ペットボトルのサイズ・大きさは?高さ・重さなども徹底解説

私たちの生活にかかせない容器である「ペットボトル」

身近にあふれていて、普段はあまり注目することがないかもしれません。

でも、よく見てみると、ペットボトルにはたくさんの形や種類があり、私たちの生活を細かく助けてくれています。

本記事では、そんなペットボトルのあれこれについて、徹底解説したいと思います。

ペットボトルのサイズや大きさ、種類など、身近すぎて知らないペットボトル情報を、たくさんご紹介していきますね。

目次

ペットボトルのサイズ・大きさの種類一覧

引用元:https://www.pakutaso.com

ペットボトル飲料の魅力といえば、豊富なサイズのバリエーションがあります。

一人で飲み切れるサイズから、家族で数日使えるサイズまで、これほど多くのサイズのラインナップがある容器は、他にはありませんよね。

そこで、ペットボトル飲料の主なサイズの種類を、内容量別に一覧にしてみました。

●ペットボトルのサイズ一覧(内容量)

小さめ 少し小さめ 普通(一人用) 少し大きめ 大きめ かなり大きめ 特大サイズ
280ml 350ml 500ml 1L 1.5L 2L 4L〜5Lなど

なんとなくの大きさの感覚をタイトルにつけましたが、これだけでは分かりにくいですよね。

そこで、それぞれサイズ別に詳しく見てみましょう。

HOT飲料などに多い280ml〜350ml

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まずは、一番小さな「280ml」「350ml」のサイズからです。

高さは15センチ程度の小さなペットボトルで、重さは25g〜30g程度です。

これらは、冬に販売されるホット飲料に使用されていることが多いですが、その理由は、冷めきる前に飲み干すことができるサイズだからだそうですね。

ちなみに、昔、この小さなサイズのペットボトルは、飲料業界の自主規制により製造されていませんでした。

しかし、1996年、自主規制が緩和され、これら小さなサイズのペットボトル飲料が誕生したのです。

個人的には、たくさん飲みたい時にこのサイズしかなかったり、一つ上のサイズとあまり値段が変わらないと、物足りなさを感じてしまうんですけどね。

一人用の王道 500ml

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続いては、コンビニやスーパーで最も品数が多い「500ml」です。

喉が渇いた時、一人で飲むときは、大抵このサイズを買いますよね。

ペットボトルの大きさは、高さが21センチ程度、重さは30gほどです。

一人で飲み干すのにちょうど良いサイズですし、持ち運びも難しくありません。

ただし、ペットボトルのサイズはほぼ同じですが、「490ml」や「525ml」など、微妙に容量が違うものも売られています。

正確な容量を知る必要があるときは、ちゃんとラベルを確認するようにしましょう。

がっつり飲みたい時に便利 1L

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ここからは、少し大きめのサイズとなっていきます。

まずは、人によって飲み方が変わる「1L」サイズ。

ペットボトルの高さは25センチ程度、重さは45gほどです。

1Lサイズは、大きい種類のペットボトルの中では小さめなので、夏の暑い時期には、一人でこのサイズを飲みきる人もいるでしょう。

もちろん、数日に分けたり、家族数人で飲む時にも使えるサイズです。

この大きさは、あまり飲み物の種類が多くなく、水やお茶の少し大きめという感じで売られていることが多いですね。

また、コーヒーもこのサイズでよく売られていますが、「900ml」の量になっていることがあります。

そして、飲料ではないですが、1Lペットボトルは醤油やみりんといった調味料の容器としても、よく使用されていますね。

大きいサイズの主流 1.5L〜2L

大きいサイズの中で最もメジャーなのが「1.5L」です。

ジュースや炭酸飲料など販売されている飲み物の種類も多いので、家族で飲む時には、このサイズを買うことも多いと思います。

また、水やお茶などは、太めのペットボトルで「2L」のサイズもよく見かけますよね。

これらのペットボトルの大きさは、高さが30センチ程度、重さは50gを超えてきます。

この大きさになってくると、家族で飲んだり、一人暮らしであれば数日かけて飲む量になってきます。

開栓後に保存するときは、しっかりと冷蔵庫で保管するようにしたいですね。

焼酎などの特大サイズ 4L〜5Lなど

2Lよりもさらに大きいサイズのペットボトルは、通常の飲料では、ほぼ見かけません。

ですが、焼酎などの酒類や業務用の液体などで「4L」や「5L」などの特大サイズのペットボトルが使用されています。

 

ペットボトルのサイズに規格はある?

引用元:https://pixabay.com

ペットボトルには、様々なサイズがあることがわかりました。

しかし、ここで気になるのが、「ペットボトルって、商品によって細かい大きさやデザインがバラバラだなぁ」という点です。

それには、ちゃんと理由があります。

というのも、ペットボトルのサイズには「規格」がないのです。

規格とは、何かを製造するにあたり、共通のサイズや形などの「決まりごと」のことです。

規格がないので、ペットボトルを作るにあたっては、各メーカーが好きなサイズ・形で作っているんですね。

というわけで、上の章でご紹介した「ペットボトルサイズ」でも、高さや重さはおおよその目安になります。

実際にはメーカーや商品により、少しずつ異なってくるのでご注意ください。

増量サイズが中途半端なのはなぜ?

