お気に入りのセーター、洗濯したら縮んでしまって大ショック!!
皆さんも、そんな経験ありませんか?
いつまでも縮まずにいてほしいのはもちろんですが、大切なセーターが洗濯で縮んでしまったら、できるなら復活させてまた着ていきたいですよね。
今回は、縮んでしまったセーターを元に戻す方法についてお話したいと思います。
目次
セーターが縮む原因
そもそもなぜ、セーターを洗濯すると縮んでしまうのでしょう。
その原因は、ずばり「素材」にあります。
セーター、ニットの代表的な素材であるウール(羊毛)の表面を拡大すると、人間の髪の毛のキューティクルと似た構造になっています。
髪の毛が濡れるとキューティクルが開くように、ウールも水に濡れるとそのうろこ状の巻きが開いていきます。
この開いた状態に洗濯による力が加わると、繊維が絡まり、さらにそのまま乾くことで縮んで硬くなってしまうのです。
カシミヤはウールよりも繊維が細く長いので、繊維の絡み合いもさらに起きやすくなります。
化学繊維であるポリエステル・ナイロン・アクリルなどは、ウールやカシミヤなどと違い吸水性が低いため、洗濯では縮みにくいのですが、熱に弱いという弱点があり、タンブラー乾燥やアイロンが縮みの原因になってしまいます。
では、一度縮んでしまったセーターを元に戻すには、どうしたら良いのでしょう?
その効果的な方法を、これからご紹介します。
縮んだセーターを戻す方法1:コンディショナーを使う
こちらで紹介されているのは、トリートメントを使った方法です。
手順は以下の通りになります。
- 洗面台に水またはぬるま湯をため、トリートメントをよく混ぜて溶かす。
- セーターを沈ませ、30分ほどつけ置きする。
- 30分したら水を捨てて、優しく絞る。
- その後洗濯機に入れて、1分程度脱水する。
- 日陰で平置きして干す。
この時、ひとつ重要なことがあります。
それは、「アモジメチコン」入りのコンディショナーを使用するということです。
アモジメチコンとは、シリコンの一種で、縮みや絡まりを伸ばす作用があります。
コンディショナーを使った後の髪がスルスルになるのは、この成分のおかげだったんですね。
使用するコンディショナーの成分表示で、アモジメチコン入りかどうか、忘れずに確認してくださいね!
本来の使用目的である髪にも効果たっぷりなアモジメチコン入りコンディショナーはこちら。
・ミシックオイルスーフルドール
・ラックス ダメージディフェンスコンディショナー
この2つはちなみに髪に使うコンディショナーとしてもおすすめです。
縮んだセーターを戻す方法2:柔軟剤を使う
綿や麻のような素材の場合は、柔軟剤を使用するという方法もあります。
柔軟剤に含まれるシリコンに、トリートメントのアモジメチコンと同じ効果が期待できます。
やり方は、トリートメントの場合とほぼ同じです。
水またはぬるま湯に柔軟剤を溶かし、セーターを入れて、手で優しく伸ばすようにしていきましょう。
脱水した後は、平置きで日干しして乾かします。
こちらの柔軟剤は、数種類の香りからお好きなものを選ぶことができます。
縮んだセーターを戻す方法2:アイロンを使う
縮んだセーターを戻すには、スチーム機能つきのアイロンを使う方法もあります。
蒸気をたっぷりあてることで、縮みを伸ばしていく方法です。
この際、セーターに直接アイロンを押しつけず、すこし離してスチームを当てていくよう注意してください。
やさしく、上下左右にセーターを伸ばすようにスチームを当てていき、状態が戻るまで何度か繰り返しましょう。
セーターにアイロンをかける方法は、こちらの動画で丁寧に紹介されています。
ハンガーにかけたままスチームアイロンができる商品はこちら。
着用による袖口の伸びなどを戻すときにも効果的なスチームアイロンですが、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は、熱に弱いので、アイロンではなく、水洗いの方法が適しているでしょう。
縮んだセーターを戻す方法4:段ボールを使う
上記で紹介したコンディショナーを使った方法、柔軟剤を使った方法とも、脱水の後は平置きで日干しして乾かします。
より効果的に仕上げ、しっかり縮みを伸ばすことを目指すならば、干す時に段ボールを使う方法がおすすめです。
やり方は以下の通りです。
・段ボールで、胴と両方の腕の型を作る。(それぞれ、セーターのサイズより1cm程度大きめに)
・脱水したセーターを型にのせ、洗濯ばさみで固定して干す。
・よりしっかり縮みを伸ばすには、段ボールごとハンガーにかけ、裾を固定している洗濯ばさみに重りを取り付ける。
下記商品のようにはさんだ跡がつかない洗濯ばさみは繊細なセーターにうれしいですね。
縮んだセーターを戻す最終手段:クリーニングに出す
縮んだセーターを元に戻す方法をいくつかご紹介しましたが
- 自分で上手にできるか心配
- もっと完成度の高い仕上がりがほしい
- または手間や時間を使いたくない
というときは、プロのクリーニングにお任せしましょう。
縮んでいない場合でも1シーズン使用したセーターは見えない汚れが溜まっていたり、部分的に伸びたりしています。
大切なセーターはシーズンの終わりにクリーニングに出してプロの技でふわふわによみがえらせてもらうと、長くきれいに着続けることができますよ。
宅配クリーニングのおすすめはこちらの記事で詳しく書いていますので、ご参照下さい。
家に直接取りに着てくれるので忙しい人には特に宅配クリーニングはおすすめですよ。
セーターを縮ませない洗濯方法
縮んでしまったセーターも、きちんと手順をふめば元通りに復活させられるというのは嬉しいですね!
着るのをあきらめてしまっていたセーターがご自宅にある方、ぜひ試してみてくださいね。
最後に、セーターを縮ませない洗濯方法をご紹介します。
セーターを自宅で洗濯するには手洗いする方法と、洗濯機で洗う方法があります。
どちらの場合でも洗剤はおしゃれ着洗い用中性洗剤を使用しましょう。
洗濯洗剤の多くはアルカリ系で、セーターの洗濯には向きません。
また、塩素系漂白剤の使用はNGです。
セーターの洗濯は手で優しく押し洗いか、洗濯機を使う場合はネットを使用し、「ドライ」・「手洗い」など、一番優しく洗ってくれるコースを選んで洗濯しましょう。
すすぎも脱水も「ぎゅうぎゅう力を加えず優しく」が原則です。
そして重要なのは、熱いお湯を使わないこと。
熱湯につけると、セーターは悲惨なほど縮んでしまいますよ。
くれぐれも、水またはぬるま湯で洗ってくださいね。
こちらの動画では、洗濯機、手洗いそれぞれの方法を見られます。
・洗濯機編
・手洗い編
なお、自宅で洗濯する前に、セーターの洗濯表示を必ずチェックしましょう。
下記の「洗濯できない」マークのタグがある場合は自宅での洗濯はできません。
引用元:http://www.d-materials.net
また、カシミヤ・皮・シルク・キュプラなどが使われている製品は、品質が変わってしまう恐れがあるので、クリーニングに持っていくようにしましょう。
まとめ
今回は、縮んだセーターを元に戻す方法をご紹介しました。
普段からの洗濯方法に気を付けて縮みを防ぎ、もしも縮んでしまったら正しいケアでよみがえらせて、お気に入りのセーターを長く愛用したいですね。
セーター・ニットの毛玉対策の記事はこちら
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。