カラスのスピリチュアル的な意味をシーン別に徹底解説!カラスは不吉・幸運どっち?

甲高い声を上げ、その翼は漆黒のように黒いカラス。

もちろんすべての人がカラスに対して嫌悪感を抱くわけではありませんが、少なからず恐怖や嫌悪を感じる人はいます。

何か不気味なイメージがあり、霊的な怖さもあります。

しかしそのカラス、決して怖く残忍な生き物というわけではありません。

昔は「神の遣い」として崇められていました。

カラスは成功や導きの象徴とされ古く人間の歴史とともに歩んできたのです。

本記事ではカラスに込められたスピリチュアルな意味を徹底解説していきます。

目次

カラスのスピリチュアルな意味は?

現代のカラスの印象


引用元:https://www.pakutaso.com

現代においてカラスの印象は「怖い」「うるさい」「汚い」「狡猾」というイメージがあります。

・ゴミをあさる
・動物の死骸を食べる
・人を襲う
・鳴き声が大きい
・体格が他の鳥に比べて大きい
・羽が黒い

こういった様々な理由でカラスは悪印象を持たれてしまっています。

太古のカラス

現代では怖い印象を持たれてしまうカラスですが、歴史はそうではないようです。

もともとカラスはとても賢い鳥で、それは昔の人もよく知っていたようです。

カラスは神話や逸話、歴史の中によく登場します。

もちろんそれだけ身近な存在であったということですが、少なくとも昔の人はあまり悪印象を持っていなかったようです。

カラスと神との関係


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カラスは古来より神と密接に関係してきたと言われています。

神話や古文書に登場することが多く、それは日本のみに限らず世界各国に共通するようです。

また、世界の歴史は宗教の発展によって支えられてきましたが、聖書や教典の中にも神との関係が示されてきました。

「八咫烏(ヤタガラス)」

神:天照大御神(アマテラス)
登場:「日本書紀」「古事記」
役:神の遣い・案内役

神武天皇の軍勢が戦に敗れ、熊野(現在の和歌山県)で遭難してしまいました。

そのときに、アマテラスが神武天皇を大和(現在の奈良県)まで案内するために遣った鳥が八咫烏(ヤタガラス)です。

この歴史から日本ではカラスを案内役と意味することが広まり、「導き」という印象がついたといわれています。

「フギン」と「ムニン」

神:オーディン
登場:北欧神話
役:神の従者

北欧神話では神のお供として登場します。

この2匹のカラスは従者として世界中を飛び回り、最高神オーディンに情報を伝えていたとされています。

日本でいう将軍に使える忍者のような位置付けですね。

太陽神アポローンの遣い

神:太陽神アポローン
登場:ギリシア神話
役:神の遣い

もともとカラスは白鳥のように純白で綺麗な白い鳥でした。

太陽神アポローンの遣いであったカラスはアポローンの妻であったコロニスが犯した罪をアポローンに密告し、これに怒ったアポローンはコロニスを殺してしまいます。

激しい後悔に苛まれたアポローンはカラスに「喪に服す」ことを命じました。これによりカラスは黒くなったといわれています。

しかもこの神話が元にカラスには「密告」や「裏切り者」というイメージがついてしまったようです。

戦の女神 「モリガン」「ヴァハ」「バズヴ」

神:戦の女神
登場:ケトル神話
役:神の化身

遣いやお供だけでなく神の化身としてカラス自身が登場してくる話もあります。

しかし神といっても崇高な印象ではなく、殺戮や残虐といった印象が強いようです。

エジプト:アレキサンダー大王を救った

王:アレキサンダー大王
登場:プルターク英雄伝
役:案内役

アレキサンダー大王が砂漠のオアシスに向かっている途中で、砂嵐に巻き込まれ、道に迷ってしまいます。そこに天空から一羽のカラスが現れ、アレキサンダー大王をオアシスまで導きました。

一説にはこの話が日本の歴史書にも影響したといわれています。

「三足烏」 太陽に棲む鳥

登場:中国神話

中国においてカラスは太陽に棲む鳥とされています。

それはカラスの外見が太陽の黒点をイメージさせるからといわれており、神聖な動物とされています。

三本足は日本の八咫烏にも影響しているようです。

慣用句に用いられている


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カラスは慣用句や物の例えに用いられていることから、生活に馴染み深い存在であったことがわかります。

