体型に対するコンプレックスは、様々なものがありますが、「鳩胸(はとむね)」もその一つとされる事があります。
鳩胸はその字の通り、上半身の胸に現れる体型的な特徴です。
男性の場合、これが気になると上半身の服を脱げなくなってしまい、例えば水着にもなりたくなくなってしまいます。
そんな鳩胸を気にしながら生活するのは、なかなか辛いですよね。
でも、男性の鳩胸は悪いことばかりではありません。
メリットもありますし、鳩胸を活かすことだって、できる事があります!
本記事では、鳩胸についてメリットやデメリット、鳩胸に似合うファッションなどを徹底解説していきます。
鳩胸でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください!
目次
鳩胸とはどういうもの?
「鳩胸」とは、胸板の部分が前方に膨らんでいる状態のことです。
その姿が、胸が前に張り出している「鳩」と似ているので、「鳩胸」と呼ばれるんですね。
といっても、例えばわざと肩甲骨を引いて胸を張るなど、自分で胸が出るような姿勢をしている場合は、本当の鳩胸ではありません。
鳩胸は、自分がなろうと思ってなるものではなく、生まれつきなどの理由でなってしまうものなのです。
鳩胸は骨の異常発達が理由
鳩胸は、胸の内部の骨格の形が原因となって引き起こされます。
胸の真ん中には縦に伸びる「胸骨」という骨があるのですが、この部分が発達しすぎて前方に飛び出した形をしているんですね。
この骨の形状の異常によるものが、「鳩胸」と呼ばれるものです。
なぜそうなってしまうのかと言うと、生まれつきの遺伝が理由の場合が多いですが、他の病気が原因でなることもあります。
骨は成長につれて変化するものなので、子供の頃は鳩胸だったけど大人になるにつれ軽減された、という事もあるようですね。
健康上への影響はほぼない
大事なことは、重度の変形でない限り、鳩胸であることで健康上への影響はない、ということです。
胸の形が正常でないと内部の内臓への影響を心配すると思いますが、鳩胸の場合、前に出ているだけなので内部への影響もないんです。
しかし、だからといって、「それならいいや」とはなりませんよね。
鳩胸が気になりだすのは、体が成長してくる思春期の頃というのもあり、たいていは「人からかっこ悪く見られていないか」という部分こそが、気になっていると思います。
というわけで、鳩胸は「見た目」こそが、最大の問題なのだと言えます。
鳩胸のメリットとデメリット
鳩胸の人は、他の人と見た目の体型が少し違うので、小さい頃にからかわれたという経験がある人も多いです。
その経験から、「鳩胸なんて最悪…」と思いがちですが、鳩胸にはメリットだってあるんですよ。
鳩胸と上手に付き合っていくためにも、鳩胸のメリットとデメリットを知っておきましょう。
メリット
鳩胸のメリットといえば、やはり「ガタイがよく見える」という事になるでしょう。
その理由は、胸板が前に出ている形なので(服を着ていると)胸筋があるように見えるからです。
また、上半身の特に上部分が大きく見えますから、それに比べてお腹周りは細めに見えがちです。
結果、「逆三角形の体型」とも勘違いされやすいんですね。
ちなみに、女性が好きな男性の体型を尋ねると、「適度に筋肉がついた体型」という回答が多いそうです。
さらに言うなら、女性が嫌いな男性の体型は、大抵「ガリガリすぎる体型」という答えが入ってきます。
つまりは、ガリガリ体型よりある程度筋肉がついている体型の方が、女性受けがいいんですね。
そして、がっちりした体型を目指すのなら、「ガタイがよく見える」鳩胸は悪い事ではありません。
むしろ、ガリガリもやし体型よりは、ゴールに近いと言えるかもしれませんね。
デメリット
鳩胸のデメリットとしては、「大きく見えてしまう、太って見えてしまう」というものがあります。
これはメリットの「ガタイがよく見える」と表裏一体でもある部分ですね。
胸部分のボリュームが大きく見えるので、特に鍛えていなくても「がっしりしているね」と言われたり、標準的な体型でも「太ってるね」と言われた経験があるかもしれません。
もしも、ほっそりとスマートな体型に憧れがあるなら、そうは見てもらえないので辛いところですよね。
また、服のサイズが合わない事が多いのも、鳩胸のデメリットといえます。
どうしても胸周りが標準より大きくなるので、身長や丈で服を選ぶと、胸が窮屈になってしまいます。
特に、体にぴっちりした服を着こなすのが難しい場合が多いです。
かといって、胸周りをベースに服を選ぶとサイズが大きくなりがちで、今度は丈が合わなくなるんですよね。
特に身長が低めの人は、胸周りと丈のバランスに苦労することが多いかもしれません。
鳩胸の治し方や活かし方
悩んでいる人にとっては、かなり厄介な鳩胸ですが、治すことはできるのでしょうか。
治すことは可能ではありますが、現実問題として簡単ではありません。
