学生生活の中で最も盛り上がるイベントの一つといえば、合唱コンクール(合唱祭)でしょう。
クラスの団結も高まりますし、力を出し切った本番の後は感動がこみ上げてきます。
終わってから振り返ると、学生生活で一番記憶に残る思い出になっている事も多いです。
さて合唱コンクールの楽しみは、歌うことだけではありませんよね。
課題曲を決めたり練習時間を確保したりなど、自分たちで工夫して作品を作り上げて行く部分も合唱祭の魅力と言えます。
まず最初に、合唱コンクールの「スローガン」を決める事も多いでしょう。
コンクール全体のスローガンであったり、クラスのスローガンであったりしますが、これが決まる事で皆の気持ちが一つの方向に向いたりもします。
今日は、そんな合唱コンクール、合唱祭でのスローガンの決め方をご紹介します。
目次
合唱コンクールのスローガンの決め方やポイント
まずは「スローガン」を決めていくポイントをつかんでおきましょう。
スローガンとは「全体の目的や意識を、短く覚えやすいフレーズにまとめたもの」の事です。
ここで大切なのは、
全員が共有できる目標や、意識であること。
覚えやすく長すぎないこと。
スローガンを作る上で、これらを意識すると良いものができます。
では、実際にスローガンに使えるフレーズ例をみて行きましょう。
四字熟語の例
スローガンの定番といえば、「四字熟語」です。
その中でスローガンにしやすい物を紹介させていただきます。
四字熟語は豊富なので、4つのタイプに分けてみました。
皆の心を一つに!集中力系!
勝敗よりも皆の心を一つにして歌いたいんだ!という時にオススメです。
どれも「集中力」や「やり遂げる事」を重視した四字熟語ですよ。
一心不乱(いっしんふらん)
定番のフレーズ。
一つの事に集中し、他の事には乱されないという意味です。
精神一到(せいしんいっとう)
こちらも定番。
精神を集中して、事を成し遂げようとすることです。
全身全霊(ぜんしんぜんれい)
体力も精神力も全てを捧げて行うこと。
自分達の全部の力を出し切る!という強いメッセージです。
青雲之志(せいうんのこころざし)
大きな勝利をつかもうとすること。
読み方が四字熟語っぽくなく独特なので、かっこいいですよ。
進め我が道!心構え系!
こちらは、自分達の状態を示すような四字熟語です。
どれも自信に満ち溢れた様子なので、クラスの雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。
威風堂々(いふうどうどう)
威厳があり、堂々としている様子の事です。
連覇を狙う時など、優勝経験がある時に使うと、よりピッタリです。
完全無欠(かんぜんむけつ)
完全であり、何も欠点がない状態。
これをスローガンにして優勝できたら、めちゃくちゃかっこいいです!
勇猛果敢(ゆうもうかかん)
力強く、勇敢であること。
強い敵に対して恐れずに戦っていく時には、これが良いでしょう。
大胆不敵(だいたんふてき)
度胸があって、どんな敵も恐れないことです。
上の勇猛果敢との違いは、「誰が敵であっても関係ない」というイメージが含まれます。
誰が相手でも負けない!戦闘タイプ系!
ここからは、勝負に全てをかける「戦闘タイプ」系です。
勝ち負けにこだわる時、「負けないぞ」というメッセージを込めたい時に使えますよ。
獅子奮迅(ししふんじん)
獅子(ライオン)が猛進して戦うような激しい勢いを表します。
「獅子」という言葉の強さがかっこいいですね。
疾風怒涛(しっぷうどとう)
激しい暴風と荒れ狂う波ののことです。
激しく戦い、勝ち進んでいく様子を表すことができます。
不撓不屈(ふとうふくつ)
どんな困難にもひるまず、決して屈しないこと。
「屈する」は「負ける」と似た意味なので、「戦闘タイプ系」として紹介します。
全戦全勝(ぜんせんぜんしょう)
意味は説明するまでもないですね。
これをスローガンにするには勇気がいりますが、実現したときのかっこよさはNo. 1でしょう。
型にとらわれない!自由発想系!