・「烏の行水」 ー 風呂が短い
・「烏の足跡」 ー 目じりが足跡のように見える
・「烏の髪」 ー 黒髪
・「烏の鳴かぬ日はあっても・・・」 ー 物事の強調
・「濡烏・烏の濡れ羽色」 ー 濡れた黒髪
・「闇夜に烏」 ー 見分けがつかない
・「三羽烏」 ー 三人組
・「烏合の衆」 ー 統制の取れていない集団

中には心象を悪くする表現もありますが、慣用句になるほど生活に馴染むということはそれだけ昔の人もカラスに意識を寄せていたということです。

シンボルマーク


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カラスはシンボルマークに使われています。

意外と感じるかもしれませんが、日本における「八咫烏」の由来を知ると自然に理解できます。

・サッカー日本代表

・熊野神社

・海上自衛隊 第4護衛隊群

・国鳥 ブータン

カラスは古来「神の遣い」や「導き」というイメージを持たれていたので、団体やチームのシンボルには適しています。

カラスのシーン別なスピリチュアル12選


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カラスが家に来る① → 「豊作」

カラスが家に来ることは「豊作」を意味するといわれています。

豊作と言っても農作物だけの話ではなく、学業やビジネスなど幅広い意味で良い結果がもたらされます。

カラスは神の使いであり、神により道案内役をになっているという考え方から「成功への案内役」という意味があります。

特に何か「挑戦」に躊躇している時は素直に従ってみると成功への後押しになるかもしれませんね。

カラスが家に来る② → 「死期を知らせる」

カラスは死神の使いという考え方から死を知らせるといわれており、神から遣わされた道案内役として古典文学に登場することから、未知の世界の案内役としても考えられています。

これは日本でよく聞く話ですが、世界各国でもそういったイメージを持つ国もあるようで、それはきっとシンプルにカラスの黒い外見が「喪」を連想させるからだと思われます。

現代の日本人には前者よりもこちらの印象の方が強いかもしれませんね。

つまり「喪服」=「黒」ということです。

「死」ということを単純に見ると決して喜ばしいことではないですが、これは「カラスは不吉な鳥」という意味で捉える必要はなく、「死を知る」ということは良い事なのではないでしょうか。

本当に悲しいのは家族や大切な人の死を知らずに突然別れが訪れることであって、死を事前に知ることは最期の挨拶ができたり、心の準備ができることは、決して悲しむべき事ではないはずです。

