長年、愛用しているコートが色褪せてしまった経験は、ありますか?
また、変色してしまったり取れないシミがついてしまったりと、コートの色に関する問題は色々あります。
そんな時、解決策として「コートの染め直し」という方法があります。
本記事では、コートの染め直しについて、料金相場やオススメの店舗、自分でやるやり方はあるのか、などをご紹介したいと思います。
目次
コートの染め直しの料金相場は?
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コートのお手入れや修復として、クリーニングやサイズ直しを行うことはあっても、「染め直し」をしたことがある人は少ないと思います。
ここでは、染め直しとはどういうものか、料金相場はどれくらいか、を見ていきましょう。
染め直しとは
「染め直し」とは、読んで字の通り、完成後の衣服の色を後から染め直すことです。
ジーンズやTシャツなどでもよく行われる洋服のリメイク・リフォーム術の一つで、専門店で行われるケースが多いです。
「染め直し」というと、「服の色を自由に変えられるのか!」という印象を持ってしまいますが、自由ではありません。
むしろ、染め直しには色々な制約があり、そもそもが「できない」というケースも少なくありません。
例えば、一般的に染め直しを行えるのは、「天然繊維」のみです。
「化学繊維」の布は染まりにくく、特殊な技術が必要となってきます。
例えば、天然繊維と化学繊維の混合布の場合、その割合によって染め直しができるのか、仕上がりの状態がどの程度まで綺麗になるのか、などが変わってきます。
また、色に関しても制限があります。
基本的に、元の色よりも濃い色にしか染め直しは行えません。
したがって、黒や濃紺などが定番の色となってきます。
そして、元の服の色に重ねて染めるので、仕上がりの色が想像と少し変わる可能性もあります。
このように、染め直しは素材や仕上がりの色に様々な制限のあるものとなっています。
コートの染め直しの料金相場
染め直しの料金体系は、お店により異なりますが、大きく以下の二通りがあります。
●服の種類や枚数ごとに料金が決まっているケース
●服の重さで料金が決まっているケース
基本の料金体系が上記のどちらかとなり、さらに以下の条件で料金が変動します。
●コートの素材は何か (化学素材が混合されている場合、素材の種類と割合はどうか)
●染め直す色は何か
コートの素材によっては、染め直しが行えないケースもあります。
染め直す色に関しては、一般的に黒染めが安く、他の色への染め替えが高めとなります。
場合によっては、脱色が必要なケースもあり、その場合は脱色料金が加算されることもあります。
上記のように、料金体系から実際の金額が決まるまでの条件が多数ありますが、全体としての相場は、
5000円〜10000円以上
という感じでした。
コートの構造や素材、裾の長さなどにより変動する部分が大きいので、ホームページ上で公開している料金と、実際に実物を渡して出した見積もりが変わるケースもあるようです。
染め直しを依頼する場合、まずは実物を店に出して、どの程度の染めが可能か、そして料金はいくらかを見積もりしてもらいましょう。
コートの染め直しのおすすめの店舗
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コートの染め直しは、「染め直しの専門店」に依頼するのが確実です。
洋服の直しは、一般的に「服のリフォーム・リメイク店」にお願いするケースが多いですよね。
しかし染め直しに関しては、一般的な服のリフォーム・リメイク店では、取り扱っていないケースが多いです。
実際、全国チェーンの有名なリフォーム・リメイク店にいくつか確認しましたが、「染め直し」に関しては取り扱っていない場合が、ほとんどでした。
また、染め直し自体は取り扱っていても、「コートの染め直し」となると難易度が高く、現物を確認しなければ判断できないようです。
よって、やはりコートの染め直しは「染めの専門店」に依頼する方が良いでしょう。
ここでは、オススメの染め直し専門店をご紹介します。
アンドカラーズ
こちらは、ネットや電話で依頼できる服の染め直し専門店です。
依頼後にで現物を発送すると、先方で染め直しを行い、終わったら指定の場所に送り返してくれます。
お店に行かなくても良いので、出しに行ったり取りに行く手間がありません。
もしも、素材などで染め直しに問題がある場合、実際に行う前に確認の連絡をくれるので安心です。
そめ宗(山宗実業)
あらゆる衣料の染め替えを行う専門店です。
依頼の流れは、メールで申し込みをするか、依頼シートを同封の上、現物を発送する方法です。
染めが終われば、指定の場所に郵送し返してくれます。
こちらでは染め直し後の商品に、アイロンがけを無償で行ってくれます。
届いてからすぐに着れるのは、嬉しいですよね。
自分で染め直すやり方は?
コートの染め直しは、自分で行うこともできます。
家庭でも使える衣類の染め直し染料が売られていますので、それらを使うことで自分での染め直しをすることができます。
しかし、本記事では、自分で行うことはあまりオススメしません。
理由は、コートの染め直しは、ジーンズやTシャツの染め直しよりもハードルが高く、失敗する可能性が高いからです。
具体的には、以下のような失敗例が考えられます。
コートは大きく分厚いので、色にムラが出やすい
縮みが発生することがある
裏地がある場合、表地が染まっても裏地が染まらなかったり、まだらになったりする
想像していた色と違う色になってしまう
→同じ染料を使っても、染める時間や染料・お湯の量などで仕上がりの色が変わります
ボタンやベルト・金具など、付属品に思わぬ影響が出る
いかがでしょうか。
これほどの失敗例が出る可能性がありますし、そもそも素材や構造によっては、染め直しができないケースもあります。
そういったコートを無理に染めると、ムラや縮みで2度と使えなくなるかもしれません。
それらの判断も含めて、自分だけで全てを成功させることは、なかなか難しいと思います。
特に大切なコートの場合は、染め直しの専門店にお任せすることを強くオススメします。
まとめ
今回は、コートの染め直しについてご紹介しました。
染め直しができるとしても、かなりの金額がかかるので、新しい一着を買うことも選択肢となりそうですね。
持っておきたいおすすめのコートを下記記事にて紹介しています。
コートは何着必要?男女別にそれぞれ持っておくべきコートを紹介
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。