最後に、勝負や心構えとは少し違う、自由な発想の四字熟語を紹介します。
漢字の綺麗さ、ゴロの良さなどから、こういった言葉を選ぶのも個性になります。
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
色々な種類の花が、たくさん咲き乱れること。
意味も美しいですし、漢字の見た目もかっこいいです。
十人十色(じゅうにんといろ)
人によって、それぞれ考えや思いが異なること。
文字の見た目がかわいらしく、また意味も優しいですね。
無我夢中(むがむちゅう)
自分を忘れるほど夢中になること。
「夢」という字が入ると、自由で楽しんでいる印象が出ますよね。
二字熟語の例
続いて、二字熟語でスローガンに使いやすいものをご紹介します。
二字熟語は、四字熟語よりも意味が簡潔な場合が多いので、わかりやすいですよ。
定番フレーズ
スローガンの定番となる二字熟語です。
余計なメッセージ性がない分、使いやすいですね。
飛翔(ひしょう)
飛躍(ひやく)
進歩(しんぽ)
努力(どりょく)
みんなの心が一つになるフレーズ
クラスの仲間のつながりを表す二字熟語です。
団結(だんけつ)
結束(けっそく)
仲間(なかま)
友情(ゆうじょう)
勝負にかけるフレーズ
戦いにかける思いを込める二字熟語です。
闘魂(とうこん)
無双(むそう)
必勝(ひっしょう)
不敵(ふてき)
漢字一字の例
漢字一文字で表すスローガンは、最も簡潔でわかりやすいですね。
ポスターや旗などを作る際も、大きく目立たせることができます。
絆(きずな)
結(ゆい)
縁(えん)
勝(しょう/かつ)
楽(らく/たのしむ)
唱(しょう)
奏(そう/かなでる)
当て字漢字の例
正しい読み方ではなく当て字漢字や、創作の言葉のスローガンも面白いです。
クラスの個性が出せたりオリジナリティが光ると、それだけで合唱コンクールの話題となるはずです。
四字熟語の漢字を、別のものに変えてみる
「か」「しょう」という読み方の漢字は、「歌」「唱」などの漢字に置き換えるとオリジナルの言葉にできますよ。
例えば、このよう例です。
全戦全唱
「全戦全勝」は強い意味を持ちますが、これなら「全部の戦いを全力で歌う」という印象に変わりますよね。
勇猛歌敢
「歌」という漢字が入る事により、個性を出すことができます。
漢字と読み方で全く違う物を使う
あえて、漢字と読み方を関係なく決めてしまいます。
漢字のスローガンを、英語で読ませる形もオシャレですね。
これを行う場合、フリガナをつけるなど、読み方をちゃんと伝えるような工夫が必要です。
心団結(こころをひとつに)
新世界(ニューワールド)
歌祭(うたフェス)
英語の例
英語のフレーズは個性が光るスローガンになります。
意味がしっかりあるものも良いですが、英語はゴロやインパクトだけで選ぶのも、「オリジナリティあるネタ」という意味ではありかもしれません。
ただし、スローガンはクラスの全員が背負うものです。
ネタ色が強いものは、しっかりとクラスのみんなの納得をもらった上で決めてくださいね。
We are the one(私達は一つ)
Victory (勝利)
One for all, all for one (一人は皆のために、皆は一人のために)
Power of songs (歌の力)
Love destiny (運命の愛)
Just do it! (やるしかない)
Twinkle (きらめき)
サブタイトルがある例
どうしても短い単語に想いを込めきれないときは、サブタイトルとして文をつけるのもありでしょう。
短いフレーズの後に、簡潔な文をサブタイトルを書くことで、かなり自由な内容をスローガンにできます。
十人十色 〜みんな違って、みんないい〜
進歩 〜未来の約束〜
絆 〜思いをつないで〜
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スローガンはクラスを一つにするためのものです。
たくさんの候補から、皆さんの気持ちが盛り上がれるものを決めてくださいね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。