秋の味覚と言えば、やっぱり栗ですよね!
秋になるとスーパーに並ぶ栗。
もしかしたら、ご近所さんに頂いたり、
自分たちで栗拾いに行っている方もいるのではないでしょうか?
でもこの栗、嫌なものに当たると、中に虫が入っていることがありますよね。
食べよう!と思ってわくわくしながら栗を開けると、中から虫が出てきて、
びっくりしてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
まさか栗を皮ごと食べる人はあまりいないとは思いますが、
もし気付かずに食べてしまっていたら……。
考えるだけでも気持ち悪くなってきてしまいます。
そこで今回は、
- 栗の中にいる虫が食べられるかどうか
- 中の虫を取り除く方法
- 虫に食われた栗が食べられるかどうか
など、
徹底的に解説していきます!
※虫の画像を一部掲載しています。
目次
栗の中にいる虫は食べられる?
では、まず一番気になる、栗の中にいる虫が食べられるのかどうかから解説していきますね。
実は食べられる!
栗の中にいる虫は、実は食べられるのです!
虫の正体は、
●クリジギゾウムシ
●クリミガ
という虫の幼虫であることがほとんどです。
どちらの虫も毒性がないので、もし食べてしまっても体に害はありません。
それぞれについて解説していきますね。
クリシギゾウムシ
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一つ目は、クリシギゾウムシというゾウムシ類の虫です。
栗についている虫は8割以上がこの虫なのだそう。
口先が長く、シギという鳥のくちばしに似ていることが名前の由来です。
この長い口先で栗のイガに穴をあけ、栗の皮の中に卵を産みます。
孵化した幼虫は一週間ほどで10mm程度の芋虫になって出てきて、
栗の実を食べて食害してしまいます。
栗の皮の表面に黒くて小さな点があるのは卵が産み付けられた痕跡です。
また、穴が開いているものは虫が出た後なのです。
かなりの確率で卵は産み付けられているようですが、
孵化する前に皮をむいて食べると、栗の実は無事です。
スーパーに売ってある栗は孵化しないよう処理をしてあるそうなので大丈夫ですよ。
この昆虫はなんと、
「食べられる幼虫ハンドブック・うまい昆虫ベスト10」の9位にランクインしているようです!
栗を食べているので栗味がして、「甘くてクリーミー」なのだそう。
ちょっと衝撃ですね。
ですが、本物の芋虫姿を見てしまうと、食欲も失せてしまいそうです。
クリミガ
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もう一つの虫はクリミガといいます。
卵は葉っぱや実の基部に1つずつ産み付けられて、孵化してから栗の中に入ります。
そして栗の実を食べて成長し、その後すぐにイガに入っていきます。
赤黒く細長い幼虫で、かなり大きくなって出てくるので、
栗の皮に大きな穴が開きます。
なので、パッと見て虫食いであることが分かります。
そういうものは売る前にはじかれるので、スーパーに並ぶことはありません。
また、自分で食べる前に確認するときでも簡単に見つけられます。
栗の中の虫を取り除く方法は?
いくら栗の中の栗が食べられるとはいえ、山で拾った栗や無農薬の栗だと、
どうしても虫の心配がありますよね。
出来れば回避したいものです。
そこで、栗を手に入れたらすぐに下処理をすることで、虫を取り除くことが出来ます。
また、たくさんの栗が手に入っても、一度には食べられないですよね。
栗は収穫から時間が経つと、実の水分が蒸発して味が落ちてしまいます。
ここでは、虫を処理しておいしく保存できる方法をご紹介します!
栗についている虫の処理方法
- 栗についている汚れを水で洗い流す
- 鍋や大き目の容器などに栗を入れて、水を入れる
- 半日ほど放置する
- ざるに挙げて水を切る
- 新聞紙などの上で重ならないように並べて陰干しし、乾かす
もし中に虫がいたら、水に入れている状態で息絶えてしまいます。
なので、気付かずに虫が入ったままの栗を食べてしまった!なんてことはなくなります。
また、水に入れたときに浮いてきた栗は虫に食われているので処分しましょう。
低温処理
先に紹介した方法でも少し不安が残る方のために、
絶対に虫を駆逐できる処理方法をご紹介します!
卵があっても孵化させず、虫が残っていたとしても生きたままにしておかない、
とっておきの処理方法です!
- 栗1kgに対して、水2Lを準備する
- 水を鍋に入れて火にかけて、水温を80℃にする
- そこに栗を入れ、80℃の状態をキープする
- 1分経ったら、ざるに挙げて水を切る(大きな栗なら2分)
- 新聞紙の上などに栗を重ならないように並べ陰干しし、表面を乾かす
- ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存する(結露で湿らないようにビニール袋の口は全開にしておく)
冷蔵庫に入れたあとも栗が乾燥した状態を保つために、時々かき混ぜてくださいね。
結露があれば拭いて、カビが出ないように注意しましょう。
なお、冷蔵庫の栗はまだ生栗と同じなので、加熱してから食べてください。
食べるのが楽しみになりますね♪
ゆでる前・ゆでた後
●茹でる前
茹でる前、皮をむくときに虫を見つけることがあると思います。
そのようなときは栗の実は硬い状態なので、皮を割って取り出しましょう。
●茹でた後
この時点でもし虫を見つけてしまっても、爪楊枝などで取り出せば食べることが出来ます。
ですが、虫がいて中身が黒くなっていたりする場合は、やめておいた方がいい時もあります。
食べられるもの、食べられないものについては、次の項目で説明します。
虫に食われた栗は食べられる?
