カメムシと雪に因果関係はある?【カメムシが大量発生すると大雪になるのは本当か】

臭くて有名なカメムシですが、たまに、

『カメムシが増えると大雪になる』

という話を聞くことがあります。

これは、昔からよく言われていることであり、大量発生した後、

『大雪になる頻度が高い』

という印象から来ているものと考えられるでしょう。

ですが、実際のところ、

『カメムシと雪の間に、因果関係が本当にあるのか』

は、誰も立証できていないのが現状です。

そこで、今回は、

『カメムシと雪の関連性』

について紹介します。

世間で言われる噂が気になる人は、参考にしてみてください。

目次

カメムシと雪には関係性があるのか

引用元:https://pixabay.com

カメムシと雪の関連性に関しては、あくまで、

『雪が降る前に、カメムシが多くなる』

ことから来ています。

実際、自然現象に関しては、

『動物や植物、昆虫などの関連性がゼロとは言えない』

ため、はっきりとした見解を出すのは難しくなっています。

それでも、火の無いところに煙は立たないため、

『少なからず関連性がある』

と見ながら考える方が良いと言えます。

ちなみに、大量発生するカメムシは以下のとおりです。(閲覧注意)

雪が増えると、カメムシも増えているという噂

引用元:https://pixabay.com

まず、カメムシと雪の関連性に関しては、

『あくまで確率の問題に過ぎない』

ことを覚えておきましょう。

というのも、カメムシがいくら大量発生しても、

『その冬に雪が少ない』

こともあるからです。

よく、カメムシの発生率と雪の多さを調査しているところがありますが、

『カメムシの数と積雪量が比例している確率は半々』

といったものとなります。

それでも、比例する年がいくらかあるため、

『100%間違いではない』

とも言えます。

ですが、こういった統計は、

『関連性を確実に認めるものとは言いづらい部分がある』

ことは否めません。

特に、カメムシの発生率と積雪量を全国的に統計している機関は見かけないため、

『すぐに関連性を調べることは難しい』

ことが、現状なのです。

とはいえ、全国のカメムシ発生率を調べることは、

『全国のアリを数えることと同じくらい難しい』

と言えます。

そのため、カメムシと雪の関連性に関しては、

『あくまで可能性の1つ』

として認識しておきましょう。

越冬するため、暖かい街中に出てくる

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カメムシが大量発生するとき、雪が降りやすいとされる話の根拠に、

