みなさんは、ぬいぐるみで遊んだ経験がありますか?
ゆるキャラやご当地キャラ、マスコットにアニメのキャラクターなど、近年では様々なぬいぐるみが、あちらこちらで売られていますよね。
ぬいぐるみの魅力にとりつかれ、中には片時も手放せないという人もいます。
また、一昔前は「女の子のおもちゃ」というイメージがあったぬいぐるみですが、最近では男の子や大人であっても、ぬいぐるみ好きな人が増えてきています。
本記事では、ぬいぐるみが好きな人の心理や性格を、ご紹介していきたいと思います。
目次
ぬいぐるみが好きな人の心理・性格は?
ぬいぐるみが好きな人にも、様々なタイプがあります。
一つのぬいぐるみをずっと大切にする人もいれば、たくさんの種類を集めている人も。
また、抱きしめるのが好きな人もいれば、話しかける人もいます。
これらに共通する「ぬいぐるみを好きになる」人の心理には、様々なものがあります。
安心感を得られる「移行対象」となっている
「移行対象」とは、イギリスの精神科医によって提唱された概念で、乳幼児が特定のぬいぐるみや毛布、タオルなどを好きになる現象の事です。
スヌーピーで有名な「ピーナッツ」という漫画に登場するライナスが、いつも毛布を持っていることから、移行対象となっているものを「ライナスの毛布」とか「安心毛布」と言ったりもします。
移行対象は、小さな子どもが、母親への依存から少しずつ自立していく段階で、不安感を和らげてくれるものです。
小さな子供がいつも抱えているお気に入りのものや、泣いている子どもに渡すと泣き止むアイテムなどは、この「安心毛布」になっているんですね。
ぬいぐるみがあると安心したり、ぬいぐるみと離れていたくない、という気持ちになる場合、ぬいぐるみが移行対象となっているのかもしれません。
心の中にある不安感をなくし、安心感を与えてくれるアイテムとなっているのです。
この作用は、子どもに限らず、大人に対してでも発揮されることがあります。
寂しさを埋めてたい「親和欲求」を満たしてくれる
人間は、本来、孤独が嫌いな生き物です。
一人でいる事を避け、「誰かと一緒にいたい」という欲求を本能として持っています。
この欲求を、「親和欲求」と言います。
親和欲求を満たしてくれるのは、人だけとは限りません。
例えば、ペットを飼ったりすることも、一人でいる孤独感を和らげてくれます。
そして、ぬいぐるみも親和欲求を満たしてくれる存在になるんですね。
一人の部屋で過ごす寂しさを、ぬいぐるみを抱きかかえる事で満たされる時、ぬいぐるみは友達や家族の代わりの存在になっているのです。
コレクションのアイテム
ぬいぐるみは、それこそ数えきれないほどの種類があります。
だからこそ、コレクションとしてぬいぐるみ集めが好きな人もいます。
ぬいぐるみの可愛らしい見た目や、モフモフの感触は気持ちいいですし、部屋のインテリアにできる場合もあります。
また、ディズニーやアニメなど、好きなシリーズものがラインナップされると、全部欲しくなってしまいますよね。
ぬいぐるみを好きな人の全てが、上で説明したような「移行対象」や「親和欲求」として見ている訳ではなく、単純に「ぬいぐるみの存在が好き、集めるのが好き」という場合もあります。
ぬいぐるみ依存はよくない?
人は様々なものを好きになりますが、それが行き過ぎると「依存」になってしまいます。
それがないと、日常の生活もできなくなってしまう状態ですね。
そして、ぬいぐるみ好きも、好きの加減が進み過ぎると「ぬいぐるみ依存」となってしまいます。
ただし、依存とは言っても、この「ぬいぐるみ依存」は一口に良いとも悪いとも言えません。
場合によっては対処が必要
例えば、毎日家に帰ってくると、一日にあったことを必ずぬいぐるみに話さずにはいられない場合、「ぬいぐるみ依存」と言えるかもしれません。
しかし、ぬいぐるみに話すことによって解放感と安心感を得られ、ストレスをためずにいられるのなら、無理に止める事はないでしょう。
何より、自分の部屋で一人プライベートな状態で行っていることであり、自分を含め、誰にも迷惑をかけていませんからね。
しかし、例えば、ぬいぐるみがないと外に出かけられない、どんな場所であっても、ぬいぐるみを抱きかかえていないと不安で過ごせない、という場合、日常生活を過ごすのも危うくなります。
この場合、ちゃんと自分の状態と向き合って、必要があれば解決を図っていかないといけないでしょう。
もちろんですが、ぬいぐるみをただ捨てればよい訳ではありません。
自分がぬいぐるみに依存している理由は何か、ぬいぐるみから何を得ているのか、などをしっかり分析する必要があります。
場合によっては、病院に行くなど専門家に相談する方法もありえるでしょう。
大人がぬいぐるみ好きな場合
昔は、ぬいぐるみと言うと、こどもが好きなものというイメージがありました。
しかし最近では、大人になってもぬいぐるみが好きな人は、珍しくなくなってきています。
メディアでも、ぬいぐるみ好きを公言している有名人は少なくありません。
それも、男女を問わず、ぬいぐるみ好きな人はいるのです。
大人がぬいぐるみに心を奪われてしまうのは、どういった心理なのでしょうか。
男性
大人の男性の場合、ぬいぐるみに安心感を求めているケースがあります。
男性は仕事場のストレスなどを抱え込みやすいです。
仕事や将来への不安感で、家に帰ってもなかなかリラックスできない事があります。
そんな時、ぬいぐるみが不安をやわらげ、安心させてくれる心の柔軟剤になってくれます。
彼氏・夫がぬいぐるみが好きだったらどうすればいい?
