こんにちは、管理人です。
女性の方で浴衣を着るとき、下着もしくは肌着を着用していますか?
着用すべきか悩んでいる方で、いざ友人や知り合いに質問してみると、
「そもそも私は浴衣に下着は着ない」
「私はキャミソールで代用している」
など意見が様々で困ってしまった方も多いのではないでしょうか。
ですので、今回は
一般的に女性が浴衣を着用する際に下着や肌着を着る必要性はあるのか
ということについてまとめてみました。
下着・肌着とはそもそも何を指すかということがわかりづらいので、本記事では便宜上
下着はブラやパンツなど
肌着は洋服でいうインナー
という意味合いで書いていきます。
男性の方で浴衣に下着・肌着を着用すべきかどうか悩んでいる方は以下の記事をご参照ください。
→男性は浴衣の着方で下着や肌着は必要?洋服用インナーで代用可?
目次
寸胴体型が浴衣に似合う
洋服の場合、体のメリハリを出し立体的に体を見せることを目的とした下着って多いですよね。
しかし、着物や浴衣の場合、逆に体に凸凹の無い寸胴体型の方が着用時に美しく、見栄えがよいです。
その理由は、着付け時に帯を巻くことになるので、凸凹が無いほうが着崩れしにくいからなんですね。
ですので、浴衣の着付け時は、体の凸凹を強調するのではなく、むしろ
体の凸凹をなくし寸胴体型を目指す
ということを、まずは頭に入れておいてください。
ブラジャーは必要か
さて、まずは下半身の部分のパンツは、通常の洋服と同様、ほぼ全ての女性が浴衣着用時に履いています。
これは、現代では浴衣は外出時に着る事がほとんどである、という事が理由です。
よく「浴衣の中には下着をつけないのが、昔からの常識なのよー」なんてよく言われますが、浴衣が部屋着だった昔と今では、浴衣を着る用途や事情が異なるので、下着事情も変わるのは当たり前なんですね。
よって、下半身の下着は当然つけるべきです。
透けて見えてしまうことを避けるために、下着の色は薄いものを選ぶようにしましょう。
さて、問題は上にする「ブラジャーをするべきかどうか」です。
これに関しては、体型によって異なる部分がありますが、基本は上で紹介した「体の凸凹のない寸胴体型が浴衣着付け時には良い」という考え方になります。
よって、バストが大きくない方はブラをする必要がなく、バストを強調するようなブラジャーは、浴衣着用時にはマイナスとなります。
また、バストが中くらいから大きい方でも、立体感を強調せず抑えて形を整えるブラをするべきなんですね。
まとめると、浴衣着用時にブラジャーが必要な場合は以下の2点となります。
- 胸が大きい人が、バストを抑えて凸凹をなくすための着用
- 浴衣の色が透けやすい場合、透け防止のための着用
浴衣着用時にバストが強調されると帯の上に胸がのってしまい、老けた印象を与えてしまいます。
また浴衣の色が透けやすい場合はブラなしだと不安ですよね。
また普段からブラをつけている人にとってはそもそもブラをしないということ自体に不安を抱えてしまうかもしれません。
どのケースでも着用するタイプのブラは同じで
- 着物・浴衣のために作られた和装用ブラ
- ワイヤーやパッドのないスポーツブラ
をおすすめします。
繰り返しにはなりますが、浴衣着用時にバストが強調されると、帯の上に胸がのってしまい、老けた印象を与えてしまいます。
また、胸が大きくない方でも、浴衣の色が透けやすい場合はブラなしだと不安ですよね。
それに、普段からブラをつけている人にとっては、そもそも「ブラをしない」ということ自体に不安を覚えてしまうかもしれません。
これらの場合は、胸が大きくなくてもブラをするべきでしょう。
胸が大きい方、そうでない方、事情は人それぞれですが、浴衣でブラをする場合、選ぶべき種類は同じで、着物・浴衣のために作られた和装用ブラワイヤーやパッドのないスポーツブラをおすすめします。
これらのブラは、バストを強調するのではなく、押さえて形を整えるブラです。例えば、下の画像のようなものですね。
こうした和装ブラは胸全体を前方に出し、鳩胸にするので、綺麗に浴衣をきることができます。
加えて、浴衣の着崩れも防いでくれるのでので、浴衣にはやはりこうした和装ブラが1番いいですね。
浴衣の中には肌着は必要?
