冬といえば、「こたつ」ですよね。
こたつの布団に入って、暖まりながらテレビを見てみかんを食べる……、とても幸せな時間です。
でも、もしかすると、そんな「日本の冬の光景」は昔のものになってしまうかもしれません。
みなさんは、「布団レスこたつ」というものをご存知ですか?
その名前の通り、「布団がいらないこたつ」なんです。
一体、どんな形をした「こたつ」なんでしょうか。
本当に布団はいらないのか、暖かさや電気代はどれくらいかかるのか?
本記事ではそれらの疑問に答えるべく、「布団レスこたつ」について、ご紹介したいと思います。
目次
こたつのいらない布団「布団レスこたつ」とは?
従来の「こたつ」は40cm前後の高さの机で、天板の裏に電気式の熱源が設置されています。
これに布団をかぶせる事で暖まった空気を中に閉じ込め、ぽかぽかの空間を作る事ができます。
一方、最近人気の「布団レスこたつ」は、本当に布団がありません。
また、「ダイニングテーブル」ほどの高さのものが多いのも特徴です。
↓ こんな形ですね。
これらのハイタイプのコタツは、商品名として、
●ダイニングこたつ
●こたつテーブル
●ダイニングこたつテーブル
なんて名前で呼ばれていますが、「布団レスで使える」タイプが多いのです。
でも、これらの布団レスこたつは、仕組みを見てみると普通のこたつと同じに見えます。
やっぱり天板の裏に熱源となるヒーターが設置されているので、「これじゃあ布団がないとヒーターがむき出しになって、暖かくならないよ!」と心配になるかもしれません。
でも、このヒーターにこそ「布団レス」の秘密があるのです。
布団がいらない理由
布団レスのこたつには、赤外線の輻射熱で温めてくれるヒーターが搭載されています。
なんだか難しいですが、つまりはヒーターが放つ光にあたる事で、暖かさを感じる事ができるのです。
布団で覆って密閉しなくても、光にあたるだけで暖かいから、布団がいらないのですね。
背の高いテーブル形式でも、テーブルの下に足を入れればヒーターの光があたるため、ちゃんと足先まで暖かくなるのです。
布団レスこたつのメリットは?
布団レスのこたつの仕組みは分かりましたが、新しい商品にはメリットとデメリットがつきもの。
布団レスこたつは大きさによってはそれなりの値段がしますから、買ってしまってから「イメージと違った…」と後悔するとつらいです。
しっかりと良い部分と悪い部分を、事前に把握しておきましょう。
という訳で、まずは「布団レスこたつのメリット」をご紹介します。
布団がいらない = 手間がかからない!
まずは「布団がいらないこと」、そのものがメリットです。
こたつから布団がなくなることで、布団にかかっていた手間が全部なくなります。
具体的に何が良くなるのかまとめてみました。
●こたつ布団の洗濯の手間がなくなる。
●こたつ布団がないことで、普段の部屋の掃除が楽になる。
●季節の変わり目で、こたつ布団を出し入れする必要がなくなる。
●夏の間、こたつ布団をしまう収納スペースが必要なくなる。
こうして並べると、いかにこたつ布団に手間がかかっているのか、分かりますね。
こたつ布団は汚しやすく洗いにくいのですし、部屋の掃除も布団を上げなければならなかったりと大変です。
また、シーズン以外では収納にしまっておかなければなりません。
これらの手間が、布団がなくなることにより一緒になくなってしまう。
これこそが、布団レスこたつ最大のメリットです。
布団がいらない = 衛生的でほこりが発生しない!
続いても、「布団がいらないこと」によるメリットです。
それは、衛生的であること。
具体的には、「ダニ」と「ほこり」です。
こたつ布団は、暖かく湿度が高いため、ダニがほぼ確実に発生してしまいます。
食べこぼしなどをこぼした場合、それが餌となってしまいます。
また、布団である以上、ほこりの発生源にもなります。
これらの心配が、布団がなくなることにより軽減される点がメリットとなります。。
特にハウスダストに敏感な方や、アレルギーのある方にとっては、重要なポイントですね。
テーブルタイプの場合、立ち座りが楽!
これは足の長いテーブルタイプ限定になりますが、従来の床に座るこたつと比べて、立ったり座ったりが楽というメリットがあります。
布団レスこたつは、意外と老世代にも人気があるのですが、その秘密はここにあります。
年を取ってくると、床へ座ったり立ったりするのがつらくなりますよね。
そんな方に、床に座る必要のないテーブルこたつは人気があるのです。
すっきりとした見た目と一年を通して使えること!
布団レスこたつは、見た目がダイニングテーブルとほぼ変わりません。
すっきりとした見た目から、家具として部屋の中で違和感なく配置できます。
また機能としても一年中ダイニングテーブルとして使えるので、こたつのいらない時期でも活躍してくれるのです。
布団レスこたつのデメリットは?
ここからは、布団レスこたつのデメリットを見てまいりましょう。
通常のこたつより寒い
布団レスこたつの最大のデメリットは、「思ったよりも寒い」という点です。
このデメリットは、商品名に「こたつ」と入れてしまっていることが原因の一つでしょう。
「こたつ」と書いてあると、「こたつと同じくらい暖かいんだろうな」と考えてしまいます。
しかし、布団レスこたつは、普通のこたつより寒いです!
