主に砂漠地帯に存在するサボテンですが、みなさんがサボテンと言われて想像するのは「トゲが多い」や「観葉植物」などが多いかもしれません。
そんなイメージが強いサボテンですが、食べることのできるサボテンがあるのはご存知でしょうか。
本記事ではこの食べることのできるサボテンのあれこれをご紹介いたします。
目次
食べることのできるサボテンがある?
まず初めに食べらることのできるサボテンはあるのかについてですが、結論から言うとあります。
それも意外と多くの種類のサボテンを食べることができます。
サボテンは、多肉植物に分類されており、果物のように美味しいものが多いです。
トゲがあるサボテンとないサボテンとでは、味や食感などが全然違います。
中には成人男性がよく悩むようなことの予防・改善ができるなど食材の範囲にとらわれないような効能を持つサボテンもいくつか存在し、食の面だけでなく、健康面でも期待のできる食品です。
ノパール
「ノパール」は食用のサボテン科植物である。それは “トーナ”(梨)と呼ばれる非常に甘い果実を産みます。植物そのものは、さまざまな方法で調理することができます。それは興味深い質感を持っていて、それはもちろん、焼肉やタコスのためのおかずとして素晴らしいです! pic.twitter.com/GVYUytCAUY
— RoninYorch (@RoninYorch) July 1, 2017
ノパールはサボテン科のウチワサボテンという種類に分類されるサボテンで、ウチワサボテンという名前で呼ばれることもあります。
昔から野菜の一種として食べられてきた一方で、糖尿病の予防や消化不良の改善してくれるということからダイエットの補助食品としても食べられることが多くありました。
他にも免疫力改善や胃腸の保護などのさまざまな効能を持つことから広く食べられるようになりました。
ノパールの原産地はメキシコで、今では日本でも作られています。
我々が想像する直方体状のサボテンではなく、楕円状の薄い形状をしており、その表面には多数の鋭いトゲがあり、刺さるとなかなか痛いです。
もしノパールを買ってきて、食べようとしたら、トゲは食べられませんので取り除かなければなりません。
ナイフを上手に使ってその鋭いトゲを削ぎ落とすことになりますが、刺さるととても痛いので十分気をつけてください。
中身はいくらかぬめりがあり、変わった食感を楽しめます。
グリパラリーフ
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グリパラリーフはメキシコ原産のサボテンで、トゲを持ちません。
みずみずしさが特徴的なサボテンです。
また、とても繁殖力が強いことで知られており、スーパーに並んでいるものでも、葉の根元の部分から目が出てきているものがあるかもしれません。
芽が出てきているからと言って本来の味とほぼ差はありませんが、スーパーなどでお買い求めの際は、出来るだけ芽の出ていないものを買うようにしましょう。
買ってきてきたら、乾燥しないようにラップで密封し、冷蔵庫で低温保存しておきましょう
ソルトリーフ
アイスプラント
ソルトリーフ!バラフ!などとも呼ばれています。
塩分のある食感も美味しい野菜です。ヒソカでも何回か登場しています。 pic.twitter.com/o0mIkn1JTJ— ヒソカ@充電中 (@phisoka) August 21, 2017
ソルトリーフはプチプチとした食感が特徴的なサボテンで、他にもアイスプラントという名前で呼ばれることもあります。
また、塩耐性があり、海水に近い塩分濃度でも栽培可能なちょっと変わったサボテンです。
ヨーロッパやアフリカなどに生えており、フランス料理の前菜などで出されることが多いです。
葉の表面についている水分はプラッター細胞と呼ばれるもので、たくさんの栄養を含み、先程紹介したノパールのようにさまざまな効能があります。高齢になると悩まされる高血圧や中性脂肪の増加を軽減させるのに役立つなど健康面でも注目の食材です。
アロマティカス
遅ればせながら私が一人暮らしを始めてもうじき一年になろうとしているんだけど何が一番感慨深いかって始めは手のひらポットサイズだったアロマティカス が三倍の大きさの鉢植えにお着替えしていまだに一番元気だということですよね。 pic.twitter.com/m9YKr7faEL
— いっち (@icchi05jl) April 7, 2019
アロマティカスはトゲがなく、葉の表面がとても柔らかい綿のようなものに覆われています。
名前にも入っているように、非常に良い香りがし、少し手に触れただけでほのかに香るサボテンの一種です。
アロマティカスは食べると言うよりも香りを楽しむ植物であり、リキュールに添えておくだけでそのミントの爽やかな香りがより一層リキュールに味わいをもたせます。
栽培方法も難しいことはなく、トゲがないので刺さる心配もありません。
適度に水換えと蜂の入れ替えをしていればすくすくと育ってくれます。
サボテンはメキシコでよく食べられている?