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では、虫に食われた栗は食べられるのでしょうか。
虫が食った栗の方が美味しいとは言いますが、
食べられる箇所
まず、中身が茶色の場合は食べられると思って大丈夫です。
虫の周りが茶色いものは例外ですが、基本的に茶色いものは食べられます。
食べられない箇所
栗の中身が黒い場合は傷んでいる証拠なので、食べない方が良いです。
もしくは、栗を皮ごと触ってぐにゃっとなるものは完全に腐っていますので、
やめておいた方がいいでしょう。
この黒い部分が出てくる原因は、栗拾いに行くか市販の物を購入して、
日数が経ってしまった場合が考えられます。
これは、拾ってから日数が経たないうちに食べるか、
前述した保存方法で早めに保存するといいでしょう。
ただ、栗は水分に弱いので、
水につけたり茹でたりした後は、すぐに水分を飛ばすようにしましょう。
虫食い栗の見分け方は?
見分ける方法は意外と簡単なので、まずこの方法で虫食いのない栗だけに選別しましょう。
水に浮くもの
先ほどご紹介した虫の処理方法の時にも説明した通り、
バケツなどにたっぷり水を入れて、そのまま半日放置し、
浮いてきた栗は虫食いの可能性があるので取り除きましょう。
穴が開いているもの
穴が開いている栗は、実の中に虫がいるか、虫が食べた後なので、
拾わないか、食べないようにしましょう。
見ただけですぐにわかるので確実に取り除けますよね。
皮が黒ずんでいるもの
皮が黒ずんでいるものは、中身ごと腐っている可能性があるので、
やっぱりやめておいた方がいいでしょう。
白い粉が出てくるもの
重ならないように栗を並べて一日ほど置き、白い粉が出てきたものは取り除きましょう。
なぜなら、白い粉が出てくるのは虫が幼虫になって活動しているものだからです。
おすすめの栗の商品を紹介
では、おススメの栗をご紹介します!
ここでご紹介する栗は、モンブランや栗きんとんなどに使用しても十分なほど、
旨味がある栗たちです。
利平栗
利平栗は日本を代表する栗の品種です。
群馬県で生み出された品種ですが、今は埼玉や熊本で多く生産されているようです。
果肉は食感が良く、甘味が強くてとてもおいしい栗です。
「栗の王様」とも呼ばれています。
香りもしっかりしていて、茹でるだけでもおいしいですよ!
他にも、渋皮煮も絶品です。
出回るのは9月中旬から10月いっぱいまでです。
ふるさと納税にも指定されているので、おいしく納税しちゃいましょう♪
レギュラーメニューの他に期間限定で販売している「利平栗のモンブラン」は大人気。甘さ控えめの生クリームとサクサクのメレンゲが、利平栗の甘いクリームを引き立てています。#自由が丘駅 #東横線 #大井町線 #東横線グルメ旅 #モンサンクレール pic.twitter.com/q5xoQcwicl
— 東急電鉄公式@のるるんと一緒 (@Tokyu_lines) 2018年10月18日
ぽろたん
名前が可愛らしいぽろたん。
出回っている数が少ないので、とても貴重ですよ♪
元々は茨木で品種改良されたものです。
果実は和栗の中でも大きめなこと、渋皮がつるっと剥けることが特徴です。
特に渋皮が剥きやすいのは中国栗の特徴ですが、中国栗がかけ合わせれているため、
加熱するとつるっと皮が剥けます。
なので食べやすいですね。
果肉は黄色く、甘味がありますが、粉質が強いため煮崩れしやすいという特徴もあります。
また、収穫してすぐは糖度が3~4度ほどしかなくほぼ甘味はありませんが、
氷温で1~2ヶ月貯蔵することで糖度が2倍以上になり、とても甘くなります。
収穫の時期は9月頃ですが、おいしく食べられる時期は10月下旬頃です。
『ぽろたん』と言う栗を買いました
渋皮がつるっと綺麗に剥けるという画期的な特徴を持った品種です
焼栗にしてみました pic.twitter.com/4I6iHwFuYm
— 大福甘太郎★♀ (@bHI1ijjIsFdWKSl) 2018年9月10日
まとめ
いかがだったでしょうか?
今年は虫や虫食い栗に気を付けながら、栗拾いに行くのもいいですね。
ここでご紹介した方法を参考にして、たくさんの栗をおいしく頂いちゃいましょう!