彼氏・夫がぬいぐるみ好きであることが分かった時、多くの人は驚くのではないでしょうか。
「男=ぬいぐるみ好き」というイメージは、まだ一般的ではありません。
だからこそ、頭から否定をしてしまったりしがちです。
しかし、自分の趣味趣向を分かろうとせず、イメージだけで否定されることは、男性であっても女性であっても辛いですよね。
だからこそ、まずは深呼吸し、相手の趣味を受け入れてあげましょう。
個人の趣味で収まっている場合、彼がぬいぐるみ好きだからといって、基本的に困る事は何もないはずです。
もしも、ぬいぐるみ好きが行き過ぎている場合は、「どこまでを趣味の範疇とするか」を相手と相談すると良いでしょう。
女性
大人の女性の場合も、男性と同じく、ぬいぐるみに安心感を求めている場合があります。
また、「一人でいたくない」という親和欲求は、女性のほうが強いと言われています。
寂しさを埋めるために、大人になってもぬいぐるみが手放せない、という人も多いのです。
小さなころからぬいぐるみと一緒に育ってきた場合、もう家族の一員と感じているかもしれません。
彼女・妻がぬいぐるみが好きだったらどうすればいい?
大人であっても、可愛いものが好きな女性は多いです。
日常生活に支障のない程度のぬいぐるみ好きなら、彼女の趣味の一つであると受け入れてあげましょう。
もちろん、無理にぬいぐるみと距離を取らせる必要もありません。
当然ながら、「大人になってまで、ぬいぐるみ好きなんて…」と否定するのは、絶対にやってはいけません。
それよりも、ぬいぐるみにどんな想いがあるのか、なぜぬいぐるみが好きなのか、などを聞いていけば、相手への理解が深まりますよ。
子供がぬいぐるみが好きな場合
子どもがぬいぐるみを好きになることは、ごく自然なことです。
ぬいぐるみと過ごすことで、不安感をなくし安心感を得られるからです。
また、心理的に不安感が強まった時、特定のものを手放さなくなることもあります。
例えば、弟や妹が生まれた時や、環境が変わった時など、ストレスがかかる時に心の拠り所として、ぬいぐるみを好きになる可能性があります。
男の子の場合
男の子といえば、動くおもちゃやスポーツが好きというイメージがあり、ぬいぐるみ好きだと不安になるかもしれません。
しかし、どんなものに興味を感じるかは、子ども次第であり、ぬいぐるみがダメという事はありません。
ぬいぐるみを好きになったのなら、必ずそこから何かを感じて成長していきます。
無理に引き離したりせず、温かく見守ってあげましょう。
女の子の場合
女の子の場合、逆にぬいぐるみが好きで当然、と思い込んでしまう事があります。
ぬいぐるみを好きになる子もいますが、他の事に興味を持った時に、そちらにも熱中できるようにしてあげたいですね。
ぬいぐるみに安心感を求めていた頃から、成長していく過程をしっかりと見守ってあげましょう。
自分の子供がぬいぐるみ好きだったらどうすればいい?
自分の子どもが、あまりにぬいぐるみ好きだった場合、不安になってしまいますよね。
だからといって、無理やり取り上げたり、ぬいぐるみを勝手に処分することは絶対にやってはいけません。
子どもは、不安感が強い時、ぬいぐるみなど特定の何かに依存する傾向があります。
まずは、子どもが寂しさを感じていないか、孤独感を与えていないかなどを考えてみましょう。
自分の子どもだからこそ、状況が客観視できない場合もありますので、親しい人に相談する事もよいかもしれませんね。
ただし、繰り返し説明しているように、子どもがぬいぐるみを好きになるのは、心理学上でも普通のことです。
考えすぎてしまい、子どもの成長の妨げとなる事をしてしまわないように注意したいですね。
まとめ
今回は、ぬいぐるみ好きな人の心理をご紹介しました。
ぬいぐるみが好きな大人や、男性も増えてきていますし、価値観の変化を感じますよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。