蛍の光は美しく幻想的なものです。
その蛍自身が光るということはアニメや漫画などの情報からも知っている人が多いことだと思います。
しかし、蛍の卵も光るということをご存知でしょうか?
蛍の卵はなぜ光るのでしょうか。
今回はそんな蛍の謎や光る原理などを解説していきます。
目次
蛍って卵や幼虫の時から光るって本当?
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— Fashion Press (@fashionpressnet) 2018年7月1日
蛍の発行は成虫の体内にある状態、まだ生まれていない状態でもすでに発光しているといわれています。
そのため、蛍が卵の状態で生まれた時点でも発光しています。
産み落とされた時点ではまだまだ大人の蛍に比べると小さい光ですが、段々日が経つごとにその光は大きくなっていきます。
生まれてから死ぬまでずっと光っているの?
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蛍は生まれてから死ぬまでずっと光っています。
もちろん死んだら光らなくなりますが、死ぬ直前まで光り続けているので、蛍は光るという印象があります。
それぞれ光る度合いであったり、光の強さはもちろん異なりますが、卵のときには小さいなりにめい一杯光ります。
その光は私たちに綺麗という印象を与えてくれますし、幻想的な印象をくれています。
卵・幼虫・成虫の蛍が光る仕組みは?
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では、卵や幼虫、成虫それぞれが光る仕組みは何なのでしょうか。
ここではそれぞれ光っている姿も確認しながら解説していきます。
卵
以下の動画では卵が光っている姿を確認することができます。
強い光は産卵している大人の蛍が光っている姿ですが、一方で小さく弱い光は卵が光っている姿になります。
蛍の卵には成虫と同じ発光器というものが卵の中にあります。
その中には「ルシフェリン」という発光する物質を発行するのを助ける「ルシフェラーゼ」という酵素があります。
その二つの物質を体の中の酵素が反応して光を出しているのです。
しかし、卵の場合はその成分や酵素が弱いため光も弱くなっています。
幼虫
以下の動画ではヘイケイボタルの幼虫が発行している姿を核にすることができます。
幼虫の状態で発行するのはいかにも不思議ですが、蛍の幼虫の場合は卵のときと同じく光る酵素などを体の中に所持しているため光ることができます。
成虫
以下の動画では蛍の成虫が光っている姿を確認することができます。
こう見ると蛍の成虫の方が明らかに光る強さはありますし、はっきりとしていますよね。
そして蛍の成虫の場合はお尻の部分に光るための物質と酵素を所持しています。
そのため、大人の蛍の場合はお尻の部分が光るようになっているのです。
また、蛍の光は光っていますが、熱くはありません。
「ルシフェラーゼ」という酵素は生き物が体内で作り出すもので、たんぱく質とほぼ同成分です。
そのため、電球のようには熱くならないようになっています。
卵・幼虫・成虫の蛍は何故光るの?
ではなぜ、蛍の卵、幼虫、成虫はそれぞれ光るようにしているのでしょうか。
その理由をここでは解説していきます。
卵
蛍は全ての蛍が発光するのではなく、発光する蛍はゲンジボタルとヘイケイボタルなどと決まっています。
その中で卵が光る理由は良く分かっていません。
一説には光ることで外敵を脅かして自分が食べられないようにしているというものがあります。
しかし、これだけの理由であれだけ光るものなのかという疑問があり、蛍の卵が光る理由は謎に包まれています。
幼虫
蛍の幼虫が光る理由も、卵と同じようにしっかりとわかっていません。
卵と同じように外敵から身を守るために光っている説が有力にはなっていますが、そのしっかりとした理由などもありません。
蛍の卵と幼虫が光る理由はこれからもっと解明されていくことが考えられるので、それまでは謎のままですね。
成虫
一番光が強い成虫ですが、光っている理由は一般的に知られているように求愛のためです。
ただ、その求愛のためだけに光っているわけではなく、コミュニケーションのためという説もあります。
また、甘い誘いであるはずの光も罠になりうるときがあります。
多くの蛍は成虫になると口が退化して、水滴をすすることぐらいしか出来ないようになります。
しかし、中には成虫になった後も餌を食べる蛍が存在しており、フォトゥリス類のメスは他の蛍を捕食することでも有名です。
蛍のオスは光や点滅のパターンを見て相手が同じ種類のメスかどうか判断します。
そこでこの性質をうまく使っているのがフォトゥリス類のメスです。
彼女たちは他の蛍の発光パターンを真似してオスをおびき寄せます。
そして近寄ってきたオスたちに襲い掛かり捕食してしまいます。
このように、光の使い方はそれぞれたくさんあり、一概に決まってはいません。
蛍の成虫が光る理由は私たちが思っているよりも多くの使い方があるのかもしれません。
ホタルみたいに光る生き物は他にいる?
