焼肉で下痢になる人必見!3つの原因と予防法・対処法を徹底解説!

下痢

皆さんの大好きな食べ物の一つである焼肉。

本記事を読まれているあなたは、焼肉が大好きにも関わらず、食べるとすぐに下痢になってしまうと困ってらっしゃると思います。

焼肉を食べると、下痢になってしまうのは、

  • 消化不良
  • 肉アレルギー
  • ニンニク

の3つの原因が考えられます。

本記事では、焼肉で下痢になる3つの原因と原因別にどのような予防策をとればよいかを解説していきます。

焼肉で下痢になりやすくて困っている人必見です

目次

消化不良

焼肉

焼肉を食べて数時間後~翌日にかけて下痢になる方

そんな方は、消化不良が原因の可能性大!

食物を食べると、胃腸から消化液が分泌されます。
消化液には消化酵素というものが含まれていて、食物の中の栄養分を吸収しやすい形に分解してくれます。

消化酵素 分解するもの
アミラーゼ デンプン
プロテアーゼ タンパク質
リパーゼ 脂肪
マルターゼ 糖分

このうち、焼肉を食べた時に、主に使用する消化酵素は

・タンパク質を分解するプロテアーゼ
・脂肪を分解するリパーゼ

の2種類です。

これら2種類の消化酵素、もしくは片方の消化酵素が少ない方が焼肉を食べると、分解されず未消化のまま腸に運ばれてしまいます。

分解されなかった肉の「タンパク質」・「脂肪」は悪玉菌の大好物!
悪玉菌が腸内に増えると、下痢を起こしやすくなります。

またいつもより多くの肉を食べると、腸からいつも以上の消化酵素が分泌されます。

この消化酵素量が多くなると、下痢の原因になってしまいます。

消化不良が原因の場合の予防法・対処法

食べ過ぎ

消化不良が原因の場合の予防法はとにかく

肉を食べすぎない!

これにつきます。

いたってシンプルですね笑
下記では、肉の食べ過ぎを防ぐ焼肉の食べ方を順に解説していきます。

ビールなどのアルコールよりも、ウーロン茶を注文

お茶

アルコールは、胃を刺激し胃液の分泌量を増やします。

その結果、消化が早まり、飲めば飲むほど食欲を高めてしまい、肉をドカ食いしてしまう可能性があります。

特に、炭酸の入ったビールやカクテルなどのアルコール類は特に食欲の増進を高めます。

消化不良で下痢になりたくない方は、アルコールをぐっと我慢し、お茶などのソフトドリンクを注文するようにして下さい。

特にウーロン茶は、脂肪の吸収を抑えるポリフェノールが含まれており、ダイエットの方にもおすすめです。

肉を食べる前に野菜を食べる

サラダ

お肉をいきなり食べると、血糖値が急上昇し、どんどん食べすぎてしまう危険性があります。
しかしお肉を食べる前にサラダを食べると、サラダに含まれている食物繊維の効果で、血糖値の上昇や脂肪の吸収を抑え肉のドカ食いをさけることが出来ます。

また、野菜を一緒に食べることで、必然的にお肉を食べる量も減りますよね。
栄養バランスの面から考えても肉と一緒にサラダを食べることはおすすめです。

またサラダだけでは、体が冷えてしまいますので、暖かいスープも摂取しましょう。

焼肉屋の定番としてはわかめスープですね。
わかめには、炭水化物と脂質の吸収を遅らせる効果、血糖値の上昇を抑える効果があります。

肉だけではなく、サラダ+暖かいスープも飲む!