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ペットボトル飲料で時々見かけるのが、「お得な増量タイプ」です。

お茶などで見かけることが多いですが、気になってしまうのが、その「微妙な増量」具合です。

「525ml」の場合、わずか「25ml」ですから、「そんな少しの量を増やす意味があるの?」と思ってしまいますよね。

「どうせお得感を出すなら、もっとたくさん増やして欲しい。メーカーケチくさいなぁ」

なんて思っていた私ですが、その理由には「ペットボトルのサイズ」が関係していたのです。

というのも「増量をしよう」とした場合でも、今までのペットボトルのサイズを変えずに増やせる範囲にするようなんですね。

あれ? ペットボトルの規格はないんでしょ? 増量した容量に合わせて好きなサイズに変えればいいじゃない!

そう思ってしまいがちですが、それにもちゃんと理由がありました。

ペットボトルのサイズを、大きく変えられない

規格は自由なのに、増量に合わせてペットボトルのサイズを変えたくない。

その理由の一つ目は、ペットボトルの生産ラインから作り直すのは、大きなコストがかかってしまうためです。

今までと同じペットボトルを使用し、中身だけを増やすのであれば、ペットボトルの製造に関して変更しなくて済みますからね。

そして、二つ目の理由は、ペットボトルのサイズを大きく変えると、流通や販売でも、様々な変更をしないといけなくなるためです。

例えば、ペットボトル飲料を入荷する時の段ボール箱です。

ペットボトルのサイズが大きく変わると、従来の箱には入らないかもしれません。

そうなると、段ボール箱まで専用のものに作り変える必要が出てきて、余計なコストがかかります。

また、お店の陳列棚や冷蔵ケースは、通常の500ml用にスペースが作られています。

他のペットボトルと違うサイズのものは、500ml用の場所に入らないので、別スペースで販売するしかなくなってしまいます。

これは、自動販売機でも同じことで、最悪の場合、自動販売機に入らないかもしれません。

これらの理由から、ペットボトルの増量は、ペットボトルのサイズを大きく変えない範囲でしか行われないようです。

逆に微妙な減量は何のため?

ここまで「微妙な増量」について調べてきましたが、逆に「微妙な減量」をされている商品も見かけますよね。

どう見ても500ml入りのペットボトルと似たサイズなのに、よく見ると「490ml」しか入っていない商品です。

しかも、値段も同じなんですよね……。

一体、どんな理由で、こんな微妙な量を減らしているのでしょうか。

その理由は、ペットボトルの形にありました。

ペットボトルは規格がないため、各社が自由にデザインした形にペットボトルを使用しています。

そして、商品に合わせてペットボトルの形をデザインした結果、500mlが入らなくなるケースがあるんですね。

それが、微妙に減量された「490ml」の正体だったんです。

そういわれてみれば、490mlなどのペットボトルは、若干スリムな形状だったり、大きく凹んだデザインが多いような気もします。

490mlなどのペットボトルがある理由は、内容量ではなくデザイン優先でペットボトルを作っているからだったとは、驚きですね。

中にどれくらいの容量があるか、計るやり方はある?

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ペットボトル飲料は、一回で飲み干せない時もあります。

そんな時、残っている容量を簡単に計る方法があったら便利かもしれない、と思い、調べて見ました。

しかし、ペットボトルは各社が自由な形で作っているので、残った容量を簡単に調べる方法は見つかりませんでした。

ただ、例外として、残容量がはっきりと分かるペットボトル飲料が見つかりました。

それは、「伊藤園」の500ml系ペットボトルのお茶シリーズです。

「お〜い、お茶」シリーズなどのお茶は、ペットボトルのラベルに工夫がしてあり、なんと残量がわかる目盛りがラベルについているんです!

しかも、その目盛り部分は透明になっているので、中に残っているお茶の量が簡単に分かるようになっているのです。

こういった細かいアイディアが、さすが「伊藤園」といったところですね。

ペットボトルの容器の種類一覧

引用元:https://www.irasutoya.com

さて、ペットボトルのサイズについてご紹介してきましたが、ペットボトルには、サイズ以外にも種類があります。

それは、ペットボトルの持つ特性です。

同じペットボトルに見えても、実は温度に強いタイプや圧力に強いタイプがあるんですね。

その違いは、中に入れる内容物によって変わってきます。

というわけで、ここからは、ペットボトルの容器の種類をご紹介しましょう。

耐圧用ペットボトル

<使用飲料>

●炭酸飲料

<外見の特徴>

●口部が透明になっている

●胴体が円筒状

●底がロケットのような形、下から見ると花びらのようになっている(ペタロイド形状)

 

(↑耐圧ペットボトルが使われている製品例)

最初は、「耐圧用ペットボトル」です。

主に炭酸飲料を入れるための容器になります。

炭酸飲料は、開栓する前は、パンパンに内側から張っていますよね?

