ペットボトル飲料は、飲みきれなかった場合でもキャップをして保存しておけるので、便利ですよね。
でも、飲みかけのペットボトル飲料の保存は、危険な面もあります。
というのも、中身が腐ってしまったり、ペットボトル自体にカビが生えることもあり得るのです。
本記事では、ペットボトルのカビについて、まとめてみたいと思います。
●ペットボトルにカビが生えてしまった時の対処
●カビや腐った内容物を飲んでしまった時の対処
●ペットボトルのカビの取り方や捨て方
などを、ご紹介していきますね。
目次
ペットボトルにカビが生えたり腐ることはある?
まず、ペットボトルにカビが生えたり、内容物が腐ったりすることはあるのでしょうか。
これは、当然ながらあります!
とは言っても、賞味期限内のものを開栓し、時間をかけずにそのまま飲み切った場合、カビや腐るような心配は全くありません。
これらの危険が出てくるのは、以下のような使用をしている場合になります。
●ペットボトルを開栓してから、中身が残ったまま、常温で放置(保存)している。
●口を直接つけて飲んでいるペットボトルを、常温で放置(保存)している。
●空のペットボトルに、別の飲み物を入れて、水筒代わりに何度も使用している。
ペットボトルは、キャップをしめて飲むのを中断できるのが魅力です。
しかし、だからといって一度飲み始めたものを、数時間〜数日間も常温で置いておいてはいけません。
その場合、内部にカビが発生したり、中身が腐ったりします。
栓を開ける前のペットボトルが常温で何日も置いておけるのは、内容物を殺菌してあるからです。
一度、栓を開けた場合、少しずつ雑菌が内部に入りますので、常温での保存はできません。
また、口をつけて飲んだ場合、より注意が必要です。
人間の口内は雑菌がたくさんいますので、直接口をつけて飲むことにより、ペットボトル内に雑菌が入り込みやすくなります。
この飲料を常温で置いてくと、あっという間に雑菌が繁殖し、やがてカビや腐る原因となってしまうのです。
また、中身を入れ替えて、同じペットボトルを何度も水筒代わりに使うのも、危険な場合があります。
前の古くなった飲料が残っていたり、内部が乾く前に詰め替えを繰り返すことで、カビが発生しやすくなるからです。
カビを生やさないためにできること
一度で飲み切らない場合、可能な限り、冷蔵庫で保管しましょう。
栓を開けてしまった後は、常温で保存することはできません。
目安として、2時間ほどで飲み切る場合以外は、冷蔵庫での保管をした方が良いです。
また、初めから飲み切らない事がわかっている場合、ペットボトルに口をつけて飲まず、コップなどに入れて飲むことをおすすめします。
口をつけてしまうと、その後の中身の傷み具合が早くなってしまいますからね。
そして、中身を入れ替えての再利用は、内部にカビなどが生えてきていないか、常に注意しましょう。
できれば、中身を入れ替えての使い回しは「〜回まで」と上限を決めて、ずっと同じものを使い続ける事がないようにした方が良いでしょう。
ペットボトルのカビや腐ったものを飲んだ時の対処法は?
本記事を書いている私は、実は腐ったペットボトル飲料を、飲んでしまった経験があります。
乳酸菌飲料が好きな私は、定期的にペットボトルの乳酸菌飲料を買っていました。
ある日、部屋の隅に中身が3分の1ほど残ったペットボトルが転がっていました。
私は、「今日買ってきたやつだな。冷蔵庫に入れておいて明日飲もう」と思いこみ、よく見ないまま、それを冷蔵庫に入れました。
ですが! この時、冷蔵庫に入れたペットボトルは、この日に買ってきたものではなく、1週間ほど前に買ってきて飲み残したまま、部屋で放置していたやつだったのです!
毎回、同じ商品を買ってきていたので、見分けがつかなかったんですね(涙)
そして次の日、冷蔵庫から取り出した「夏の1週間、常温のまま放置していた飲みかけの乳酸菌飲料」という、とんでもない物をグビッと飲んでしまったのです。
一口目が喉を通っていく瞬間に、そのドロっとした感触と、強烈な臭さに、次の瞬間には床に思いきり吐き出しました。(流しとか洗面台に行く余裕もなく、体が反射的に吐き出した感じです)
でも、吐き出せたのは口の中に残っていた分だけで、一口目のほとんどは、すでに喉を通ってお腹に入ってしまっていたのでした……。
カビを飲んでしまった場合はすぐに病院に行く
私が腐った乳酸菌飲料を飲んでしまった時もそうですが、こういったものを飲んでしまった時の対処法を調べても、自分でできる特別に有効なものは無いようです。
カビや腐ったものを摂取した場合、「食中毒」の症状が出る事が考えられますが、飲んだ直後というのは、まだその症状は出ていません。
嘔吐や下痢、腹痛など、食中毒の症状が出てからであれば、それに対応する処置ができますが、飲んだ直後の状態で自分でできる対処法は無いんですね。
何より、腐ったものやカビたものを摂取してしまったとしても、必ず何かしらの症状が出るとは限りません。
病院に行って見てもらうのが一番良い対処法でしょう。
ペットボトルのカビの取り方は?再利用できる?
ペットボトルにカビが生えてしまった場合、再利用は考えず、捨てた方が良いでしょう。
もともと、一般的なペットボトルは、使い捨てを前提として作られています。
内部を洗いやすくもなっていませんし、一度カビが生えてしまうと、完全に除去して再利用することは難しくなります。
例えば、「カビキラー」や「カビハイター」のような強力な洗剤を使えば、カビの退治はできます。
しかし、これらの洗剤を使った容器に、飲料物を入れて「再利用」はできないですよね。
今度は、洗剤がちゃんと除去されているかが、心配になってしまいます。
よって、基本的にはカビが生えてしまったペットボトルは、再利用はできないと考えましょう。
それでも、「どうしてもカビを取りたい」という方には、以下の方法をご紹介します。
<用意するもの>
液体漂白剤、ペットボトル内部が洗えるブラシ
①液体漂白剤と水を混ぜ、ペットボトルを漬け洗いする
②漬け洗い後、漂白剤とブラシを使い、付着物などをしっかりとる
③よくすすいだ後、しっかりと乾かす(漂白剤の残留が気になる場合、洗剤で洗い直す)
上記の方法でも、目に見える汚れが残る様であれば、カビを取ることは諦め、新しい容器を使った方が良いかと思います。
カビが生えてしまったペットボトルの捨て方は?
ペットボトルは、リサイクル可能な製品として資源ゴミに出したり、回収スポットに出したりしている方が多いと思います。
しかし、カビが生えてしまったペットボトルの場合、従来通り、資源ごみとして出しても良いのでしょうか。
結論から言うと、程度により異なりますが、汚れやカビがひどいものは「可燃ゴミ」として捨てます。
もともと、ペットボトルの資源ゴミの出し方について、「汚れのひどいものはリサイクルできない」というルールがあります。
だからこそ、普通のペットボトルを捨てる時も、軽く洗って乾かしてから資源ゴミに出す必要があります。
もしも、ひどいカビが生えてしまっていた場合、「汚れがひどいもの」と認識して、資源ゴミではなく可燃ゴミとして捨てるようにしましょう。
まとめ
今回は、ペットボトルのカビや、腐ったものを飲んでしまった時の対象法についてご紹介しました。
ちなみに、私が腐った乳酸菌飲料を飲んでしまった時は、30分後くらいから強烈な腹痛に襲われ、数時間苦しみました。
皆さんには、私の様な災難が起きない様に祈るばかりです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。