ということを意識してみて下さい。

脂肪分の少ない部位を食べる

肉の部位によって、脂肪分が全然違います。
脂肪分が多いお肉ほど、消化不良を起こしやすくなり、下痢を起こしやすくなります。

人によって異なりますが、脂質の摂取基準は、1日に必要なカロリーの20~25%ほど。
成人男性ですと1日に必要なエネルギーは、だいたい2000kcal。

脂質1g=9kcalなので、約50gが1日に必要な脂質になります。

自身の摂取カロリーがどのくらいが知りたい方は、1日に必要な摂取カロリーの一覧表をご参照下さい。

上から順に焼肉で高い部位になります。

部位 脂質(g)
カルビ 44.5
豚カルビ 40.5
ハラミ 35.5
タン 塩だれ 33
ロース 31.5
サガリ(上ハラミ) 27.7
鶏もも 塩だれ 15.4
ホルモン 14.8
牛ハツ 7.6
牛レバー 5.3
豚レバー 5.1

こちらは焼肉での1人前/100gの脂質です。
(ホルモン・レバーは1人前60gを掲載)

脂質の高い肉ばかりを食べたら、成人男性の必要な脂質量の50gなんてあっという間に超えてしまいますね…。

ですので、まずは意識的に脂質の少ないお肉を中心に食べることを心がけましょう。

脂肪分の少ない部位から食べる

とはいえ、せっかくの焼肉ですから、脂質の高いカルビやハラミなんかも食べたいですよね。

脂質の少ない部位から順番に食べることで肉のドカ食いを防ぐことができます。

【序盤】
・ホルモン類:レバー・ハツ・ミノなど

ホルモン類はタンパク質が多く、脂質が少ない
噛みごたえもあるので、少量でも満腹感を得られます。

【中盤】
・赤身類:タン・ハラミ・ロースなど

赤身系のお肉は、代謝を上げて脂肪を燃やす「Lカルニチン」という成分が多く含まれていると言われています。
特にタンは、栄養価が非常に高く、網焼きで余分な脂質は落ちていくので、特におすすめ!

【終盤】
・最後はカルビなどの脂質が多いお肉を楽しもう!

前半で、脂質の少ないお肉や栄養の高いものを食べているので、最後は脂質の多いカルビなどを食べても大丈夫!

 

このように脂質の少ない部位から順場に食べることで、脂質のとりすぎによる下痢を防ぐことができます。

網焼きでしっかり焼いて食べる

網焼き

焼肉屋で食べると、鉄板焼きではなく、ほぼ網焼きですよね。
網焼きでしっかり焼いて食べることで、余分な脂が落ち、摂取カロリーを大幅に抑えることが出来ます。

脂身の多いお肉に関しては、なんと20%~30%もカロリーを減らすことができちゃうんです。
網焼きでしっかりと焼いて、脂質を落とすことで下痢の原因の消化不良を防ぐことができます。

また、アメリカ産の牛肉は抗生物質耐性菌が汚染されている恐れもあるため、安全のためにもしっかり加熱して食べることをおすすめします。

よく噛んで食べる

ご飯 よく噛んで食べる

よく噛んで食べることで、食べ物を細かくし、消化・吸収を良くすることができます。

また、よく噛んでいると、唾液がたくさん分泌されます。
その結果食べ物と唾液が良く混ざり、食べ物本来の刺激を押さえて、胃腸の負担を和らげてくれます。

下痢になりやすい人は、焼肉の時は特によく噛んで食べるようにしましょう。

 

肉アレルギーが原因

牛肉

鶏肉は大丈夫だが、牛肉や豚肉を使った料理になると、下痢になりやすい方

そんな方は、牛肉アレルギーの可能性があるかもしれません。

牛肉アレルギーの原因となるアレルゲンは、α-Galという化合物だと考えられています。
α-Galは哺乳類のタンパク質に含まれており、豚肉などの四足動物を食べた場合もアレルギーを起こしてしまいます。

しかし、ニワトリはα-Galを持たない鳥類のため、牛肉のアレルギーの方でも鶏肉は食べることができます。
牛肉アレルギーになる方はかなり稀なケースですが、牛肉そのものを使った焼肉はもちろんのことハンバーグなどの加工物でも発症してしまいます。

