冷蔵庫の電源を切るのは故障する?引っ越し時や長時間使用しない時に切るタイミングは?

白物家電の電源オンオフの取り扱いって何かわずらわしい感じがしませんか?

電源をオフするのに時間をおかなければならなかったり、オンするのに時間をおかなければならなかったり、アースがあったりなどなど。

一人暮らしや引越しをしたことのある人であればそれらのことを一度は聞いたことがあるかとと思います。

しかし、その理由や対処方法をきちんと理解している人は少ないでしょう。

今回はその中でも冷蔵庫の電源オンオフや、運ぶ時に気をつけることなどについてクローズアップしていきたいと思います。

目次

冷蔵庫の電源を切ると故障の原因になる?


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冷蔵庫の電源をオンオフすることで壊れる可能性がある

引越しや旅行などで冷蔵庫の電源をオフすることはありますよね。

その時いくつかのポイントを気をつけないと冷蔵庫が故障する可能性があります。

冷蔵庫は外見的にとても頑丈そうな見た目をしていても、その実態はとても繊細な構造をしています。

運んだり動かしたりすることにとても敏感なものですので、きちんとその理由を把握し、無駄に故障させることがないようにしましょう。

電源のオンオフにより冷蔵庫が壊れる原因

冷蔵庫とは様々な精密機器によって冷却効果を生み出しています。

ポンプの働きをするコンプレッサーや冷媒と呼ばれるガス、庫内の温度を一定にするためのファンなど色々な装置によって稼働しています。

それらは振動や傾きに弱いためよく「冷蔵庫は寝かせて運んではいけない」とよくいわれますし、説明書にも記載されています。

また、搬出入しなくても電源をオフにする時とオンにする時は冷蔵庫にとって大変な負荷がかかります。

普段冷蔵庫は常に起動しているわけではなく、温度が上がってくるとコンプレッサーとファンが稼働して、また温度が下がってくると停止します。

もちろん電源を入れっぱなしにしていれば稼働は停止している時間の方が長いです。

それが庫内の温度を常温から設定温度までするのには時間がかかりその間ずっと稼働することになります。

つまり負荷がかかればかかるほど故障する可能性が高くなるということです。

電源のオンオフ時に気をつけること

冷蔵庫の内部には、液体・気体・油分が様々な場所に正しく配置されています。

冷蔵庫を動かすとそれらが動いてしまうため、動かした際は少し時間を置いてから電源をオンにしなければなりません。

それらが安定しない状態で稼働させてしまうことが一番の故障の原因になってしまうようです。

ではどれくらい時間を空ければいいのか。

冷蔵庫を動かした際に空けるべき時間をメーカーごとにまとめましたのでご参照ください。

ただし、詳細は取扱説明書を確認してそれらに記載されている規定の時間を置くようにしてください。

【各メーカーの時間】

HITACHI(日立) → 7分間以上
TOSHIBA(東芝) → 5分間以上
パナソニック → 設置後すぐでも可能
MITSUBISHI(三菱) → 設置後すぐでも可能
シャープ → 設置後すぐでも可能

運ぶ時に気をつけること

とにかく冷蔵庫は絶対に「横置き厳禁」です。

動かす際は必ず取扱説明書を確認するようにしましょう。

冷蔵庫は色々な部品が組み合わさってできています。

そしてそれらは縦に置かれていることを想定して組まれていますので、横に置いてしまうと部品の位置がズレてしまったり、そこから冷媒が漏れてしまったりするようです。

基本的に引越しの際は業者さんが運んでくれるので問題ありません。

業者さんは経験豊富なためきちんと冷蔵庫の留意点についても理解していますし、そのうえきちんと確認します。

ですが模様替えの際や自分で引越しを行う際は、きちんとこのことについて理解し、運んでいる時に壊してしまうことがないようにしましょう。

冷蔵庫の電源はどういうときに切る?


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引越し

「引越しの時に冷蔵庫のコンセントは早く抜いておかなければいけない」と聞いたことはありませんか?
引越しの際にはもちろん電源を切りますよね。でないと運び出せません。

ただなんとなくオフにするタイミングやオンにするタイミングに気をつけなければならないと思っている人が多いと思います。

なんとなく気をつけるのではなく、壊れてしまう原因などを理解して余計に壊してしまうことがないようにしましょう。

長時間使用しない

旅行や出張などで長期間家を空けるときに冷蔵庫の電源を切っておく人もいると思います。しかし、少しでも使わない時間があるのなら電源をオフしておく方が節電にもなりお得と考えるのは早計です。

冷蔵庫は常にコンプレッサーが起動しモーターが回っているわけではありません。庫内の温度が上がれば起動し、下がれば停止します。

もちろん電源をオフしている時は電気を使わないので節電になるという考え方もありますが、停止させる時間によってはオフした方が常温から規定温度まで下げるために多くの電力を必要とし、余計に電力がかかってしまう可能性があります。

しかし、管理ができない状態で常に電源を入れておくのは火災や災害時のことを考えて心配という考え方はとても良心的だと思います。

売却や廃棄処分する

廃棄処分する時にも最終的には電源をオフにすることになります。

その時にもオフにするタイミングやその後の処理に気をつける必要があります。

しかし、廃棄するときはもう処分するのですから壊れてしまっても構わないかもしれませんね。

ですがリサイクルショップなどに売却する際は気をつけましょう。

売却するために運んできた時に横置きしているだけで不良品と判断されてしまうこともあるようです。

引越しの時に冷蔵庫の電源を切るタイミングや流れは?


