こんにちは!
皆さんはお困りになったことはありませんか?
「お供えの封筒はどのようにするのが正解なのか」「シーンによって使う封筒が違うのではないか」と。
失敗したら失礼になるため、何度経験しても不安になると思います。
今回はお盆や法事などで困らないように、
- お供えの封筒、不祝儀袋について
- お供えの封筒の水引きの色・本数
- お供えの封筒のお金の包み方・入れ方
- お供えの封筒の表書きの書き方と墨
- お供えの封筒の中袋がある場合、ない場合
という形でまとめました!
お盆や法事などを控えている方は是非とも読んでいただき、不安を解消しましょう!
目次
お供えの封筒は基本的に全て不祝儀袋でOK
通夜や葬儀葬式、お盆などお悔やみの際に現金を包む封筒を「不祝儀袋」といいます。
一般的には「香典袋」とも呼ばれています。
お供えの際に用いる封筒は基本的に不祝儀袋で大丈夫です!
こういった封筒のことですね!
しかし、誤った封筒を渡して失礼にならないよう、ここで不祝儀袋について勉強しましょう!
不祝儀袋はのしがなく水引きが結び切り
上の画像のように結婚式などで使用する祝儀袋の右上に飾りのようなものを「のし」といいます。
不祝儀袋にはそののしはありません。
また、中央に巻かれている紐を「水引き」といいます。
祝儀袋の多くは「蝶結び」ですが、
不祝儀袋の場合は「固く結んでありほどくのが難しいため、人生一度きり」という意を込めて、「結び切り」という簡単にほどけないタイプの水引きを使用します。
他にも、「あわじ結び」と呼ばれる水引きもあります。
結び切り・あわじ結びは「人生一度きり」との意味がありますので、祝儀袋・不祝儀袋どちらでも使用しても大丈夫です!
お盆・新盆・初盆に使うお供えの封筒
まず、「お盆」「新盆」「初盆」について説明いたします。
「お盆」とは、
祖先の霊を祀る行事です。
簡単に伝えると夏に家族で行くことが多いお墓参りです。
基本的に8月15日前後の期間に行われます。
そのため日本では会社がお休みになる「お盆休み」があります。
「新盆」「初盆」とは、
四十九日を終えてから初めてのお盆の事を「新盆」「初盆」と言います。
地域によって呼び方が違うようですが、二つの言葉に違いは特にありません。
そして、基本的にお盆は家族で行うことが多いですが、新盆・初盆の場合は親戚が集まり、会食などを行うことがあります。
その際に、お供えとして香典を持参する方が多いです。
お供えの封筒は、先ほど説明したものと同様に「不祝儀袋」「のしなし」「水引きが結び切り」を使用します。
お彼岸に使うお供えの封筒
お彼岸とは、年に2回あります。
「春分の日」と「秋分の日」の前後3日間です。
1回のお彼岸の期間は7日間で、前4日間ですませるのが良いとされます。
お彼岸の際には基本的にお供え物としてお菓子をお持ちすることが多いですが、ご家庭によっては現金も用意する方もいます。
現金をお渡しする場合のお供え封筒は、先ほどと同様に「不祝儀袋」「のしなし」「水引きは結び切り」で問題ありません。
(初七日・四十九日などの)法事に使うお供えの封筒
初七日とは、亡くなった日から数えて7日目に営む法要の事です。
多くの方が葬式と同じ日に行うことが多いです。
そして、四十九日とは、
その名の通り亡くなってから49日目に営む法要の事です。
初七日、四十九日の際のお供えの封筒はまた違うものが良いのか?
それとも、同じで良いのか?
多くの方が悩まれていると思います。
答えは、
通夜や葬儀葬式、お盆、お彼岸と同様に、
「不祝儀袋」「のしなし」「水引きは結び切り」で問題ありません。
最初にお伝えしたように、
「お供えの封筒は基本的に全て不祝儀袋でOK」なのです!
お供えの封筒の水引きの色・本数は?
お供えの封筒でも様々種類があり、
特に「水引きの色」「本数」でなにが正解なのかわからないことがありますよね?
弔事で使用する「水引きの色」は、
白黒・黄白・青白・銀が多く使用されており、地域によって特色があるそうです。
関西・北陸では、
葬儀の際は「白黒」、初七日以降は「黄白」で、
その他の地域は、全体通して「白黒」「銀」が多く使用されているそうです。
そして、本数も気にしなければなりません。
五行陰陽説で、偶数は陰数で奇数は陽数とされていることから、おめでたい時は奇数本の水引きを使用し、お悔やみの際は偶数本の水引きを使用します。
つまり、今回のお供えの封筒の水引きの本数は偶数が適しています!