普通のこたつは、布団がある分、中の空気全体が暖かくなりますし、布団をかぶっている下半身や腰回りまで保温されます。
一方で、布団レスこたつは、ヒーターが発する光で温めるものなので、机の下の空気全体が温まるわけではありません。
だから、こたつと比べてしまうと、暖まる部分の大きさや暖かさの感じ方が大きく違うのです。
これを「こたつより寒い」と言ってしまうとその通りなのですが、そもそもこたつと比べるのが良くないとも言えます。
布団レスこたつは、暖房やストーブなど部屋全体を暖める器具と併用することを想定したものです。
足元をピンポイントで急速に暖めることはできますが、体全体を暖める目的のものではありません。
だから、寒い部屋の中で布団レスこたつのみを使用して暖ろうとすることに無理があります。
よって、その気になれば体全体で入れる通常のこたつとは、別物と考えましょう。
布団レスこたつは、あくまで足元を温めるための補助的な暖房器具です。
電気代が普通のコタツより若干高い
こたつと言えば、電気代が非常に安く、お得な暖房器具としても有名です。
では、布団レスこたつの場合はどうでしょうか。
使用されているヒーターにもよりますが、一般的には通常のこたつよりも若干電気代が高くなります。
しかし、それは電気代が安いこたつと比べたときであって、例えば電気ストーブと比べた場合、布団レスこたつの方がかかる電気代は少ないです。
よって、このデメリットは、場合によってはメリットと感じる人もいるかもしれません。
布団レスこたつを、こたつより電気代のかかる暖房器具ととるか。
それとも、電気ストーブよりも電気代のかからない暖房器具ととるか。
家庭での使い方も含めて、使用する人それぞれの判断となりそうですね。
布団レスこたつの評判は?
布団レスこたつの皆さんの評判を、調査してみました。
ふっかふかですからね~(*´-`)
母が布団レスのこたつを買ってきてしまったばかりに我が家では寒い思いをしてます((+_+))— NRレタ零式 (@gaiasu0413) December 17, 2017
流行りの布団レスこたつを設置したところやっぱ妙に寒いから余ったこたつ布団を上から掛けてみたところ犬が巣穴にして出てこない pic.twitter.com/fSOwpdZTJn
— ぼんちゃん (@bongy_chan) January 7, 2017
ついに我が家にもこたつが!といっても布団レスこたつなのでそのままで使うものですが、ブランケットを布団代わりにかけてみました。早速お餅が焼かれとる…#猫 #cats pic.twitter.com/mYb3QbwOWU
— コノマルスー (@konomaru22) December 4, 2016
布団レスこたつに対する皆さんの評判を調査してみると、やはりデメリットしてあげた「思ったより寒い」という意見が多いですね。
そして、寒かった時の対策として、「ブランケットや布団などをかける」という方も多いようです。
これでは、布団レスを買った意味がないんじゃ……とも思ってしまいますが、布団レスこたつの商品の中には、布団をかけても使えるタイプもあるようですね。
「布団レスは使ってみたいけど、思ったより使い勝手が悪かった時が心配」という方は、布団レスでも布団ありでも使える2WAYな商品を選ぶと良いかもしれませんね。
おすすめの布団レスこたつを紹介
ここまで読んで、布団レスこたつが気になってきた方へ、おすすめの布団レスこたつをご紹介します。
・リビングにおける布団レスこたつ
こちらの布団レスこたつは、ダイニングテーブルとして使えるハイタイプです。
その特徴は、何と言ってもそのスタイリッシュなデザインです。
まるでデザイナーズ家具のような見た目は、ただのダイニングテーブルとしても満足できるるものですが、これに布団レスのヒーター機能までついているという有能さです。
ヒーター部分は、業界一の製造販売実績を誇る日本メーカー製で安心ですね。
まるでホテルのテーブルのようなオシャレな柄の布団レスコタツは、ダイニングのインテリアの主役になってくれそうです。
布団レスこたつはヒーターのみ別売りで買える?
布団レスこたつの仕組みは、通常のこたつと同じで、テーブルの天板の裏にヒーターがついています。
すると、もしもヒーター部分のみを購入できれば、自分で持っているテーブルの裏に設定して、布団レスコタツを自作できるのではないでしょうか。
そこで、布団レスこたつのヒーターのみを別売りで買えるのか、調べてみました。
結論から言うと、好きなテーブルに取りつけて使える布団レスこたつのヒーターは、見つけられませんでした。
ただ、下のように、特定の専用テーブルに後付けで設置できるヒーター部分のみは売られていました。
上の商品は、特定テーブルにしかつけられませんが、後付けの仕組みは既にあるということです。
もしかしたら、将来的にはどんなテーブルにも後付けできる布団レスこたつのヒーターが、商品化されるかもしれませんね。
まとめ
今回は、最近話題の布団レスこたつをご紹介しました。
個人的にはこたつというよりも、ヒーター機能付きテーブルといった印象を受けましたが、「布団レスこたつ」というネーミングの方が、インパクトがありますよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。