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庫内を空にする

引越しに際して搬出入する時、どうしても傾ける必要があったりします。

それに電源をオフする時間が長くなるために中身のものが腐ったり溶けたりしないように空にしておきましょう。

そのためには数日前から必要最小限の買い物を控えたり冷凍食品を消費しておくなどの調整が必要ですね。

早めに電源をオフする

なんとなく「前日には電源を切っておかなければいけない」ということを聞いたことありませんか?

では実際にはどれくらい前に切っておかなければいけないのでしょうか?

電源をオフしてから時間を空ける

実際にどれくらい前に電源をオフしておかなければいけないのか。

これは冷蔵庫のタイプによって違いますが最低でもこれくらいは空けなければいけないという時間があります。

それは「8時間」です。

ではこの8時間とは何の時間なのでしょうか?

それは「庫内の霜を解凍する時間」です。

庫内の霜を解凍し溶けた水を排水しておかなければ、搬出入作業時に水漏れしてしまいます。

それらを処理する時間です。

霜取りを行う

電源をオフにしたことによって冷凍庫内や内部の冷媒が通る配管に付着していた霜が溶け出します。

最近の冷蔵庫はあまり冷凍庫内に霜が付着することは少ないそうですが、昔のタイプや最近のものでも多少は付着している可能性があります。

冷凍庫の扉を開けておくことで解凍が早くなりますが、アイススクレーバーなどを使用することによってさらに時間を短縮することができます。

電源をオフするのが遅れてしまった場合には物理的に剥がし落としてしまうのがいいでしょう。

ただし使用するものによっては冷蔵庫本体を傷つけてしまうので注意しましょう。

水漏れに注意する

冷凍庫内などの霜が溶けてきたら水漏れに注意しましょう。
冷蔵庫の種類によっては色々なタイプがあり水の処理の仕方も変わってくるようです。

冷蔵庫の種類の確認

内部に付着した霜が溶けたあとは、冷蔵庫の種類によって処理の仕方が変わってくるようです。

冷蔵庫の種類によって違いますがタンクに溜まるタイプや蒸発皿にたまるタイプなどあるようです。

どちらも通常電源が入っていれば勝手に排出されるようですが、電源がオフになっている場合は自身で排水させる必要があるようです。

設置したあと時間を置く

設置したあとこのとき時間を置くことを忘れないようにしましょう。

設置するとどうしてもそのまま作業を完結したくなってしまい、コンセントを挿してしまいたくなりますが、冷蔵庫は電源ボタンがあるわけではありません。

コンセントを挿してしまえば勝手に電源がオンになってしまいます。

コンセントを差し込む際には注意しましょう。

長時間使用しないときに冷蔵庫の電源を切るタイミングや流れは?


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庫内を空にする

引越しの際と同様、電源をオフする時間が長くなるために中身のものが腐ったり溶けたりしないように空にしておく必要があります。

こちらも同様に旅行などの数日前から必要最小限の買い物を控えたり、中身を処理しておくなどの調整が必要です。

早めに電源をオフする

電源に関しても早めにオフしておく必要があります。

霜が溶けるのには時間がかかりますので、早めに電源をオフにするようにしましょう。

庫内を乾燥させる必要がある

引越しの際と違う点として、長時間冷蔵庫を開閉できないという点が挙げられます。

その時に気をつけなければならないのが、庫内を乾燥させておく必要があるということです。

電源をオフにしたことにより庫内に溶け出した霜の水分をよく乾燥させておかず庫内を湿度の高い状態で放置しておくとカビが発生します。

長期間使用しない際は常に開けた状態にしておくのがいいでしょう。

水漏れに注意する

長期間空けるだけの場合は、動かすわけではないのでタンクや蒸発皿に溜まった水がこぼれる心配はありません。
ですが庫内に溜まった水はきちんと拭き取って排水するようにしましょう。
タンクや蒸発皿にたまった水を長い間排水されることなく溜めたままにしておくのはよくありませんよね。

時間を置く必要はない

こちらも動かすわけではなく放置しているだけの状態であれば、すぐに電源をオンにして問題ありません。

ただし時間を置く必要はありませんが、食材を入れるタイミングには気をつけましょう。

電源をオンにしたあと気をつけること

ここで気をつけなければならないことは、冷蔵庫は意外と冷えるまでに時間がかかるということです。

電源をオンにしたからといってすぐに食材を入れてしまうと腐らせてしまったりダメにしてしまう可能性があります。

メーカーにもよりますが、電源をオンにしてから1日置くことを推奨しているメーカーもあるほどです。

電源をオンにして食材を入れるタイミングには気をつけましょう。

まとめ

冷蔵庫は外観がガッチリしていてちょっとやそっとのことで壊れてしまうことはないように見えます。

しかし内部はとても繊細な部品で支えられており、少しの衝撃で部品が破損してしまったり、優しく扱ってあげなければ内部で液体や油分が混ざってしまい故障してしまいます。

強そうな物こそ優しく丁寧に扱う必要があります。

・運ぶ前は「水を抜いておく」
・運ぶ時は「横置き禁止」
・運んだあとは「時間を置く」

が運ぶ上でのポイントです。

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それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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