卒園式で最後のお別れを言うとき、
『先生から子供へのお別れの言葉』
というものがあると思います。
先生ごとにお別れの言葉は違うと思いますが、中には、
『子供たちへの言葉は、何が良いのか』
と悩んでいる先生もいるのではないでしょうか?
あまり適当なことが言えない以上、悩みどころだと思います。
そこで、今回は、
『先生から子供に向けてのお別れの言葉』
について、紹介していきます。
子供たちが喜んでくれる言葉を探している人は、参考にしてみてください。
目次
子供たちに贈る言葉を考えるポイント
子供たちに、卒園式という節目に贈る言葉を考える上で、
『いくつかのポイント』
があります。
そのポイントを抑えながら、言葉を考えれば、
『子供たちの心に響く言葉』
を伝えることができるでしょう。
子供たちとの体験談を入れる
まず最初のポイントは、
『子供たちとの体験談を入れる』
ということです。
卒園するまでに、子供たちとは、
『たくさんの思い出』
が出来ていることでしょう。
その思い出を、1つずつ振り返っていくと、
『子供たちも、同じように思い出を振り返ってくれる』
ようになります。
そして、数ある思い出の中でも、
『印象に残っている思い出』
を入れてあげることで、子供たちも場面を連想しやすくなります。
何かにお別れの言葉を書いていくなら、
『昔の記録を読み返す』
ことで、言葉にしやすくなるでしょう。
お別れの言葉に、当時の感情を入れていく
お別れの言葉で、思い出を振り返っている途中に、
『当時、自分がどう思ったのか』
についても少しずつ入れておくと良いでしょう。
これにより、子供たちが、
『先生が、どんなふうに考えていたのかがわかりやすくなる』
なります。
おそらく、当時を振り返っている過程で、
『自然と、自分の思いを書くことが出来る』
ので、自分が感じたままを言葉にしていけば良いですよ。
保護者に向けての言葉も添えるようにする
子供たちへのお別れの言葉の中には、
『保護者への言葉』
も、一緒に入れておくとさらによいでしょう。
子供たちが卒園すれば、ほとんどの保護者とは、
『その日でお別れをする』
ことになります。
卒園式では、多くの保護者も、
『先生の最後の言葉』
を聞いています。
今まで、子供たちを預けてくれた保護者に対して、
『感謝の言葉』
を一緒に添えておけば、卒園式の雰囲気も自然と和んでゆくのです。
卒園した後の応援の言葉
子供たちは、卒園した後は、
『小学校に入学』
することになります。
今までの生活とは、全く異なるものになる不安感を持っているはずです。
そんな子供たちを安心させるため、
『小学校に上がったときの心構え』
伝えてあげると良いでしょう。
この頃の子供たちは、
『先生の言葉を、後々まで覚えていることが多い』
ものです。
知らない環境での生活に不安を感じているとき、
『先生から貰った言葉を思い出す』
ことも、良くあります。
しっかりとしたアドバイスを送ってあげることで、
『子供たちの強い味方』
になっていくため、言葉を送る側も真剣に考えていきましょう。
スピーチを行うときは、短い時間で終わらせる
お別れの言葉を贈るとき、
- 言葉で伝える場合
- 文章で伝える場合
の2つがあります。
どちらも、ポイントとしては同じですが、スピーチの場合、
『なるべく短い時間で終わらせる』
ようにしましょう。
子供たちは、あまり長すぎるスピーチだと、
『集中できない』
ことがあります。
あまりにも長くなってしまえば、集中が途切れて、
『スピーチの内容を忘れてしまう』
ことにもなるのです。
そのため、子供たちにスピーチをするときは、
『2分~3分程度』
には収めるようにしてください。
これくらいの時間なら、子供たちもしっかりと聞いてくれるはずです。
先生から子供たちへの言葉の例文
ここからは、先生から子供たちへの言葉を例文で紹介します。
人それぞれ、送る言葉は違うと思いますが、
『言葉を考えるときの目安』
として、参考にしてみてください。
全体に対しての贈る言葉
子供たち全体に対して贈る言葉としては、次のようなものがあります。
皆さん、ご卒園おめでとうございます。
皆さんと過ごしたこれまでの時間は、先生にとって、ものすごく大切な時間です。
色んなところに行ったり、色んなことをやってきたけど、
それがもうできなくなるのが、先生はとても悲しいです。
だけど、それはみんなが成長した証でもあります。
これから小学校での、新しい生活が始まりますが、
ここでみんなと過ごした時間を忘れずに、いつまでも元気でいてください。
今日は、本当に卒園おめでとうございます。
卒園おめでとうございます。
先生は、この日を楽しみにしていたけど、それと同じくらい、
この日が来て欲しくありませんでした。
それは、今まで一緒に過ごしてきたみんなとお別れしなければならないからです。
だけど、これまでみんなと過ごした日々は、先生の大切な思い出になりました。
これからは、小学校に行って、新しいお友達も多くできると思います。
みんなと仲良く過ごして、楽しい毎日を送ってください。
たまには、先生にも会いに来てくれると嬉しいです。
今日は、本当に卒園おめでとうございます。
今日は、卒園おめでとうございます。
まだまだ小さいと思っていたみんなも、いつの間にかとても大きくなりました。
これまでに、たくさんのことをみんなで力を合わせてやってきましたね。
その全てが、先生の宝物になっています。
これから、みんなは小学校に上がって、まだ知らない人たちとも出会うことになります。
だけど、どんな人とも仲良くして、
これまでどおり、楽しい毎日を過ごせると先生は信じています。
