梅雨の時期と言えばカタツムリを思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか?
そのカタツムリは見た目も可愛らしく、子供のころにはカタツムリで遊んだ人も多いのではないでしょうか?
そんなカタツムリには歯があります。
そこで今回はカタツムリの歯について解説していきます。
目次
カタツムリの歯の本数や形はどうなっているの?
カタツムリの歯は人間のように大きな歯が少量あるのに対して小さい歯が1万本以上もあります。
そしてその歯は歯舌といわれており、一列に約80本もの歯が並びそれが何百列も連なっています。
その数は膨大なもので、一本一本はとても小さいので黙視することはとても困難になりますが、以下の動画でしっかりと見てみると確認することができますので、参考にしてみて下さいね。
カタツムリを飼っている場合であれば、下が透明になっている所から覗くと歯の構造や実際にどのように食べているのかを確認することができますよ。
カタツムリの口は足の裏側、触角の真下にあります。
頭部にある日本の短い触角の間にある口から食べたものを取り込みやすりのように削り取ります。
この歯舌は人の舌のような味覚はなく、味覚は口の外にある日本の小触覚が担っています。
口の外に味覚があるということは珍しいですね。
歯舌は小さい歯なので使っているうちにすり減ってしまいますが、サメの歯のように何度も生まれ変わります。
カタツムリは一体何を食べるの?
そんなカタツムリですが、歯舌を使い何を食べるのでしょうか。
野生のカタツムリは植物の茎、葉、落ち葉や朽ち木などを食べています。
しかし、野生のカタツムリは農家が育てた野菜を食べることもあり、農業をしている人にとっては「害虫」となることもあります。
カタツムリは梅雨の時期アジサイの葉の上にいるイメージがありますが、アジサイの葉は実は毒があるため食べることができません。
野生としては以上の物を食べることが多いですが、飼育するときは葉っぱなどよりはもう少し栄養価の高いものをあげましょう。
例えば野菜の中でも、ナスやレタスなどは好んで食べますし、水分の多いキュウリもカタツムリにとっては大好物になります。
そのような野菜を食べている時は削り取る音が聞こえますし、食欲もかなりのものがあります。
色んな野菜をあげてみてどのような物を好むか傾向を見てみてもいいかもしれないですね。
コンクリートも食べることができるって本当?
カタツムリの殻は炭酸カルシウムで構成されており、その殻の成長維持のために炭酸カルシウムを外から取り入れる必要があります。
そのため、外にある炭酸カルシウムといえば卵の殻や、死んでしまったカタツムリの殻を食べることが多いですが、コンクリートも炭酸カルシウムを含んでいることからコンクリートを食べることも多くあります。
よく雨の日などはコンクリートの塀にカタツムリが付いていることを見るかと思いますが、それは歯舌でコンクリートを削り取りながら食べているのです。
ナメクジなどカタツムリに似た生き物の歯はどうなっているの?
ナメクジなどはカタツムリに似た生き物ですがどのような葉になっているのでしょうか。
ナメクジなどを見ていきます。
ナメクジ
ナメクジもカタツムリとほぼ同様な作りをしていることもあり、口には歯舌があります。
また、その本数も1万本以上あり食べ方も削り取るように食べることが主ですね。
この歯舌の構造や形は種類によっても異なりますし、本数も変わってきます。
モノアラガイ
モノアラガイ
2018年7月京都市鴨川にて採集... pic.twitter.com/qdU3Nfkh5a— カワザンショウ (@Assiminia) 2019年1月5日
モノアラガイは淡水生の巻貝の一種で北アメリカ原産の生き物です。
カタツムリと同様に殻を持っており、殻の硬さはカタツムリと違い少し押すだけでつぶれてしまうようなものです。
また、蓋はなく殻の柄としては微細な毛の列が交わっており、布目状に見え、和名の「羽二重」箱の様子から名づけられています。
頭部の内側に歯舌があり、外に透けるほどの状態にあります。
カタツムリと同様の歯舌で、物をすりつぶすようにして食べますね。
まとめ
今回はカタツムリの歯の本数や形について解説してきました。
カタツムリの歯はあまり目立ちませんが、かなりの本数ありコンクリートをすりつぶすことができるほど頑丈に作られています。
また、かなり歯が生まれ変わるペースも早いので新鮮な歯が多くなり固いものでも削ることができます。
これからカタツムリを見る時は歯にも注目して見てみて下さいね。
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。