プリントされているお供え封筒などを購入する際は、しっかり本数と確認して購入することをお勧めします!
お供えの封筒のお金の包み方・入れ方は?
「お金の包み方・入れ方」にも気をつけてください!
まず最初は「お札選び」から始めます。
おめでたい時に包むお札は新しいお札、いわゆる「ピン札」を使用しますが、
お悔やみの際は、新しいお札を使用しません。
今回の法事をあらかじめ用意していたと思われてしまうためです。
「お札を入れる向き」は、
封筒を開封したときに、人物の顔が裏面の下部に来るように入れてください。
最後に、「包み方」は、
おめでたい時とお悔やみの際の封筒の包み方は異なります。
おめでたい時は、「下の折り返しが上に重なるように」し、
お悔やみの際は、「上の折り返しが上に重なるように」します!
おめでたい時は、手前が上に向いているので「幸せは上向き」
お悔やみの際は、手前が下に向いているので「悲しみは下向き」で覚えましょう!
お金の封筒の入れ方の動画解説はこちら
お盆のお供えの封筒に包む金額が気になる方はこちら
・お盆のお供えのお金の相場は?入れる封筒や向き・のし・表書きを解説
お金をいくら包むかも結構悩みますよね^^;
お供えの封筒の表書きの書き方と墨は?
ここまできたら最後は、
「お供えの封筒の表書きの書き方と墨」です!
お供えの封筒の表面に「御霊前」「御仏前」など書かれているものを見かけたことがあると思いますが、
この言葉は使うシーンによって異なりますので要注意です!
また「墨」というのは、
表面に書く言葉や名前の墨の濃さの事です。
こちらも冠婚葬祭の使用するシーンによって異なりますので気をつけてください!
それでは、使用するシーンによって異なる「表書き」と「墨」について説明します!
通夜・葬儀の場合
表書き:「御霊前」、「御香料」
墨:「薄墨」のを使用(薄墨は、悲しみの涙で文字が滲んでいるという気持ちを表す)
四十九日の場合
表書き:「御佛前」、「御仏前」
墨:濃い墨を使用
新盆・初盆の場合
表書き:「御供」、「御供物料」(現金を包む場合)
墨:濃い墨を使用
一周忌法要の場合
表書き:「御佛前」、「御仏前」、「御香料」、「御供物料」
墨:濃い墨を使用
封筒は全て同様で良かったのですが、表面に書く言葉が異なるため気をつけてください。
万が一、誤った言葉を書いてしまった際には、大変失礼になりますので何度も読み返してください!
ペンを持っていない方は、セットで筆ペンを買うとお得です。
お供えの封筒に中袋がある場合
不祝儀袋の中に「中袋」と呼ばれる現金を入れる封筒があることが多いです。
その場合は、封筒の表面に「入れた金額」「氏名」「住所」を書きます。
市販の不祝儀袋によっては裏面に記載するように作られているものもありますが、表面でも裏面でもどちらでも構いません。
使用するペンの墨は「薄墨」ではなく「黒」を使用してください。
また、金額の数字は「一」「二」「三」ではなく、「壱」「弐」「参」と書いてください。
「一」「二」「三」だと、文字を後から書き加えて改ざんができてしまうためと考えられています。
お供えの封筒に中袋がない場合
中袋がない場合は、そのまま入れても失礼になりませんのでご安心してください。
この場合も中袋がある場合もない場合もお金を入れる向きは同じく裏向きです。
また、中袋がない場合は、不祝儀袋の裏側に、住所、金額を記入します。
中袋がついていないが、どうしても中袋をつけたい!そんな場合は、コピー用紙を使って中包みを作ることができます。
中包みの作り方の動画はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「お供えの封筒」についてご説明しましたが、お悩みは解決しましたか?
今回の記事を読みながら、封筒を横に作業してみてください。
故人を偲ぶ、またご遺族の方への最大限の配慮をしていくために、このような一般常識はぜひ身に着けて頂ければと思います。
お供えに手紙を添えたい方はこちら
・お供えに添える手紙の書き方!初盆、新盆時などのお悔やみの文例を紹介
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。