これは、牛肉を加熱してもアレルゲン物質が低下しない成分に対する反応と考えられています。

また高級なお肉を食べると、下痢になる方。

高級肉は、通常の焼肉より脂が多いです。

脂肪分の特に多い高級和牛を食べると、下痢になってしまう人は脂肪を分解する消化酵素であるリパーゼが少ない体質の方が多いです。

牛肉アレルギーが原因の予防法・対処法

採血

下痢が続いて、牛肉アレルギーかもしれないと思ったら、お近くの内科などで血液検査を受けましょう
自分が牛肉アレルギーかどうか知ることができます。

自分が牛肉アレルギーだと判明したら、残念ながら牛肉を控えるしか対処法はありません。
しかし、下痢の原因が牛肉アレルギーだと知れば、かなり心がすっきりするのではないでしょうか。

ニンニクが原因

にんにく

ハンバーグなどの他の肉料理は大丈夫だが、焼肉の時のみ下痢になりやすい方

そんな方は焼肉のタレや肉に付け込まれたタレに含まれるニンニクが原因かもしれません。

餃子などのニンニクを使った料理で下痢になった経験はありませんか?

ニンニクは滋養強壮に効く体に良い食べ物として、よく知られていますね。

これは、ニンニクに含まれる「アリシン」という成分の効果なのですが、効果が強い分、強い刺激を持っています。

このアリシンが胃腸を過度に刺激し、体質や体調次第では、腹痛や下痢を引き起こしてしまう場合があります。

またニンニクに含まれるタンパク質がアレルギーになっている可能性もあります。

ニンニクが原因の場合の対処法

ニンニクは、生のニンニクの方が腸に与える刺激が強いです。

【1日あたりのニンニクの摂取量の目安】

・生ニンニク(おろしニンニク) 1片
・加熱したニンニク 2片~3片

 

アリシンが刺激となって、下痢になる方は自宅で焼肉は行う場合、焼肉のタレを加熱することでアリシンの刺激を抑えることができます。

しかし焼肉店だと、タレを加熱することは少し難しいですよね。
その場合、焼肉のタレに一度くぐらせて肉を焼くという方法を取ってみましょう。

※食中毒の危険性を避けるため、生肉をくぐらせたタレは使わないよう注意して下さい。

焼肉 タレ

また、当然ですがおろしニンニクの過剰摂取は控えるようにして下さい。

タレを加熱したり、過剰摂取していないにも関わらず下痢になってしまったり、他のニンニクが含まれる料理で下痢になる場合、ニンニクアレルギーの場合があります。

牛肉アレルギーと同様、自分がニンニクアレルギーかもしれないと思ったら、お近くの内科で血液検査を受けましょう。
自分が牛肉アレルギーかどうか知ることができます。

自分がニンニクアレルギーだと判明したら、アレルゲンとなるニンニクを控える以外、対処法はありません。

ニンニクの含まれていない焼肉のタレや、タン塩などの塩味の焼肉を選ぶなど、ニンニクを避けるようにしましょう。

まとめ

焼肉で下痢になる3つの原因とそれぞれの予防法・対処法を最後にまとめると、

【焼肉を食べて数時間後~翌日にかけて下痢になる方】
→消化不良が原因の可能性!

・ビールなどのアルコールよりも、ウーロン茶を注文
・肉を食べる前に野菜を食べる
・ 脂肪分の少ない部位を食べる
・脂肪分の少ない部位から食べる
・網焼きでしっかり焼いて食べる
・よく噛んで食べる

【鶏肉は大丈夫だが、牛肉や豚肉を使った料理になると、下痢になりやすい方】
→ 牛肉肉アレルギーが原因の可能性

・血液検査を受ける。牛肉アレルギーの場合、牛肉を避ける

【ハンバーグなどの他の肉料理は大丈夫だが、焼肉の時のみ下痢になりやすい方】
→ニンニクに含まれるアリシンが原因の可能性

・自宅の場合、タレを加熱する/焼肉店の場合、先にタレにくぐらせて肉を焼く

→ニンニクアレルギーが原因の可能性

・血液検査を受ける。ニンニクアレルギーの場合、ニンニクを避ける

 

となります。

焼肉の時に下痢になりやすい方は、本記事を見てどれに自分があてはまるか確認し、それぞれの予防法・対処法を是非試してみて下さい。

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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