文化祭のポスターの簡単な書き方・アイデア!中学校高校のデザイン例も紹介

文化祭と言えば、みんなで一つのものを作り上げていくのが楽しいですよね。

でも、自分達で全部を作り上げていく以上、悩んだりうまくいかなかったりすることもあります。

例えば、文化祭のポスター作りも、悩みの種になることが多いのではないでしょうか。

どんな絵を描こうか。

どんな内容を入れればいいのか。

そもそも、何を使って描けばいいのか。

などなど。

いいものを作りたいと思うからこそ、なかなか進まなくなってしまったりしますよね。

今回は、そんな「文化祭のポスター作り」について、皆さんのお手伝いができる情報をご紹介します。

目次

文化祭のポスターを作る上での基本手順

引用元:https://pixabay.com

まずは、文化祭のポスターを作る基本の手順をご紹介しましょう。

「何からやればいいのか、分からない!」という方は、この基本手順に沿って進めてみてください。

テーマ・目的を決める

まずは、「テーマ」や「目的」を決めましょう。

文化祭のポスターといえば、以下の2つのタイプが考えられると思います。

文化祭全体のポスター

クラスの出し物のポスター

 

あなたが作るポスターがどちらのタイプなのかで、テーマや目的が変わってきますよね。

例えば、文化祭全体のポスターであれば、「文化祭のテーマ」がそのまま使えます。

また、目的は「多くの人に分かりやすく告知したい」とか「楽しい印象を持ってもらいたい」などが考えられます。

クラスの出し物のポスターであれば、クラスの出し物が「テーマ」に当たります。

目的は「たくさんの人を呼びこみたい」とか「興味を引きたい」「インパクトを与えて目立ちたい」などが考えられます。

あなたが作るポスターの「テーマ」、そしてどういう「目的」を持ったポスターにするのか、を決めましょう。

 

必要な要素を書き出す

「テーマ」「目的」が決まったら、続いて行うのは「必要な要素の書き出し」になります。

必要な要素とは、「ポスターの中に描かなければならない情報」のことです。

例えば、以下のような内容が考えられます。

文化祭全体のポスターの場合

学校の名前(○○高校文化祭)、もしくは文化祭の名前(○○祭)

開催日程

文化祭のテーマ

文化祭のサブタイトル

文化祭のシンボルマーク

前夜祭、開催式などメインイベントの告知

 

クラスの出し物のポスターの場合

クラス名

出し物の名前

開催場所

(→「北館3F」「体育館ロータリー」など。分かりにくい場所の場合は簡単な地図もあるとよい)

商品名

(→売店の場合。場合によっては値段も書いてもよい)

開催日程

(→全日程開催であれば必要ないが、文化祭の日程が複数あり、出し物をする日が一部の日程のみの場合は書いておくとよい)

 

上を参考に、自分の作るポスターに書かなければならない情報を洗い出しましょう。

 

PCで作るか手書きで作るか決める

必要な要素が確定したら、続いて「作成方法」を決めましょう。

作成方法は、「手書きでつくるか」「パソコンでつくるか」です。

一昔前であれば、ポスターは手書きで描くことが当たり前でしたが、最近では「パソコンで作る」事も多いです。

特に大学の文化祭では、パソコンで作成したポスターは当たり前のように見られます。

「パソコンで作る!」と聞くと、「難しそう」と感じる人もいるかもしれません。

確かに、『Photoshop』などの画像編集ソフトを使う場合、専門のツールや知識が必要です。

しかしそれ以外にも、パソコンで簡単にポスターを作る方法はあります。

特に最近の学生は、日常的にスマホで撮った写真をデコレーションしたり、加工していますよね。

それと似た感覚で、ポスターも作れたりします!

以下に手書きで作る場合と、パソコンで作る場合の特徴をまとめます。

手書きで作る場合

必要な道具:絵の具など

フリーハンドに内容を自由に描ける

絵の具の暖かな風味が表現できる

文字情報をレタリングや書き込むのが大変

 

パソコンで作る場合

必要な道具と環境:パソコンとネットにつながる環境

文字情報を簡単、きれいに載せられる

写真や画像をメインに使用できる

フリーハンドな絵を描くのは、専用のソフトがないと難しい

 

もちろん、技術力のある人は「手書きで書いた画像を取り込み、パソコンで加工」といった事も行えるでしょう。

しかし、そこまでの技術がなくても、パソコン作成のハードルは意外と低いのです。

パソコン操作に抵抗がなければ、選択肢に入れてみるとよいかもしれません。

パソコンで簡単にポスター作成ができるサイトやアプリは、下で紹介していますよ。

ポスター作成サイト・アプリを今すぐ知りたい方はこちら

一方、手書きで書く場合、役に立つ商品をご紹介します。

呉竹 筆ペン 水性 ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ 36色

 

毛筆タイプのカラーペンで、線の太さやタッチが自由自在に描けます。

ペンを寝かせて広く塗る事もできますし、ペンを立てて細い線もかけます。

水筆ペンでぼかしたりもできますよ。

毛筆の独特なタッチで、オリジナリティある表現を描いてはいかがでしょうか。

 

