春から夏にかけて出現することが多くなる昆虫として、
『カメムシ』
がいます。
臭いことで有名なカメムシですが、その他にも、
『作物を荒らす害虫』
としての面も持っており、大量発生までする厄介な存在だと言えるでしょう。
毎年、カメムシに悩まされている人は多いと思いますが、
『適切に対処すれば、被害を最小限に抑えられる』
ものであり、これから対処する方法はかなりあるのです。
今回は、
『カメムシの駆除方法』
について、出来る限りの対策を紹介していきます。
少しでも被害を減らせるように、ぜひ参考にしてみてください。
目次
カメムシの駆除方法は、窓際対策から
カメムシの被害を受けたくないと考えるなら、まずは、
『窓際対策を必ず行う』
ことを心掛けてください。
よく、カメムシを部屋に侵入されてから対処を始める人がいますが、このとき、
『すでに複数のカメムシに侵入を許している』
と考える必要があります。
カメムシが現れるということは、家の周辺には、
『カメムシが集まりやすい環境がある』
ということでもあります。
このような環境を変えることから、まずは始めていきましょう。
庭がある人は要注意
人それぞれ、暮らしている環境には違いがあるものです。
一戸建ての人もいれば、マンション・アパート住まいの人などもいるため、
『それぞれで違ったカメムシ対策を講じる必要がある』
と言えるでしょう。
特に、庭を持っている人は、
『カメムシが庭に集まる可能性が高い』
ことを認識しておきましょう。
庭というのは、余程のことがなければ、
『草木がないということはあり得ない場所』
です。
そして、カメムシは草木の栄養を求めて集まる昆虫のため、
『庭がある以上、無関係でいられる可能性は低い』
と言えるでしょう。
家庭菜園などをしている人なら、なおさら警戒するべきポイントとなります。
カメムシは、菜園で出来た作物の栄養も吸うため、
『せっかく育てたものが台無しにされる』
こともあるのです。
カメムシに限らず、庭を持っていると、
『虫と無関係ではいられない』
ため、しっかりと対策をしておきましょう。
草むしりはこまめに行う
庭を持っている人が、カメムシ対策としてまず行うべきことが、
『草むしり』
となります。
これが出来ていなければ、カメムシはすぐに集まってくるでしょう。
というのも、カメムシは、
『草木に隠れて移動する昆虫』
であり、その草木も栄養分となるからです。
そのまま、草木を渡り歩き、さらに環境の整った家屋に近づいてくるのです。
そのため、気付いた時には、
『カメムシが大量に集まっていた』
といった事態になりかねないのです。
これでは対策が難しくなるため、草むしりをやっておき、
『カメムシが移動しにくい環境を作る』
ようにしてください。
また、草むしりによって視界が良くなると、
『その後の対策が行いやすくなる』
ため、こまめに行うことをおすすめします。
カメムシが苦手な薬剤を撒いておく
カメムシ対策を行う場合、
『カメムシが苦手とするものを使う』
ことが必須になります。
特に、窓際対策を行うなら、
『忌避剤などの薬剤を撒いておく』
ようにしましょう。
忌避剤は、ネット通販やホームセンターなどで簡単に手に入れることが出来ます。
粉末状のものが基本ですが、中には、
『置き型タイプ』
の忌避剤もあるため、自分の好みに合ったものを選んでみましょう。
そして、忌避剤を使う場合は、
『なるべく隙間のないように配置する』
ことを心掛けてください。
少し隙間があるだけでも、カメムシは侵入しようとしてきます。
また、いくら忌避剤を置いていても、
『耐性の強いカメムシが強引に突破してくる』
といった可能性もあります。
そのため、下記のような忌避剤を使えば安心だとは思わず、定期的に様子を見ておくようにしましょう。
マンション・アパート住まいは、ベランダや窓の縁
庭を持っていない、マンション・アパート住まいの人は、
『ベランダや窓の縁』
に対するカメムシ対策を行う必要があります。
カメムシは、空を飛べるため、
『簡単に外から侵入することができる』
ため、油断は出来ないのです。
人が住んでいる家屋には、基本的に自然が少ないのですが、少し気温が下がってくると、
『屋内に避難しようと寄ってくる』
ため、注意しておいて損はないのです。
ベランダや窓からの侵入を防ぐなら、
『忌避剤を始めとする虫除け対策』
を行っておきましょう。
また、カメムシは、
『ミント系の臭いが嫌い』
なため、ハーブの鉢植えなどを置いておくのも効果的です。
ミントは、カメムシ除け以外にも使い道があるものなので、
『育てておけば、何かと便利な植物』
となります。
下記のような商品をぜひ試してみてください。
壁の隙間は盲点になりやすい
カメムシ対策を行う際、意外と盲点になりやすいものとして、