溶け込んでいる炭酸が外に出ようと、容器を内側から圧迫しているからです。

この炭酸ガスの圧力に耐えられるように設計されているのが、「耐圧用ペットボトル」なのです。

圧力を均等に受けるために胴体は丸くされ、底の形も「ペタロイド形状」というロケット型になっています。

耐熱用ペットボトル

<使用飲料>

●果汁飲料など

<外見の特徴>

●口部が白色になっている

●キャップがオレンジ色になっている(ホット飲料用)

●胴体に凸凹の模様がある

 

(↑耐熱ペットボトルの例)

続いては、高い温度にも耐えられる「耐熱用ペットボトル」です。

一目でわかる外見の特徴を持っており、「キャップを外した後の口部が白いこと」です。

これは、耐熱用のペットボトルを作る際に、口部が白くなることが原因です。

また、キャップがオレンジの場合も、それは「ホット飲料用」の目印なので、当然ながら耐熱用ペットボトルになっています。

ここまで読んで、「ん? 耐熱用ペットボトルだから、ホット飲料用に決まっているでしょ」と思うかもしれませんが、そうとは限りません。

ホットで飲むことはない果汁飲料などにも、耐熱用ペットボトルが使われているんです。

その理由は、飲料の製造過程にあります。

ペットボトル飲料は、保存期間を長くするため、内容物を殺菌する必要があります。

殺菌方法の一つに、飲料をペットボトルに入れる前に高温殺菌し、その熱い状態のまま、ペットボトルに充填する方法があります。

この方法の時に、「耐熱用ペットボトル」が活躍するんですね。

ちなみに、ペットボトルに充填した後は冷めるのを待つのですが、熱い飲み物が冷めると体積が減ります。

この時、内側に「減圧」が発生します。

分かりやすく言えば、内側に凹んでしまうんですね。

この減圧でペットボトルが歪むのを防ぐために、耐熱用ペットボトルには「減圧吸収パネル」という側面の凸凹があります。

この凸凹のおかげで、内容物が冷めた後も、ペットボトルが歪まずにいられるのです。

耐熱圧用ペットボトル

<使用飲料>

果汁入り炭酸飲料、乳性入り炭酸飲料

<外見の特徴>

●口部が白色になっている

●胴体が円筒状

●底がロケットのような形、下から見ると花びらのようになっている(ペタロイド形状)

 

(↑耐熱耐圧ペットボトルが使われている製品例)

 

続いては、熱にも圧力にも強い「耐熱耐圧用ペットボトル」です。

耐熱も耐圧も兼ねているなんて、最強のペットボトルという感じですよね。

外見も、耐熱の特徴である「白い口部」と、耐圧の特徴である「胴体の丸さ、ペタロイドの底」など、それぞれの特徴を併せ持っています。

なぜ、このようなペットボトルが必要なのかというと、やはり製造過程に理由があります。

このペットボトルを使用する飲料は、主に「果汁入りや乳性入り炭酸飲料」です。

これらの飲料は、内側からの炭酸ガスの圧力に耐えるために、「耐圧」の機能が必要です。

また、殺菌の方法が、ペットボトルにつめてから、熱水シャワーをかけて熱殺菌をするので、「耐熱」の機能もいるんですね。

普段は気にもせず飲んでいる「果汁入り炭酸飲料」が、こんなに手間がかかっていたとは知りませんでした。

無菌充填(むきんじゅうてん)用ペットボトル

<使用飲料>

お茶、水、スポーツドリンクなど

<外見上の特徴>

●口部が透明になっている

●全体に薄くて軽い

●持ちやすいように、溝やくびれがある事が多い

 

(↑無菌充填用ペットボトルが使われている製品例)

 

最後は、なんだか難しい名前の「無菌充填用ペットボトル」です。

このペットボトルには、「耐圧」の機能も「耐熱」の機能もありません。

なぜなら、炭酸飲料には使用しないことと、製造過程で熱い飲料を入れる事がないからです。

このペットボトルを使う場合、飲料、ペットボトル、キャップの三点を、それぞれ殺菌しておきます。

その上で、常温の飲料を「無菌室」でペットボトルに充填し、封をするので、ペットボトルに耐熱機能が必要ないんですね。

各機能がない分、軽くて薄く省資源なペットボトルになっています。

ペットボトル各種の見分け方

ペットボトルの種類を見分けたい時には、以下の目安で考えると良いでしょう。

基本は、「口部の色」「胴体の特徴」の二つを組み合わせて考えれば、判断ができますよ!

口部が透明なら…

→「耐圧用」か、「無菌充填用」のどちらか。

胴体が丸くて固ければ「耐圧用」

胴体が柔らかければ「無菌充填用」

 

口部が白いなら…

→「耐熱用」か、「耐熱圧用」のどちらか。

胴体に凸凹の減圧吸収パネルがあれば「耐熱用」

胴体が丸く、底がロケット型(ペタロイド形状)なら「耐熱圧用」

 

まとめ

今回は、ペットボトルの大きさや種類についてまとめてみました。

身近にあふれているペットボトルですが、よく見てみるとたくさんの違いがあるんですね。

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それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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