続いては、肌着に関してです。
下着をどうするかの章でも少し紹介しましたが、浴衣は元来、入浴後に着る寝間着として素肌の上から直接来ていました。
「暑い夏を快適に過ごす」ための服装だったわけです。
しかし、現在ではもっぱら夏祭りなどの外出用として浴衣を着る方が大半ですよね。
外出となると、昼間の場合もあるし、長時間浴衣を着続けることもザラです。
また、歩いたりなどの運動もしますので、当然ながら汗をかくことも多くなってしまいますよね。
浴衣を素肌に直接着用した状態で汗をかくと、ベタベタして着心地がよくないですし、浴衣を汚してしまう汗ジミの原因となります。
また、浴衣で外出していると着付けが崩れたり転んだりして、浴衣がはだけてしまう可能性もあります。
外出時なので、中の下着が見えてしまうのは絶対避けたいですよね。
これらは、肌着を中に身につけることで全て解決する事が可能です。
というわけで、浴衣がもっぱら外出用となった現在では
- 汗を吸収し、浴衣の着心地を良くするため
- 汗ジミを防止するため
- パンツなどの下着が見えるのを防ぐ(裾よけ)ため
という理由から、浴衣の中には肌着が必要となってきます。
では、こうした目的を果たしてくれる肌着には、一体どういうものがよいのでしょうか。
下記で詳しく述べていきます。
和装用肌着がおすすめ
おすすめは断然、和装用の肌着です。
主な特徴は以下のとおりです。
上に着用する和装用肌着:
・多くは木綿でできており、吸水性が良い
・袖がついているので脇汗もしっかり吸収してくれる
下に着用する和装用肌着(裾よけ):
・和装用肌着の多くは化学繊維でできており、非常に歩きやすく足捌きしやすい
和装用のためにつくられた肌着ですので、着物・浴衣を快適に着ることが徹底して追求されているんですね。
吸水性などはまさにそれで、浴衣を着たことがある女性なら、帯部分の暑さと蒸れのつらさを誰もが知っていると思います。
和装のために作られた肌着はそういった部分が考えられているので、安心して浴衣を楽しむ事ができますよ。
和装用肌着は、上下セットになっているワンピースタイプと、上下別々になっているツーピースタイプがあります。
ワンピースタイプ
上記で紹介しているワンピースタイプのスリップは夏用なので、汗をしっかり吸収し涼しく快適に着ることができます。
また首を出すえりぐりが大きくできているので、足からの離脱も簡単に行えますよ。
浴衣の肌着はどちらかというとワンピースタイプの肌着が多い印象ですね。
上下別々のツーピースタイプ
上記で紹介しているツーピースタイプの肌着も汗をしっかり吸収し、快適に着ることができます。
ワンピースタイプかツーピースタイプかご自身にあったお好きな方を選んでみてはいかがでしょうか。
着物・浴衣専門の肌着ですので、着用できる機会は和装以外は難しいですが洗えば何度でも着用できますので、1つは持っておいておいても良いのではないでしょうか。
また脚に汗を多くかいてしまうという方は、こうした和装用の肌着に加えて脇汗パッドの着用がおすすめ。
脇汗パッドなら浴衣の下に着ても全く分かりませんね。
浴衣の肌着は洋服用でも代用可能か
和装用肌着を用意する時間がないまたは用意するのが少し面倒な場合は、通常の洋服用の肌着(インナー)でも代用は可能です。
代用可能かどうかは
・白もしくは肌色など浴衣をとおしても透けない色かどうか
・浴衣を外から見た時に肌着が見えないかどうか
を満たす肌着かどうかがチェックポイントとなります。
これは甚平でも言えることなのですが、肌着が浴衣から見えてしまうととたんにダサくなり、「粋」な格好ではありません。
関連リンク:
→男女ともに甚平の着方でインナー・肌着は必要?
具体的にはワンピースやもしくは上はキャミソール、下はペチコートなどが代用可能になるでしょう。
しかし洋服用の肌着は和装用の肌着より生地が厚く、帯を締めるとけっこう暑いです。
また素材が化学繊維の場合、蒸れやすくなってしまいますね。
というわけで洋服用の肌着でも代用は可能ですが、購入できるなら和装用の肌着の方がよいでしょう。
まとめ
今回は女性が浴衣に着用する肌着や下着の必要性について調べてみました。
まとめると、
- 着物・浴衣は凸凹の無い寸胴体型のほうが良い
- 浴衣に着用するブラジャーはバスト強調タイプではなく和装用かスポーツブラのどちらか
- 浴衣は汗取り・裾よけの目的で肌着が必要
- 和装用の肌着がオススメ
- キャミやワンピでも代用可能だが、帯をしめると暑かったり蒸れる可能性有り
ということになりますね。
今回の記事でより快適におしゃれに浴衣を着こなしていただくきっかけになれば嬉しい限りです(^^)
他にも浴衣を着る上で疑問に思うことの多い内容をいくつかまとめましたので、気になる記事があれば併せてご参照ください。
→女性が浴衣に下駄以外のサンダルやミュールはおかしい?ありか変か意見を調査
→浴衣の下駄や草履に白やレースなどの足袋や半襟コーデってあり?
最後まで読んで頂きありがとうございました。