『壁の隙間』
があります。
壁の隙間は、なかなか目が行き届かない部分なのですが、カメムシなら、
『数ミリ程度あれば、そこから屋内に侵入してくる』
ため、いつの間にか侵入されていることはよくある話なのです。
特に、建てられてから年月が経っていると、
『家の隙間は意外と多い』
のです。
そこからカメムシに侵入されるわけにはいかないので、この場合は、
『パテなどで隙間を塞ぐ』
ようにしましょう。
しっかりと隙間を塞いでしまえば、カメムシが侵入することもありません。
家が大きい人などは、少し手間になることもありますが、
『カメムシだけでなく、他の虫の侵入も防げる』
ため、対策しておくことをおすすめします。
洗濯物は確認しておく
カメムシの意外な侵入ポイントして、
『洗濯物』
があります。
洗濯物にカメムシが寄ってくるのは、よくある話のうちですが、
『洗濯物を取り込むことで、カメムシが家に侵入している』
というのは、案外気付かないものです。
そのため、外で洗濯物を干す人は、
『カメムシが付いていないかを確認する』
ことが重要になるのです。
そして、欲を言えば、
『洗剤を柑橘系の香りがつくものに変更する』
ことも、検討しておくと良いでしょう。
カメムシは、ミントの臭いだけでなく、
『柑橘系の臭いも苦手としている』
ので、この香りがする洗濯物には近づきにくくなります。
これにプラスして、
『洗濯物のそばに、ミントの鉢植えを置く』
などすれば、薬剤を使わなくてもカメムシ対策が出来ます。
こうしたことを積み重ねることで、カメムシを寄せ付けない環境を作ることが出来るのです。
網戸も注意する
窓の対策をしても、
『網戸には対策していない』
ということもあるため、こちらもしっかりと対策をしていきましょう。
網戸に対するカメムシ対策は、
『スプレー系の殺虫剤を振りかける』
ことで、対処できます。
カメムシは、
『網戸に引っ付いて、屋内に侵入する機会を狙っている』
ことも多いため、ここをしっかりと対策することは有効です。
また、網戸周辺にも、
『忌避剤やミントを置いておく』
ようにすれば、さらにカメムシを遠ざけることが出来ます。
窓と一緒に対策して、カメムシを遠ざけるようにしましょう。
ハッカ油でスプレーを作る
カメムシは、ミント系の香りが苦手だと紹介しました。
ですが、人によっては、
『ミントをわざわざ育てるのが手間』
だという人もいるでしょう。
そんな人には、
『ハッカ油』
がおすすめです。
ハッカ油は、その名の通り、
『ハッカ油を抽出したもの』
であり、いわゆるミントと同じようなものになります。
そして、ハッカ油を水で薄めると、
『ハッカ油スプレー』
として使うことも出来るのです。
これをカメムシが侵入する可能性のある場所に振りかけておけば、
『忌避剤代わりに使うことも可能』
となります。
また、ハッカ油は、カメムシ除け以外にも、
- 眠気覚まし
- 衣服の手入れ
- ボディケア
など、様々なことに使える便利なものです。
持っておいて損はないため、ぜひ使ってみてください。
アロマランプで香を焚く
カメムシが侵入してきたとしても、
『部屋の中が、カメムシに苦手な空間』
なら、すぐに追い出すことも可能です。
その一例として、
『アロマランプで香を焚く』
というものがあります。
アロマにも様々なものがありますが、その中でも、
『ミント系の香り』
を選んでおけば、カメムシが苦手とする空間を作り出すことが出来ます。
また、ミントの香りは、
『リラックス効果が期待できる』
ため、メリットがとても多いものだと言えるでしょう。
カメムシ対策ができて、気分転換にもなるため、
『一石二鳥の対策』
となります。
疲れを感じている人・集中したい人などにも最適なので、ぜひ試してみてください。
屋内に侵入されたら、迅速に処理する
カメムシの窓際対策について紹介しました。
とりあえず、屋内に入られる前に対策しておけば、
『カメムシの出現数をかなり減らすことは可能』
となります。
ですが、これだけ対策していても、
『屋内に侵入してくるカメムシは存在する』
ので、油断は出来ません。
ここからは、
『屋内にカメムシが侵入した際の駆除方法』
について紹介していきます。
殺虫スプレーは、氷結系一択
カメムシを見つけて駆除する際、特に気をつけることとして、
『なるべく刺激させないように駆除する』
というものがあります。
カメムシは、自分の身に危険を感じると、
『臭いを出して威嚇する』
ため、すぐに対処する必要があるのです。
このとき便利なものが、
『氷結系スプレー』
となるのです。
一般的な殺虫剤でカメムシを駆除しようとしても、
『すぐに動きを止められることが少ない』
ため、どうしても臭いを出させてしまいます。
ですが、氷結系スプレーを使うことで、