レイアウト・デザインを決める

作成方法が決まったら、いよいよポスターの内容に入っていきます。

「レイアウト」と「デザイン」を決めていきましょう。

「レイアウト」とは、「配置を決めること」です。

先にポスターに必要な要素を洗い出しましたよね。

洗い出した「書かなければならない情報」を、紙面のどこにどういう順番で配置するかを決めるのが「レイアウトを決める」ことです。

「デザイン」はポスターの内容になります。

どんなイラストをどんな風に書くか、レイアウトを決めた要素をどのような書体で書くか、これらを決めていきます。

レイアウトとデザインについては、下にポイントをまとめましたので、そちらも読んでみてください。

文化祭のポスターを目立たせるレイアウトのポイント

レイアウトを決める主な要素は、メインタイトルとその他の情報の配置、メインイラストの配置です

基本的にはどこに配置してもよいのですが、共通するポイントは「メインタイトルをしっかりと目立たせる」という事です。

そこで、メインタイトルの位置から考えるレイアウト例をご紹介しましょう。

どれも、実際によく使われるものとなっています。

中央上部にタイトルを配置する形

いわゆる普通のポスターでよく使われているレイアウトで、中央上部にタイトルを配置します。

タイトル以外の内容の文字数が多くても、書きやすい形になります。

メインイラストとその他の必要情報を、左右に並べる形もよく見られます。

左上にメインタイトルを、対称にイラストを置く形

メインタイトルを、左上に配置します。

これも通常のポスターによく使われる配置で、「人間は左上に最初に目が行く」という習性を利用する形です。

メインイラストを、タイトルに対照させて右下に配置すると、空間にゆとりがでて奥行きが出ます。

中央にメインイラストを力強く配置するのも良いでしょう。

縦書きタイトルを使う形

メインタイトルを縦書きにする形です。

日本語の特徴でもある縦書きを使うと、それだけで特徴のあるポスターになりますね。

基本は、左右のどちらかにメインタイトルを寄せて配置することが多いです。

その他の必要情報は、縦書きでも横書きでもいいですよ。

また、中央にタイトルを配置すると、より個性的になります。

ただしこの場合は、メインイラストがタイトルを取り巻いたり、全体を埋めるようなものでないといけないので、そちらの難易度が若干高くなります。

その他のレイアウト

その他にも、それぞれのポスターにふさわしいレイアウトはあります。

例えば、あえてタイトルを一番下におく形です。

こうすることで、メインのイラストの存在感が増します。

この場合、タイトルは下にあっても目立つよう、しっかりデザインしましょう。

また、その他の必要情報が多い場合、一カ所にまとめると字ばかりになってしまうので、分散させた方がよいこともあります。

 

文化祭のポスターのデザイン・イラストを決めるポイント

引用元:https://pixabay.com

文化祭のポスターのデザインやイラストは、どのようにして決めればいいのでしょうか。

そのポイントをまとめました。

どれも、みなさんのポスターをより生き生きとさせるためのアイデアですよ。

メインタイトルのデザインは、大きく太くわかりやすく!

タイトルはとにかくわかりやすさが一番です。

特にクラスの出し物のポスターの場合、たくさんの他のクラスのポスターに並んで張り出される可能性が高いです。

すると、離れたところから見ても目立ち、内容がわかりやすくないといけません。

よって、メインタイトルは「大きく太くわかりやすく」しましょう。

具体的には、

メインタイトルの大きさは、紙面の4分の1程度か、それ以上。

メインタイトルのフォントは、ゴシック体か、それに似たもの。

 

これらを守るとよいでしょう。

フォントに関しては、文化祭全体のポスターであればテーマにあわせて選べばよいですが、それでも目立たせることは意識してデザインしてください。

校風やテーマの雰囲気を出す!

どの学校にも校風があります。

校風はそれぞれの学校独自のオリジナリティとなるので、どんどんデザインに取り入れましょう。

校風からのデザイン例

歴史上の文豪が卒業生 → 古い図書館をイメージする色合い

工業系の学校 → 工具などイメージさせる金属質なデザイン

山が近く、動物が良く出る → 動物をイメージさせるデザイン(モチーフにしてもよい)

 

もしも校風に特徴がなければ、学校の名物や有名人、地域の特徴でも構いません。

これらは、イラストのモチーフにもできるケースが多いですよ。

文化祭テーマや出し物から連想して決める方法

イラストの主となる内容やモチーフは、文化祭のテーマや、クラスの出し物から連想して決める方法が、簡単に面白いものが思いつけます。

連想ゲームのイメージで、出発点から何個かつないでみましょう。

また、同じ出発点から複数の道筋で連想し、それらを組み合わせるのも面白いですよ。

テーマや出し物から連想する例

テーマ:心をつないで

心 → ハート

心 → 心臓

つなぐ → 紐でつなぐ → 紐で結ばれている

イラスト:いろんな事をしているそれぞれの生徒の胸(心臓)から紐がでていて、他の人の紐と結ばれており、それが全体でハートの形になっている。

 

