また、年齢を基準にする制度に関して、同学年の子よりも開始が遅くなるデメリットもあります。
具体的には、免許の取得やお酒の解禁などが遅くなる、ということが挙げられますね。
そして、親の立場だと、「児童手当の支給回数が減る」というデメリットがあります。
これは、児童手当の支給期間が年齢ではなく、中学卒業までとなっているからで、遅生まれの子どもの支給期間より短くなってしまうのです。
遅生まれの特徴
続いては、遅生まれの特徴を見ていきましょう。
といっても、遅生まれは4月~12月生まれですから、幅が広いです。
正直、11月や12月生まれの人が、早生まれの人とどこまで違うか?と考えると、あまり意味はないのかもしれません。
遅生まれの中でも、何月に生まれたかによって変わってきますので、あくまで目安として考えてくださいね。
遅生まれのメリット
遅生まれのメリットとしては、成長が早い、という事が挙げられます。
特に小学生~高校生の時期にかけて、体力・学力面での成長が早いので、できるようになることも多く、自信につながります。
大人になるにつれて、このメリットは目立たなくなりますが、子供の頃は大きな差になりがちで、得を感じる面も多いでしょう。
また、免許や飲酒、結婚など、年齢を基準にする制度に関して、同学年の中で解禁が早くなります。
遅生まれのデメリット
遅生まれのデメリットは、同学年の中で早く年を取ってしまう、ということに尽きます。
誰よりも早く年を取っていくのは、特に大人になってから、損を感じることが多くなるかもしれません。
また、遅生まれから生まれる直接のデメリットではありませんが、遅生まれのメリットが悪影響を生むこともあります。
成長が早く物事の習得が早いことで、周囲から「できて当たり前」と思われるようになり、それが本人の負担になることがあります。
また、できない子への優越感から、それが態度となって表れてしまい問題になる場合もあります。
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今回は、早生まれと遅生まれの意味の違いと、メリットデメリットをご紹介しました。
違いは色々ありますが、どちらがいいのか本人が選ぶことはできませんから、特徴を受けいれて頑張るしかないですよね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。