『カメムシを瞬時に凍らせて、動きを止められる』
のです。
これで、臭いを出させずに駆除できるため、カメムシに使う殺虫剤は、
『氷結系スプレーほぼ一択』
と言えるでしょう。
効果は絶大なので、ぜひ使ってみてください。
ガムテープで閉じ込める
もし、手元に殺虫スプレーがないのであれば、
『ガムテープを使う』
という手もあります。
駆除方法としては、
- ガムテープを少し大きめに千切る
- カメムシを貼り付ける
- そのまま閉じる
という流れになります。
この方法なら、カメムシの臭いを外に出すことなく駆除出来るのです。
誰でも簡単に出来る駆除方法なので、ぜひ試してみてください。
ペットボトルに閉じ込める
カメムシに直接触ることを避けたいなら、
『ペットボトルを使った駆除方法』
もあります。
駆除方法としては、
- 使用済みのペットボトルを用意する
- ペットボトルの口部分をカメムシに近づける
- 口を押し込んで、カメムシをペットボトル内に落とす
というものになります。
これで、カメムシに触ることなく簡単に駆除することが出来るでしょう。
やってみると簡単なので、ぜひ試してみてください。
中性洗剤に落とす
先程のペットボトルと同じような方法になりますが、
『中性洗剤を入れた容器に、カメムシを落とす』
というものがあります。
中性洗剤にカメムシを落とせば、そのまま駆除できるため、
『容器は何でも良い』
と言えるでしょう。
ペットボトルと同じ方法を使うなら、
『ペットボトル容器に中性洗剤を入れて、落とした後は蓋をする』
だけで、カメムシを駆除することが出来るでしょう。
掃除機では絶対吸わないようにする
カメムシが侵入してきた際の駆除方法を紹介してきました。
どれも簡単にカメムシを駆除できるものですが、逆に、
『絶対にやってはいけない駆除方法』
というものも存在しています。
その方法とは、
『掃除機で吸い取ってしまう』
ことです。
一見すると、とても簡単な方法に見えるのですが、掃除機でカメムシを吸い取ると、
『排気口からカメムシの臭いが出てくる』
ため、部屋がかなり臭くなります。
ただでさえ、掃除機はホコリなどで臭いですが、
『カメムシが加わると、目も当てられない状況になる』
ので、絶対に掃除機で吸うことはしないようにしましょう。
また、掃除機でカメムシを吸うと、
『カメムシを取り除いても、しばらく臭いが残る』
ことになります。
これにより、さらに部屋が臭くなるでしょう。
こうした理由があるので、絶対にカメムシを掃除機で吸わないことをおすすめします。
潰さず、迅速に処理することを心掛ける
カメムシは、
『自分の身に危険を感じたときに臭いを出す』
という昆虫です。
ですが、潰してしまえば、
『問答無用で臭いを撒き散らす』
ため、駆除には気を使う必要があります。
また、潰してしまうと、
『潰した箇所に臭いが残る』
ため、処理が大変になります。
カメムシの臭いを消すなら、
『油でこする』
と、比較的すぐに臭いが落ちます。
ですが、やはり潰さないことが1番のため、
『駆除する際は、細心の注意を払う』
ようにしてください。
大量に侵入された場合は、くん煙材を使う
もし、すでに数多くのカメムシに侵入された後だという場合は、最終手段として、
『くん煙剤を使う』
ようにしましょう。
これを使えば、屋内に侵入したカメムシを一網打尽にすることが出来ます。
ですが、くん煙剤を使う場合、
『下準備とその後の処理』
には、十分注意するようにしてください。
基本的に、そこまで体に害のあるくん煙剤はないですが、
『屋内にある食器などに薬剤がかからないよう注意する』
ことは必要になります。
また、使用後は、
『十分に部屋を換気する』
ことも忘れないようにしてください。
実際、くん煙剤を使う前に対処出来れば良いのですが、
『状況によっては、間に合わないこともある』
ため、やむを得ない方法だと言えます。
もし、くん煙剤を使う際は、
『本当に使う必要があるのか』
を再確認することをおすすめします。
まとめ
『カメムシの駆除方法はこれだけある!【様々な場面でカメムシを撃退する方法】』
いかがでしたか。
今回のまとめとしては、
『カメムシの駆除は、屋内に入れる前から始まっている』
ということが言えます。
カメムシが一度屋内に侵入すると、
『臭いを出されれば終わり』
の状況を生み出してしまいます。
そのため、出来るだけ窓際で侵入を防ぐようにする必要があるのです。
今回紹介した内容を参考にして、
『少しでもカメムシが屋内に侵入する可能性を減らす』
ようにすれば、十分対策をすることが出来ます。
嫌な臭いを嗅がないために、ぜひ試してみてください。
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