お勉強も、遊びも、一生懸命頑張って、思いっきり楽しんでください。
今日は、本当に卒園おめでとうございます。
子供たち個人に対して贈る言葉
子供たち一人一人に対して、贈る言葉もあると思います。
その例を紹介するので、こちらも参考にしてみてください。
〇〇くん、卒園本当におめでとうございます。
〇〇くんは、いつも明るくて、みんなの中心に良くいましたね。
その持ち前の明るさを活かして、小学校に行っても、元気に過ごしてください。
今日は、本当におめでとう。
〇〇ちゃん、卒園おめでとうございます。
〇〇ちゃんは、思いやりがとてもあって、困っている子がいたら、すぐに助けてあげていましたね。
そんな〇〇ちゃんの思いやりに、みんなが助けられていました。
小学校に上がっても、その思いやりで、たくさんの人の支えになってあげてください。
先生も応援しています。
今日は、本当におめでとう。
〇〇くん、卒園おめでとうございます。
〇〇くんは、運動がとっても得意で、かけっこではいつも1番でした。
だけど、誰かが怪我をしていると、真っ先に駆けつけて心配していましたね。
そんな〇〇くんに助けられた子は、とてもたくさんいるはずです。
小学校に上がっても、元気で優しい〇〇くんが、困っている人の力になってあげてください。
〇〇くんなら、きっとできます。
今日は、本当におめでとう。
〇〇ちゃん、卒園おめでとうございます。
〇〇ちゃんは、とっても絵を書くのが得意で、いつもたくさんの絵を書いていましたね。
先生の似顔絵を書いてくれたときは、とっても嬉しくて、今でも先生が大事に持っています。
これからも、たくさんの絵を書いて、周りの友達をアッと驚かせてください。
画家になるのも、夢ではないかもしれませんよ?
今日は、本当におめでとう。
〇〇くん、卒園おめでとうございます。
〇〇くんは、歌を歌うのがとっても大好きで、いつも楽しく歌を歌っていましたね。
その歌を聞くたびに、周りの友達も一緒になって、楽しく歌っていました。
先生も、〇〇くんが歌を歌っているときは、とっても楽しい気持ちになっていましたよ。
これからも、たくさん歌を歌って、みんなを元気にしていっていださい。
将来は、歌手になれるかもしれませんよ?
今日は、本当におめでとう。
保護者に向けた言葉も用意しておく
子供たちに向けた言葉を贈るときに、
『同伴している保護者への言葉』
も、一緒に贈ることになります・
今まで、信頼して大切な子供たちを預けてくれた保護者の方々にも、
『感謝の言葉』
を贈るようにしましょう。
例文をいくつか挙げておきます。
保護者の皆々様、今日は、本当にご卒園おめでとうごさいます。
なにぶん、至らぬ点も多かったかと思いますが、
これまで、大切なお子様方を預けていただき、本当にありがとうございました。
子供たちと過ごさせていただいた時間は、
私たちにとってもかけがえのないものとなっています。
この先、まだまだ大変ではありますが、子供たちと保護者の皆々様方の、
益々のご繁栄を、職員一同、お祈りしております。
〇年間、ありがとうございました。
保護者の皆様、本日はご卒園おめでとうございます。
時が経つのは、本当に早いもので、お預かりしいただいた子供たちは、
見ての通り、立派に成長してくれました。
卒園までには、様々な出来事があり、
保護者の方々にはご迷惑をかけたことも多々あったかと思います。
それでも、私どもを信じて、子供たちを預けてくださったおかげで、
こうして卒園の日を迎えることができました。
これから、子供たちは、今とは全く違った環境で過ごしていくことになります。
ですが、こうして立派に成長した子供たちであれば、
どんな困難も乗り越えられると信じております。
本当に素晴らしい生活を送らせていただくことができました。
本日は、本当に、ご卒園おめでとうございます。
ご卒園おめでとうございます。
保護者の方々から、初めて子供たちを預けていただいた日が、とても懐かしく感じます。
あれから〇年、あっという間の日々でした。
その間、保護者の方々には、様々な行事でお世話になり、感謝の念に絶えません。
そのおかげもあり、子供たちは立派に成長することができました。
保護者の方々にはもちろん、我々にも、子供たちはかけがえのない宝物です。
これから、環境がガラリと変わって、今までとは違う生活が始まっていきます。
ですが、今の子供たちなら、必ず乗り越えていけると信じています。
どうか、これからも子供たちが、
末永く健康に暮らしていけることを、職員一同願っております。
本当に、ありがとうございました。
まとめ
『卒園式で先生から子どもへ!担任の言葉のポイントと例文を徹底解説』、いかがでしたか?
今回のまとめとしては、
『子供たちとの思い出を振り返りながら、思ったことを書くことが重要』
ということが言えるでしょう。
卒園式に子供たちへ贈る言葉は、
『そこまで深く考える必要はない』
と言えます。
子供たちと過ごした日々を、思い出して、
『思ったことを、ありのままに書く』
ことが、上手く贈る言葉を考えるポイントになります。
思い出は、子供たちの中にも残っているので、
『真っすぐな言葉』
を、子供たちに伝えれば、卒園式も上手くいきますよ。
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→泣かない方法は子ども向けの記事ですが、大人でも参考になりますよ。
ちなみに謝辞と祝辞の違いは下記の通りです。
●謝辞:(先生方への)感謝の言葉 ⇒ 保護者の代表が述べるもの
●祝辞:(卒園生や保護者への)お祝いの言葉 ⇒ 園の代表や来賓が述べるもの
最後まで読んでいただきありがとうございました。