『越冬するため、暖かい街中に出てくる』

というものがあります。

カメムシは、冬から春にかけて、

『成虫のまま越冬する昆虫』

となります。

そのため、越冬するときは、

  • 土に潜る
  • 木の影に潜む
  • 家屋などに潜む

などがあります。

そして、越冬中は、

『他の個体と体を寄せ合っている』

ため、一か所に固まりやすいのです。

ですが、自然の中で越冬するのは、

『カメムシにとって、最善方法とは言えない』

ことは明白です。

これは、

『家の中と外では、中の方が暖かい』

と考えれば、至極当然の結果となるでしょう。

そのため、都会が増えてきた現代においては、

『山などにいるより、街中の家屋に潜む』

ほうが、カメムシの越冬成功確率が上がるのです。

よく、床下にカメムシが潜んで、

『家が臭くなる』

などの話を聞きます。

これは、カメムシが、

『外より床下の方が暖かいことを理解している』

からこそ起こる現象なのです。

これは、確実な話ではありませんが、

『越冬が厳しいことを本能で理解しているカメムシが街中に押し寄せる』

ため、大量発生などが起こり得るのかもしれません。

今と昔では、環境にはかなりの変化があります。

こうした環境変化に対応するため、

『雪などが降りやすい時期を、カメムシが本能で感じ取っている』

ということも、雪との関連性を考える上で、一つの可能性になることを覚えておきましょう。

山にいると、越冬できない可能性があるという噂

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これは、先程の話にも関連してきますが、

『山にいると越冬が難しい』

とされる噂があります。

実際、越冬する昆虫には、

『体温が低くなっても、越冬できるだけの機能が備わっている』

ため、余程寒くなければ、越冬できないことはありません。

これは、寒い冬を越えるために身に付けた、

『生物ならではの特性』

であり、人間にも、短期間ながら同じことが出来ると言われています。

ですが、昔と違って、

『昆虫自体が、より確実に越冬できるのが街中』

だと学習するようになっています。

これは、カメムシだけでなく、

『その他の虫全般』

にも同じことが言えます。

ちなみに、街中に大量発生する虫の例がこちらです。(閲覧注意)

これらは、必ずしも越冬だけを目的としているわけではないと考えられますが、

『街中に行く方が、山などよりも安全』

と認識しているのかもしれません。

そのため、雪が降る以外にも、

『虫が大量発生するのは、それなりの理由がある』

ことを覚えておきましょう。

因果関係は、あるかどうか微妙なところ

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カメムシと雪の因果関係に関しては、これまでの内容から考えると、

『あるかどうかは微妙なところ』

だと言えるでしょう。

ですが、全く因果関係がないとも言えず、

『実際、降雪量とカメムシ発生率が比例することもある』

ため、何らかの因果関係が少しはあると考えることも出来ます。

カメムシに限らず、世界で起きている現象には、

『大なり小なり、因果関係がある』

と言えます。

実際、蝶の羽ばたきが地球の裏側に影響を与えるとされる、

『バタフライエフェクト』

と呼ばれる現象もあるため、考え出すとキリがないでしょう。

そのため、100%の因果関係がないとしても、

『ある程度の目安』

として、カメムシと雪の因果関係を見ておいてください。

カメムシの大量発生は、雪だけが原因ではない?

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カメムシと雪の因果関係について紹介しました。

ですが、実は、

『カメムシと因果関係があるのは、雪だけではない』

という話もあるのです。

台風が通り過ぎると、カメムシが大量発生する?

まず、関連性があるとされる話として、

『カメムシと台風』

があります。

この画像は、鹿児島で発生した、

『台風18号の影響で発生したとされるカメムシ』

になります。

実際、本当に台風が関係しているかどうかは不明ですが、

『台風による影響を受けやすい山などから流れてきた』

と考える人も多いのです。

こういったことは、毎年起こるとは限りませんが、

『数年に1度は見られる光景』

とされています。

そのため、関連性が完全にあるとは言えない状況なのです。

とはいえ、実際に起きた出来事なので、

『台風が来た後には、カメムシの大量発生が来るかもしれない』

という認識は持っておいた方が良いと言えます。

台風と雪がどちらも多いと、カメムシが大量発生しやすい?

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カメムシと台風の因果関係について紹介しました。

ここで、さらなる噂を呼んでいることとして、

『台風が来てカメムシが大量発生したら、雪の量も増えるのか』

というものがあります。

これに関しても、当てはまる年とそうでない年があるとされており、

『必ずしも因果関係があるとは限らない』

と言えるでしょう。

台風の影響から、街中にカメムシが流れてきたとしても、

『結局はそれが原因でカメムシが増えている』

ため、その年の積雪量にまで影響するとは考えにくいのです。

これなら、

『台風が来ない場合のカメムシ大量発生による積雪量の増加』

の方が、まだ信憑性が高くなります。

つまり、こういった噂の根本には、

『台風が来た年の冬に、積雪量も多い』

という状況が重なったと考えられるのです。

さらに言うと、台風と雪は、

『それぞれカメムシ大量発生という共通の話題がある』

ため、関連付けられやすくなっています。

実際の因果関係については分かりませんが、

『あくまでその時々の状況によって違いがある』

ことを覚えておきましょう。

花粉の量によっても、カメムシの発生率が変化する?