カラスが家に来る③ → 「縁起が良い」

カラスに限らず鳥が家に来るのは縁起が良いこととされ、カラスもその例外ではありません。

そのなかでもツバメが巣を作ることは特に良いこととされています。

ツバメが巣を作るのは安全な場所であり、人通りが多いところに作るようで、それは商売繁盛や豊作を意味します。

カラスが夜中に鳴く① → 「魔除け」

カラスの鳴き声は魔物を払うという考え方があります。

昔から夜というものは魔物や妖怪が往来する時間といわれており、それらは現代にも共通していて、今でも子供たちは怖がり、大人でも気味が悪く感じることがあります。

カラスの鳴き声はその魔物や妖怪を追い払うといわれています。

しかし昔はそう考えられていたものの、今ではそのカラスの鳴き声が恐怖を助長してしまっているところがあるかもしれませんね。

カラスが夜中に鳴く② → 火事の警告

2013年12月15日、京都の伏見稲荷大社にて火災が発生し、その時の犯人がカラスだったという事件が発生しました。

カラスがロウソクをくわえて持ち去ったことが原因なようで、それ以来カラスと火事との関係性が密接になってしまいました。

どうやらロウソクにはカラスが好む成分が含まれているようです。

カラスが鳴くということはカラスが活動しているということで、夜に使われることが多いロウソクが危険だという考え方が人々に浸透しました。

また前述したように太陽の黒点と言われたカラスが火を連想させることも起因しているのではないでしょうか。

カラスが夜中に鳴く③ → 天からのメッセージ

夜というものは何もなくても恐怖や未知の世界を連想させますが、その夜に活動したり鳴いたりする動物はどうしてもそれらと密接な関わりがあるように思われてしまいます。

神との関わりが深いとされていたカラスにとって夜の活動はどうしてもそれらと結び付けられてしまいます。

なので夜に鳴くカラスの鳴き声は天からのメッセージや先祖からのメッセージと考えられています。

特にシャーマンの間ではそういった考え方が強いようです。

カラスの澄んだ瞳や甲高い鳴き声、賢い行動を見ていると、何か見透かされている感じがしますよね。

カラスの羽根を見つける

カラスの羽を見つけるというのはなかなか珍しいことのようで、天からのメッセージといわれています。

また上から降ってくるのはさらに珍しいことなようで、特に幸運を意味するようです。

・天使や祖先からの「守護」のメッセージ
・近いうちに良いことが起こる
・「チャレンジ」の後押し

天使には羽が付いており、その天使がそばにいますというメッセージであり、天使や加護が付いているのでチャレンジしても大丈夫という後押しなようです。

カラスは黒いので、まさか天使の羽と感じることは難しそうですが、古来はそういった考え方があったようですね。

カラスが頭上を飛ぶ

カラスが頭上を低空飛行で飛んで行った時は

「人生を見つめ直しなさい」という暗示なようです。

しかしそれは決して悪いことではなく、何か変わるきっかけ作りを担ってくれています。

新たな人生への一歩を迷っている時に背中を押してくれる材料の一つになるでしょう。

スピリチュアルな能力を持ったカラスからの助言であれば信じてみる価値があるかもしれません。

しかし、カラスは何か物を食べていたりすると頭上を低空で飛行することもあるので、なかなか一概に言い切ることはできません。

カラスの死骸を見かける

カラスの死骸を見かけるのはとても稀なようで、なかなか見ることができないようです。

なぜなら、カラスは死期を巣で迎えることが多いからです。

カラスの巣は多くが人目のつかない場所にあることが多く、そこで死期を迎えるカラスの死骸を見ることはかなり希少です。

カラスはとても頭の良い動物なので自分が弱ってきたことが分かると巣から出なくなります。

またカラスは警戒心が強く、動きが素早いので車に轢かれたり、不慮の事故というのが他の動物に比べて少ないというのもカラスの死骸を見ない理由の一つになります。

他にも理由はあります。

カラスは猫や他の鳥などの動物の死骸を食べますが、仲間が死んだときも仲間の死骸を残さず食べることがあります。

「カラスは亡くなった瞬間に異次元の世界へ消える」

「カラスは自分の死骸を消す特殊な方法を持っている」

などと言われるのはこういった理由と太古から伝わるスピリチュアル的な要因が関係するのでしょう。

カラスの夢を見る

スピリチュアル的な存在要素を含んだ動物に現世とは違うところで会えるというのは貴重な体験です。

ペットを飼っている人や飼っていた人は、そのペットに夢で会うこともあるかもしれませんが、なかなかペットではない動物に夢で会うのは稀ですよね。

カラスは神に近い存在であり、そのカラスが夢という仮想空間に登場するということは、かなりスピリチュアル的なメッセージが強いのではないでしょうか。

何か迷いがあったり、悩みがあるのであれば「進みなさい」というメッセージだったり「いつもそばで見守っています」というメッセージだったりするのでしょう。

霊界との繋がりがあるともいわれているので、祖先からのメッセージである可能性もあります。

カラスが傍に寄ってくる

これも夢を見たり頭上近くを飛び回るのと同じで、何かのメッセージかもしれません。

警戒心が強いカラスはむやみに人に近付いたりしません。

そのカラスが近付いてくるということは何かを伝えるために近付いてきている可能性があります。

前述の八咫烏も神武天皇を導くために遣わされ助けにやって来ました。

同じく、何かの導きによって近付いて来ているのではないでしょうか。

カラスを神社仏閣で見る

神に遣わされしカラスに、神域で会えるということはとても貴重な体験です。

カラスは神の遣いとして捉えられることが多く、神社仏閣においてはとても尊重されています。

そのカラスが神社仏閣においてあなたの前に姿を現すということは「神による歓迎」を意味しているといわれています。

そういった神域でカラスにあった時は神にお参りする時のような気持ちで接することで、神や神に遣わされたものに対する尊重になるのではないでしょうか。

まとめ

カラスの黒い姿は「闇」や「影」をイメージさせてしまい、その行動は「狡猾」や「恐怖」を連想させてしまいます。

しかし、いにしえの人々のカラスに対するリスペクトを理解することで、少し違った印象を持てるのではないでしょうか。

同じ鳥でも国鳥であるキジというと「崇高」や「尊厳」を連想させますが、逆にみんなから嫌われる見た目をしているからこそ、特別な力を持っているのかもしれませんね。

カラスの瞳は大きくてとても澄んでいます。

その瞳をじっと見つめていると、何か全てを見透かしている者の眼に見えます。

もしかしたら、その恐ろしくも透き通った目を通じて、神が全てを見ているのかもしれませんね。

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