文化祭の展示として、他のクラスと差をつけたいときにお勧めの展示が「プラネタリウム」です。
一見すると手作りが難しそうで、機材はお金がかかるという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
プラネタリウムは簡単に言えば投影機に描かれた星を光によってドームに映し出すという構造をしています。
これらは複雑そうですが、実は学生であっても自作することが十分可能なのです。
現在では自作用のプラネタリウムキットなども販売されており、より手軽に自作することが出来ます。
ここでは、それらもご紹介しつつ文化祭等で使うためのプラネタリウムの作り方を解説します。
文化祭の展示で悩んでいる方やプラネタリウムをやりたいと考えている方はご参考にしてください。
目次
文化祭のプラネタリウムの大まかな手順と予算・材料
プラネタリウムの作り方としては、以下の2種類のパターンがあります。
- 身近にあるものを利用してプラネタリウムを作る。
- 市販のプラネタリウムキットを用いて作る。
1の方法では、空き瓶やアルミを組み合わせることによってほぼ費用をかけずにプラネタリウムを作ることが出来ます。
しかし、やはりそういった材料で作るとなると安っぽさが出てしまうことになり、文化祭で使うとなると少し不向きかもしれません。
そこで、今回は2の方法での作り方をご紹介します。
プラネタリウムキットは市販の完成されたプラネタリウムとは違い安く手に入り、自分たちで好きなようにカスタマイズすることも出来るものもありますので、文化祭で使うとなるとこちらの方が良いでしょう。
大まかな手順
今回は、作り方の手順をこちらのプラネタリウムキットを用いてご説明します。
こちらは低価格で購入できるプラネタリウムキットです。
先ほどご紹介した投影機の部分を自作するためのものになっています。
作り方は非常にシンプルで
- 投影機の土台を組み立てる
- 電池を入れる電球部分を組み立て、電池を組み込む
- 映し出す星を組み立て、設置する
というだけのもので、30分もあれば自作することが可能でしょう。
しかし、これだけではプラネタリウムとして使うには少し不安です。
というのも、こういった小さなプラネタリウムでは教室の天井にそのまま映し出すだけの光を出すことが出来ず、ぼんやりとした明かりが点々としているだけという状況になってしまうためです。
その為、その光を綺麗に映し出せる空間が必要になります。
それがドームです。
教室でドームを作るのは投影機とは違い少し手間がかかりますが、Youtubeにて作り方が分かる動画がありますのでそちらを基にご紹介します。
- ドームの枠組みを作る(動画内ではワイヤーのようなものを用いていますが、段ボールでも代用可能)。
- 上からシートを被せる(段ボールで組んだ場合は黒いシートのみでOK)。
- 黒いビニルテープなどで補強。
- 出入口を作る。
工程を書き出すとこのくらいシンプルになりますが、動画にもある通り所要時間は数時間になります。
大人数で作るとなるともう少し短縮することはできるはずですので、いくつか同じドームを作って違うコンセプトのプラネタリウムをするというのも良いでしょう。
予算
上の例での予算を計算してみましょう。
この大きさのドームならば3つは教室内に置けるでしょう。
ワイヤーを段ボールで代用するとなるとスーパーで貰ったりクラスで持ち寄ることも出来ますので、この部分は実質無料と言えそうです。
ブラックシートはこのくらいの大きさのものであれば5~6枚ほどあれば一つのドームには使えそうです。
これらと先にご紹介した投影機、補強用のビニルテープなどを合わせても5,000円ほどで1つのプラネタリウムを完成させることができそうです。
材料
こちらでもう一度、材料について確認していきます。
- 投影機キット(プラネタリウムキット)
- ワイヤーもしくは段ボール
- ビニルテープ
- 黒いシート
文化祭でも十分に集められそうなもののみでプラネタリウムは作れそうですね。
予算もあまりかかりませんので、その分宣伝用の看板や内装に力を入れても良さそうです。
投影機を購入・レンタルする場合
投影機は先ほどキットを用いた作り方をご紹介しましたが、予算に余裕のある方やより本格的なプラネタリウムにしたいという方は購入・レンタルする方法ももちろんあります。
購入する方は家で楽しめるようなプラネタリウムを買うと文化祭後ももちろん使えます。
レンタルはそれよりもさらに本格的なものか安価なものになりますが、借りる為に色々と手間がかかりますのでどちらも一長一短あると言えます。