クラスの出し物:たこ焼き屋

たこ焼き → タコ

たこ焼き → 丸い → 野球ボール

イラスト:野球部の格好をしたタコが、つまようじを使い、たこ焼きを千本ノックしている

 

文化祭のPCでのポスター作りに使えるサイト・アプリ紹介

引用元:https://www.pakutaso.com

文化祭のポスターをパソコンで作りたい!という時に、簡単に使えるサイト・アプリをご紹介します。

Canva

 

Canva(キャンバ)は、オーストラリア生まれのグラフィックデザインツールで、誰でも簡単にポスターが作れます。

全世界で1000万人が使用してる実績があり、専門知識がなくても使えるようにできているんですね。

そしてなんといっても「基本は無料で使える」という部分が、学生にとってありがたいです。

パソコンではWebサイト上で操作ができるので、インストールなどはいりません。

またアプリ版(iPhone版/android版)もあるので、スマホでも使えちゃうんです。

スマホで手軽にポスターが作れるなんて、本当にすごすぎですよね。

 

Adobe Spark Post

 

こちらは、デザイン製作アプリ(iPhone版)です。

PhotoshopやIllustratorという、画像編集で有名なソフトを手掛けるAdobeの製品で、テンプレートから簡単にポスターが作れてしまいます。

こちらも利用は無料なので、気軽に試せますね。

一つ難点は、現在(2018年6月)はまだiPhone版しかアプリが出ていないということです。

ただ、android版もベータ版がリリースされていますので、android版が正式に登場するのも、遠くないのではないでしょうか。

 

パワポン

 

こちらは、パワーポイント用のチラシテンプレートをダウンロードできるサイトです。

ここからたくさんの無料テンプレートがダウンロードできるので、それらを基にポスターが作れちゃいます。

ただし、こちらを利用するには、『Microsoft PowerPoint』の動作するパソコンが必要です。

推奨環境はPowerPoint2010なので、古いパソコンだと動作しないかもしれないのが難点ですね。

とはいえ、環境さえ整っていればパワーポイントでポスターが作れますので、人によってはやりやすいでしょう。

文化祭のポスターのデザイン例 手書き編

ここからは、実際にみなさんが描かれたポスターの例をご紹介させていただきます。

文化祭全体のポスター例

どちらも色彩がとても美しいですね。

 

個性的な絵が、強い印象を残しますね。

 

縦書きと横書きのタイトルの配置が、とても綺麗です。

 

メインイラストのクジャクが、ものすごいインパクトで目立ちます!

 

横書きの真ん中にタイトルを配置し、左右の大きなスペースを上手に使ったレイアウトとデザインですね。

 

巨大なメインタイトルと、それに負けないイラストが、とても目立ちます。

 

農芸高校のカラーが出ていて、個性的ですね。

出し物のポスターの例

爽やかな印象が伝わる創作劇のポスターです。

吹奏楽部とは思えない、美術部のようなクオリティー!すごいです!

 

不思議な組み合わせ、言葉のチョイスも面白くて、思わず見ちゃうポスターですね。

 

歯が描かれていて、歯科衛生士専門学校の特徴が出ていますね。

よく見ると、頭がたこ焼きになってるんですね。斬新です。

 

漫画研究愛好会だけあって、絵も字のフォントも上手ですね。

 

メニュー名をかわいらしくデザイン。分かりやすくておしゃれですね。

かなりレベルが高い絵もありますね。

文化祭のポスターのデザイン例 PC編

文化祭全体のポスター例

賑やかそうなテーマが伝わってくるデザインですね。

 

メインイラストの柄はよく見ると一つ一つ違う模様が描かれていて、美しいですね。

 

情報の文字がとても大きく、見やすいですね。徒歩1分とは書かないセンスが面白いです。

 

幾何学模様を使うのは、パソコン製作が得意とする部分ですよね。

 

高校名が見事に表されたポスターですね。すごい迫力です。

 

海洋大学の雰囲気がよく出ていますね。

 

色使いや文字のデザインが、とてもお洒落ですよね。

 

出し物のポスターの例

シンプルだからこそ、強烈で印象に残りますよね。どんな内容の展示なのか気になります。

 

文字の血しぶきのようなデザインや、場所のぼかし方など、細部までこだわっていますね。

 

バンド名のデザインは可愛く、「LIVE」の文字はかっこいいですね。

https://twitter.com/hiromi_2468/status/905686929169047552

 

これはパソコンの編集もすごいですが、単純に特殊メイクもすごいですね。

 

この雰囲気は、パソコンで画像を使用した時ならではですよね。

 

漫才のようなやり取りを文字で書いてあるアイデアがいいですね。

 

展示内容とはあんまり関係がない、という注意書きが面白いです。

まとめ

今回は、文化祭のポスター・イラストの作り方をご紹介しました。

今はスマホでたくさんのポスター例を検索できますから、調べてみるとインスピレーションをもらえたりしますよ。

ぜひ、想い出に残るポスターを作ってくださいね。

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