サボテンの有名な原産地としてあげられるのがメキシコです。
ノパールは糖尿病の予防・改善や消化不良の改善などの効能を持っていることからメキシコではいろいろな料理に用いられています。
また、サボテンの持つ効能からメキシコでは民間薬として使われいたこともあり、食の面と健康の面で人々の生活の支えとなってきました。
表面にはトゲがありますが、中はオクラのようなぬめりがあり、好き好んで食べる人もいるようです。
食べれるサボテン(ノパール)はどんな味がするの?
サボテンの中には食べられるものが多くあり、その中で、代表的なサボテンがノパールです。
ノパールは別名でウチワサボテンという名前を持っていますが、その中でもノパールは食用ウチワサボテンに分類されており、幅広く食べられています。
肝心の味ですが、野菜特有の苦味やクセはほとんどなく、ほんのりと酸味があり、みずみずしく食べやすい食材です。
中にはオクラのような粘りを含んでいるものもあります。
サボテンの実(トゥナ)も食べられる?
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サボテンというと緑色のものをイメージされるかもしれませんが、他にも黄や赤などカラフルなサボテンも存在します。
サボテンは野菜の要素がありますが、果物の要素も多く含んでいます。
特に黄や赤などのサボテンは果物よりで、大きさが数センチの実(トゥナ)にまで成長します。味はスイカのような甘みと酸味があり、みずみずしくて美味しいです。
また、中には種が多く入っており、これも果物の特徴に当てはまります。
メキシコで食べられているのは緑色のサボテンが多いですが、イタリアなどのヨーロッパでは黄や赤などの色がついたサボテンがよく食べられます。
食べられるサボテン(ノパール)の栄養は?
他の野菜と比べてもノパールの栄養価は非常に高く、ビタミンB1、B2、Cやアミノ酸を多く含みます。
また、ノパールには食物繊維が多く含まれており、消化を助け、便秘の予防・改善などが期待できます。
他にも、糖尿病の予防や、胃腸の機能改善、ダイエット食品などいろいろな面でノパールは私たちの味方となります。
食べられるサボテン(ノパール)の料理は?
食べられるサボテンの代表格のノパールですが、食べ方は数多く、お好みの食べ方を選ぶことができます。
今回はその一部を紹介していこうと思います。
生野菜・茹で野菜
何も調理せずに生で食べられますし、茹でて食べるのもまたオススメです。
他の野菜と同じように調理して頂いて、ドレッシングなどで味付けするととてもおいしく食べられます。
炒める
普通に家庭で使っている野菜と同じように炒めれば、基本的に美味しくいただけます。
ベーコンなどと一緒に炒めると特に美味しいです。
焼いてトッピング
一度熱を通し、その上にチーズをトッピングするとぜつ絶妙に合います。
実際に焼いたノパールの上にチーズをトッピングした料理を提供しているお店もあります。
また、ステーキなど脇に添えてと脇役としてとても良い効果を引き出してくれます。
他にもパスタの上に添えてみたり、他の野菜と和えてみても美味しいです。
スムージー
昨今スーパーフードが流行っておりその延長線上でスムージーも女子の間では流行っています。
ノパールはそれ自体でも栄養価が高いですし、他の野菜と一緒にミキサーにかけてジュースにするとまた変わった味が楽しめます。
食べられるサボテンの実(トゥナ)の料理は?