購入する場合
こちらのプラネタリウムは、北天の星空を星座名と共に見ることが出来ます。
回転式ですので、ドーム内のどこにいても見えづらくなるといったことはないです。
星座の名前や由来を説明するガイド役を中に置いても楽しんでもらえるでしょう。
こちらは1台で3つのフィルムを使ってそれぞれ違った空を映し出すことが出来ます。
回転しているときにランダムで流れ星が現れる「流れ星機能」も搭載しており、本当に夜空を見に行っているかのような気分を味わえます。
レンタルする場合
プラネタリウムのレンタルは
ドームや投影機等を含めた全てをレンタルする場合
投影機のみ、ドームのみをレンタルする場合
で費用や効果が大きく分かれます。
全てをレンタルする場合は普段プラネタリウムの上映を行っている施設などが貸し出しているパターンが多いですが、商業用のものですのでレンタル費用は1日あたり10万円程度かかるところも少なくないです。
投影機のみの場合だと、家で使用できるようなものでしたら2日間で5000円ほどで借りることができますので購入するよりいくらか費用を抑えることができるでしょう。
ドームを購入・レンタルする場合
先ほど作り方をご紹介したドームであっても、レンタルは可能です。
その場合は
- 教室の大きさに適したサイズを選ぶ
- 収容できる人数を調べて赤字が出ない程度にする
- 投影機が映写可能なくらいの大きさにする
という部分に注意が必要です。
ドームは大きいものだと縦8mほどの大きさのものもあります。
迫力を出そうとしてそういったものをレンタルしても投影機が対応していないと損をしてしまいますのでレンタル前のリサーチは必須です。
また、ドームを作ることのできない場合は壁面投影が可能なドーム式プラネタリウムを購入するという方法もあります。
教室全体を暗くするだけで投影することが出来ますので、手軽にプラネタリウムの上映を行うことが出来ます。
購入する場合
https://item.rakuten.co.jp/1bankanwebshop/zz4961607470992/
こちらはLEDライトを採用し、投影範囲を大きく広げたプラネタリウムです。
机の上に置くことで教室での上映にも十分に対応可能となっています。
一つの教室の中で全員で同じ星空を見たいという場合にはこちらがおすすめです。
レンタルする場合
ドームのレンタルは大きさによって費用が異なりますが、エアドームをレンタルする方法が一番良いでしょう。
エアドームとは、テントのように折りたたまれているドームを風を使って膨らませることで使うことのできる状態にする形のドームのことです。
通常のドームをレンタルするよりも送料を抑えることが出来、搬入や搬出に余計な手間がかからないという利点があります。
一日辺りのレンタル費用は、送風機込みで2万から5万円ほどになります。
予算と相談して、一番丁度よい大きさのものを選びましょう。
投影機・ドームをレンタルできるサイト
ラネタリウムの投影機・ドームをレンタルできるサイトをいくつかご紹介します。
こちらはレンタル専門のショップサイト、「ダーリング」
家庭用のプラネタリウムの投影機がレンタルできます。
値段は2日間で2800円+送料2000円で合計4800円とかなり格安ですね。
こちらはプラネタリウムの出張上映を行っている「ウィルシステムデザイン」
基本はスタッフが会場に来て、上映するスタイルですが、投影機・ドームの機材のみをレンタルすることも可能です。
ただしレンタル時でもスタッフが、出張で設置や運用レクチャなどを行うので、料金は高め。
準備までの時間がない場合はおすすめです。
こちらは最先端のプラネタリウムを作っている「MEGASUTAR」。
投影機のみのレンタルになりますが、最先端のプラネタリウムを行いたい場合はおすすめです。
まとめ
プラネタリウムの自作方法からドーム、投影機の購入やレンタルについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ドームのような大きいものをクラスで手作りするのはとても盛り上がりますし、楽しいものです。
しかし、全てを手作りしていると時間が足りなくなってしまうこともありますので、プラネタリウムといってもどれを購入し、どれを自分たちで作るのかを考える必要があります。
文化祭まで余裕をもって準備を完成させて、ぜひ皆で綺麗な星空を堪能してみてください。
プラネタリウム以外のクラス展示はこちらの記事で紹介しています。
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。