光るといえば蛍だけと思いがちですが、他にも光る生き物はいます。
その生き物はクラゲやホタルイカなどです。
オワンクラゲ
オワンクラゲは成長すると20cmほどの大きさになり、お椀をひっくり返したように見えるためこう呼ばれています。
オワンクラゲには、GFP(緑色蛍光)と発光タンパク質であるイクオリンが存在しています。
そして興奮するとイクオリンとカルシウムが反応して一瞬青色に光るようになっています。
その光によりGFPが緑色に発行します。
ホタルイカ
ホタルイカは日本かに生息しており、3月から6月にかけては特に見られます。
ホタルイカの発光は青白くなっており、暗い海の中で外敵に襲われたときに光を発光することで相手を驚かせたり、目をくらませたりしています。
蛍と同じでルシフェリンにルシフェラーゼが作用することで発光しています。
日本の蛍の種類は?
アキマドボタルを見てきました。 アキマドボタルは日本では対馬だけに生息する大陸系の大型陸生ホタルです。
まだ発生の初期で20頭ほどでしたが,海をバックに飛び交う様はここ豆酘崎ならではの光景で神秘的でした。 下草に降りている個体を撮影しました。 発光していなくて残念! #対馬の昆虫 pic.twitter.com/QCFyU5hgjh— yohbo@対馬 (@yohbo) 2017年9月22日
日本にはどれくらいの蛍の種類が存在しているのでしょうか。
ホタルの種類はたくさんありますが、その中でも発光する種類の物たちを見ていきます。
ゲンジホタル
日本の蛍と言えばこの蛍と言われるほどポピュラーなホタルはゲンジホタルです。
特徴としては、体長が大きく、発光は一番強い光となっています。
しかし、とても繊細で綺麗な水が流れていないところでなければ生息することができません。
ヘイケホタル
湿地や水田や用水路といったようにそこまで環境に対して繊細でないホタルがヘイケボタルです。
ヘイケボタルの特徴としては、環境汚染下でもタフに生き延びることができ、生息範囲が広く、活動時期も長いことがあげられます。
ゲンジホタルよりも体長は小さいですが、タフで割とどんな水の所でも生活することができます。
ヒメボタル
ゲンジボタルと同様に日本固有の種で、森林内に生息していることがほとんどです。
山頂や峠といった人間が近づきにくい所を好むので中々目にする機会がありません。
ヒメボタルの特徴としては、生存期間が短く体も小さくなっています。
また、活動期間も真夜中以降が多く、特に目にすることができません。
まとめ
今回は蛍の卵や幼虫も光るということを確認してきました。
ホタルの成虫だけでなく幼虫や卵までも光るということはかなり驚きだと思います。
ホタルが光る理由は今でも深く分かっていないということでも幻想的なシーンを演出していますね。
ホタルは特にきれいな水でしか光らないという種類もあるのでこれからは中々見ることができないかもしれません。
もしホタルを見たときはしっかりと目に焼き付けておいて下さいね。
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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。