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カメムシの大量発生には、

『花粉の量』

も関係しているという噂があります。

これは、カメムシが、

『果実や植物の汁を吸う性質がある』

ことから来ています。

花粉が大量に発生するということは、

『カメムシの餌が増える』

ことになります。

花粉が出ているのは、スギ・ヒノキの実が主なので、

『カメムシが大量に寄ってくる』

という可能性は、十分に考えられるでしょう。

そして、スギ・ヒノキの木は、

『山以外の街中でも存在することがある』

ため、それに寄ってくるカメムシもいると考えられます。

これらのことから、

『花粉量が多い地域には、自然とカメムシが増える』

と言えるのです。

日本は、都市部を除けば、

『スギ・ヒノキが多く群生している』

ため、カメムシにとっては絶好の環境となっています。

よって、近所にスギ・ヒノキが多くある人は、

『カメムシが実を吸って、数多く成長している』

と考えておくようにしましょう。

カメムシの大量発生には、ある程度別の要因が関係している

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カメムシの発生に関して、雪を始めとした様々な要因を紹介しました。

ここまでの内容を見ると、

『カメムシ大量発生には、雪以外にも多くの要因がある』

ということが言えます。

とはいえ、どの話も、

『確実性に少し欠ける』

ことは否めません。

どの噂も話半分くらいに聞いておく方が無難

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カメムシとの因果関係に関しては、

『どの噂も話半分』

だといって良いでしょう。

餌になっている花粉などは、少し信憑性が増しますが、

『カメムシの餌になるものは、他にもたくさんある』

ため、一概に花粉のせいだけとは言えません。

ですが、どの噂話にも、

『一定の根拠があるように感じる』

のは確かです。

そして、正確ではないにしろ、

『ある程度の経験則やデータが出てきている』

ため、100%関連性がないとも言えないでしょう。

つまり、現時点で出せる結論としては、

『話半分で聞いておき、今後の動向を見ておく』

ということになります。

今回紹介した事例があった場合、

「もしかするとカメムシが大量発生するかも」

くらいには、予測しておくことをおすすめします。

大量発生した際は、防虫対策をしっかりと行う

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雪を始めとしたカメムシ大量発生の予兆を感じる人は、

『早い内から防虫対策を考える』

ことをおすすめします。

防虫対策に関しては、以下の記事で方法を紹介しています。

カメムシが出す臭いの原因と対処法とは!【優しく扱うことが必須?】

カメムシ対策には、

  • 家屋に浸入させない
  • 見つけた場合の迅速な対処

が必須と言えます。

特に、自然が多い場所では、

『簡単に家屋へ侵入してくる』

ため、対策しておかなければ、家が大変なことになりかねません。

もちろん、街中であっても油断は出来ないので、

『早めの対策を心掛ける』

ようにしてみてください。

まとめ

『カメムシが大量発生するのは雪が原因?【本当に因果関係があるのかチェック】』

いかがでしたか。

今回のまとめとしては、

『カメムシと雪の因果関係は、半分くらいある』

ということが言えます。

実際、カメムシが越冬のため、

『特に寒い冬を予見する』

ことがないとは言えません。

実際、家屋に入った方が寒さを凌げることを知っているからこそ、

『カメムシが街中に多く発生する』

と考えられ、とても理に適った行動でもあるのです。

これは、雪以外の話にも同様のことが言えます。

人間がまだ知らないだけで、

『カメムシが、変わりつつある環境に対応している結果』

かもしれないので、関係性が少しはあると考えておくと良いでしょう。

今回の記事で、カメムシに対して他にも知りたいと思った方は、

カメムシを色別に解説!茶色・緑色・黒色などがいて、地域によって色が異なる?

カメムシが人を噛むというのは本当か?【毒性があるかどうかも紹介】

カメムシとパクチーの因果関係を探る!【色や臭いが似ているだけ?】

なども紹介しているため、ぜひご覧下さい。

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