というのも、鳩胸はつまるところ、胸の骨の形状異常です。
これを根本的に治すなると、矯正をしたり外科手術を行う以外にありません。
しかし、日常的な生活や健康上の問題がない鳩胸に対して、矯正や手術をしてでも治したいという人は、かなり限定されるのではないでしょうか。
また、矯正に関しては子どものうちしかできない、という難点もあります。
よって、鳩胸に悩む多くの人にとっては、鳩胸は治すというより「活かす」方法を考えるべきでしょう。
バランスよく筋肉をつければ目立たない
鳩胸のメリットでも紹介したように、鳩胸は体つきがよく見られがちです。
それを活かすには、体を本当に鍛えてしまうことが、最も有効です。
筋肉がついて立派な体型になれば、胸が前に出ていても違和感がなくなり、全体として魅力的な体と感じてもらえるようになりますよ。
ただし、注意点として鳩胸を意識するあまり、胸ばかりを鍛えるのは止めましょう。
大胸筋のみが発達してしまい、鳩胸がさらに強調されてしまいます。
胸に限らず、一部分だけを鍛えた体は不自然な見た目になりがちですからね。
胸以外の部分もバランスよく鍛えて筋肉をつけることで、鳩胸を活かした見栄えのよい体にすることができるでしょう。
鳩胸に似合うおすすめのファッション
さて、ここからは、鳩胸の男性に似合うおすすめファッションの紹介です。
鳩胸と言えば、似合う服装がなかなか見つからなくて悩むことが多いですよね。
ここでは、鳩胸だからこそ似合う服装や、鳩胸を目立たせないアイテムを紹介しますので、自分らしいファッションを楽しんじゃいましょう!
Vネックなどのトップス
鳩胸を魅力的に見せてくれるのが、鎖骨が見えるVネックなどのトップスです。
夏などの薄着の季節には、鳩胸を隠そうとするよりも、むしろ鳩胸を活かしたファッションがおすすめです。
そのためには丸首のトップスよりも、Vネックなど、鎖骨が見えるような胸元の開いたものがグッドです。
できれば、体にフィットするサイズを選べるとよいですね。
例えば、上で紹介しているデニム生地のTシャツは、程よく胸元が空いていて、鳩胸の男性的な魅力をしっかり出すことができます。
インディゴ染めの独特な色合いも特徴で、Tシャツとして見てもオシャレですよね。
ダウンジャケット
鳩胸を目立たせないようにする服装は、ゆったりとしている事がベストです。
中でもダウンジャケットは、しっかりと胸元を覆ってくれますし、窮屈感がありません。
また、見た目がもっこりとして、鳩胸の体型をカバーしてくれますから安心ですよ。
上で紹介しているダウンジャケットは、どのタイプもゆったりとした着心地が特徴です。
ダウンジャケットの丸みがしっかりしているので、鳩胸を気にせず着る事ができますよ。
モッズコート
胸の部分をしっかりと隠してくれるモッズコートもおすすめです。
鳩胸以外にも、肩幅が広かったりぽっちゃりしていても、ゆったりとしたシルエットで全体をまとめてくれる便利なアイテムです。
丈の長さも様々なので、自分のコーディネートにあわせたり、服のサイズによって変えるのもいいですね。
ただし、タイトなタイプのモッズコートだと、鳩胸の人の場合、前をしめたら窮屈になることもありますので、よく確認した方がよいでしょう。
上で紹介しているモッズコートの場合、ルーズシルエットのゆったりとした着心地で、鳩胸をばっちりカバーしてくれます。
取り外し可能なボアライナーがついていて、ロングシーズンで使える機能的な一着となっていますよ。
ピーコート
鳩胸を隠しつつ、スタイリッシュに決まるのがピーコートです。
体にフィットしたものを選べれば、魅力的なシルエットを作り上げる事ができますよ。
注意点としてはモッズコートと同じく、タイトすぎるものは胸がきつくなってしまいます。
胸が苦しくないサイズのものを選ぶようにしましょう。
例えば、上でご紹介しているピーコートは、ウールメルトンのロング丈のコートです。
しっかりとした襟元のシルエットがスタイリッシュで、鳩胸でもかっこよく着る事ができますよ。
避けた方が良いファッション
鳩胸の人が避けた方がよいファッションもあります。
それは、鳩胸を活かす訳でもなく、ただ強調してしまう服装ですね。
例えば、丸首のTシャツは、胸元が広く出ているのが強調されて、太って見られることもしばしばです。
他にも、一色で柄のないタートルネックや、ぴったりしたカーディガンも、ただ鳩胸を強調させるだけになりがちです。
どうしてもこれらのアイテムを使う場合は、縦方向の模様が入ったものや、複数色のものを選ぶことで視線をまぎらわせることができるでしょう。
まとめ
今回は、鳩胸のメリットやデメリット、似合うファッションなどをご紹介しました。
男性の鳩胸はコンプレックスになりがちですが、うまく活かせば武器にもなる可能性をもっていますので、ぜひがんばってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。