サボテンの実(トゥナ)にはカルシウムやカリウムなどの栄養を多く含んでおり、骨粗鬆症の予防や脳の活性化、利尿作用などが期待でき、一石二鳥の食品です。
ステーキと一緒に
サボテンの実(トゥナ)はそれだけで甘く、美味しくいただけるのでそのまま食てもいいのですが、ステーキと一緒に食べると、メリハリが効いてステーキを引き立ててくれます。
アイス
もともと甘い味がするのでこの味を殺しては意味がありません。
そこで、サボテンの実(トゥナ)の甘さを生かす方法として、アイスにすることです。
本来の甘さが生きてきてまた変わった経験になります。
食べられるサボテンは日本で買える?
昔に比べれば日本でも買えるように、だんだんとなってきました。スーパーや八百屋などで置いてあることも少なくはありませんが、トマトやきゅうりなどよりは置いてあることが少ないです。
今はネットで販売している農家がたくさんおり、そこから直接購入することもできます。
また、品種改良が進んできて、鋭く、強いトゲが特徴的なノパールでも、トゲがないものも開発されているようです。
食べられるサボテンの商品紹介
ノパールサボテン
こちらのサボテンは上記で紹介したノパールのサボテンです。
ノパールは栄養も豊富でサプリメントにも使用されているほど。
スムージーとして飲むこともできるので一度試してみる価値はありますね。
ジャム
先程紹介したサボテンの食べ方は、生で食べたり、焼いたり、炒めたりなど自分ででも簡単にできる調理方法でしたが、サボテンのジャムはなかなかできませんよね。
このジャムの生産地はイタリアで、クセのないほんのりとした甘さがまた魅力的です。
アメ
続いては、のど飴です。
サボテンには程よい酸味があり、こののど飴はグレープフルーツ風味で仕上げられています。
また、甘すぎないことと、喉にやさしくできているので後味スッキリで、リラックスした気分になれます。
サプリメント
最後に紹介するのは、サプリメントです。
サボテンには消化不良や、ダイエット嗜好品としての効能持っており、その成分を元にサプリメントにしたものとなります。
食べすぎちゃう方や健康面に気になる方は是非どうぞ!
サボテンを食べる動物を紹介
サボテンにはたくさんのトゲが生えており、トゲが生えていることで他の動物に食べられることから身を守ってくれます。
しかしながら、そのトゲさえも気にせずにサボテンを食べてしまう動物や昆虫がいます。
ラクダ
ラクダは大きなトゲを持つサボテンをむしゃむしゃと食べてしまいます。恐ろしいですね。
我々人間からすると、考えられないことかもしれませんが、砂漠地帯で餌を欲しているラクダにとっては、生存するためには仕方のないことなのかもしれません。
まず、サボテンを口に入れるわけですが、ラクダの口の中は弾力性のある細胞でできており、ほとんど痛みを感じません、
サボテンのトゲはとても硬く、鋭いものもあります。ラクダはこのトゲを噛み切って小さくすることはできません。
そのまま体の中に入っていくと内臓を傷つけるのではないかと思うかもしれませんが、心配いりません。
ラクダの口の中には乳頭という円錐状の突起が備わっています。これを使って、トゲを一定の方向に向けたまま内臓を傷つけることなく、排泄することができます。
オンブバッタ
次に紹介するのは、オンブバッタです。
名前のとうりで、体の大きいメスの上に体の小さいオスがおんぶされています。後尾の時はおんぶの状態になるのですが、後尾の時だけではなく、頻繁におんぶの状態のようです。
そんなオンブバッタですが、サボテンの茎の部分を食べます。
庭などでサボテンを育てており、被害にあうことも少なくないようなので、もし食べられていたらオンブバッタの仕業かもしれません。
カメ
最後は、カメです。
カメは葉っぱをよく食べますが、サボテンも好んで食べます。
カメの中でもリクガメは陸で生息していることもあってか、サボテンをよく食べます。
ラクダの乳頭のような機能はありませんが、ふつうに食べるようです。
まとめ
今回、身近になりつつあるサボテンについて紹介してきました。
観葉植物としてのサボテンしか知らなかった人にとっては、「そんな味や食べ方があるのか」や「そもそも食べられるのか」など信じられないことが多かったのではないでしょうか。
サボテンは特有の味や食感のみならず、消化不良の改善や糖尿病の予防などの効能を持つなどいろいろな面で今後我々の生活に浸透してくるかもしれません。
気になって見た方は、育ててみるのも面白いですね。
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。